腎癌のすべて

出版社: メジカルビュー社
発行日: 2003-04-10
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 4758305544
書籍・雑誌
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商品紹介

腎癌は泌尿器科悪性腫瘍のなかでは前立腺癌,膀胱癌に次ぐ発症数であるが,症例の多くは治療に難渋し,尿器科臨床医が克服せねばならない悪性腫瘍であることは言を待たない。本書は,泌尿器科医とくに若い泌尿器科臨床医が腎癌治療に際し,真に役立つ実用書の提供を旨とする

目次

  • 腎癌のすべて

    ― 目次 ―

    I 基礎編   
     [疫学]  
      腎癌は増えている 
      家族性腎癌(VHL,TS,HDRC,HRO,BHD,v.Recklinghausen,etc) 
      腎癌の疫学的要因(性,地域,環境因子,年齢,遺伝,ホルモン,発癌物質) 
      腎癌の不思議な性質 
      腎癌の自然史 
      腎癌と自然消退 
      腎癌と免疫能 
      腎癌検診 
      腎癌の予防(食事,薬剤) 
     [腎癌の基礎]  
      腎癌の発生母地 
       腎癌の組織発生に関する歴史的変遷
       腎の発生
       腎の形成異常と嚢胞形成
       腎発生の分子生物学
       発生組織からみた腎癌とその近縁疾患
       腎癌の実験モデル
      腎癌の病理 
       肉眼所見
       腎癌の組織学的分類
       組織学的異型度
       遺伝子との関連
       VHL(von Hippel-Lindou)遺伝子
       腎癌の進展様式
      腎癌の分類 
       WHO分類
       取扱い規約による分類
       その他の分類
     [腎癌の分子生物学]  
      癌の分子生物学 
       癌化のプロセス
       癌化に関与する遺伝子
       癌化に関連のある遺伝子異常
       癌化と細胞分裂,分化,アポトーシス
       癌化を支える間質の変化−血管新生−
      核異型と腎癌 
      染色体異常と腎癌 
       量的異常
       質的異常
      遺伝子異常と腎癌 
       セントラルドグマ
       癌遺伝子・癌抑制遺伝子
      後天性多嚢胞性腎疾患と腎癌 
       後天性多嚢胞性腎疾患の臨床的特徴
       嚢胞形成の機序
       癌化の機序
      腎癌の浸潤・転移と分子生物学 
       原発巣からの離脱
       原発巣での血管浸潤
       血管内の移動
       標的臓器での血管内皮への接着
       標的臓器での血管外浸潤
       転移巣での増殖
      腎癌の遺伝子診断 
      腎癌の遺伝子治療 
       遺伝子導入方法
       遺伝子治療の方法
       今後の課題
      腎癌と免疫 
       腎癌に対する免疫反応と免疫応答細胞
       腎癌とcytokine,chemokine
       宿主免疫能と腎癌の発生・進展
    II 臨床・実地編   
     [腎癌の診断]  
      腎癌の症状 
       健診の超音波検査で腎の異常を指摘された!
       「腎癌は内科医の癌である」はもう古い?
      腎癌の診断に必要な検査−超音波検査で腎腫瘍があると言われてきたら…どんな検査が必要か 
       腎癌の検査の進め方
       スクリーニングは超音波検査で
       確定診断には造影CT検査を
       排泄性腎盂造影(IVP)はスクリーニング検査として価値はあるか
       血管造影は腎癌の診断に必要か
       血液・生化学検査で何に注目するか
       尿検査で何をみるか
       病期診断−転移をどこまで調べるか
       腎癌の診断は画像だけで大丈夫か
      腎癌の診断に有用な腫瘍マーカーは存在するか 
     [腎癌の診断/腎腫瘍の画像診断]  
      超音波検査 
       腎臓の観察
       腎腫瘤の観察
      CT 
      MRI 
      シンチグラム 
       腎シンチグラフィ
       腫瘍シンチグラフィ
       骨シンチグラフィ
       腎シンチグラフィによる手術方法の決定
      その他 
      嚢胞性腎腫瘤の鑑別診断 
       診断方法
       評価基準
       腎癌と鑑別を要する良性嚢胞性腫瘤
      透析患者の腎癌と画像診断 
       典型的な孤立性腎癌の画像診断は容易である
       後天性嚢胞性腎疾患に合併する腎癌診断のポイント
       固有腎のスクリーニングは超音波検で行う
       出血性嚢胞が多発している場合,腎癌の合併を疑う
       出血性嚢胞の鑑別にはM最も参考となる
       経時的な観察が重要である
       透析患者の腎癌は多発,両側発症の頻度が高い
       血管造影検査は無用であり,むしろ危険である
      腎癌の生検は許される 
     [腎癌の病期の分類]  
      UICC分類およびわが国の取扱い規約による病期分類 
       病期分類について
       TNM分類(腎癌取扱い規約を含む)
      腎癌の病期分類−進行度で予後を推測する 
       現在用いられている病期分類
       UICC分類とRobson分類はどう違うか
       TNM分類は予後判定にどこまで役立つか
       UICC stage分類における問題点
       その他の予後因子の評価と新しい分類の提案
      病期決定のための画像診断 
       病期診断に必要な画像検査
       局所進展の診断に必要な画像検査
       遠隔転移の有無をどこまで検討するか
       画像による病期診断精度
     [腎癌と鑑別を必要とする疾患]  
      嚢胞性腎疾患(腎嚢胞と多房性腎嚢胞) 

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