ENT Now7 耳鼻咽喉科処置・手術のControversy

出版社: メジカルビュー社
著者:
発行日: 2003-07-20
分野: 臨床医学:外科  >  耳鼻咽喉/頭頸部
ISBN: 475830856X
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商品紹介

治療の目的は,疾患の治癒あるいは改善,患者のQOLの向上であることに異論をはさむ医師はいない。しかし,そのstrategyとなると話は違ってくる。実際の日常診療では,疾患によっては,医師の間で治療方針に大きな違いがみられる。とくに,専門性の高い領域で目立つ。そこで,種々の疾病に対して学会を中心に治療指針,いわゆる治療ガイドラインの策定が進んでいる。治療ガイドラインとは,一つの治療方針の目安を示すものと考えられている。しかし,手術や処置となるとガイドラインの策定は容易ではない。この理由として,医師の得意とする技術や分野の違い,技量の違い,評価法の違いが大きいと考えられる。同様なコンセプトで手術を行っても術者により治療成績に差が出ることは周知の事実である。放射線治療についても,同様なことが言えるのかもしれない。治療のoutcomeの評価に,患者自身の主観的判断に基づくQOL評価を取り入れていくことが広がっているが,癌治療でのQOL評価も容易ではない。もちろん,異なった方法でも治療のoutcomeが同じく良好であれば,方法に問題はない。そこにこそ医療の特異性があるのかもしれない。だが,治療の一般化も求められる。手術では技量が求められる以上,医師が切磋琢磨して自らの技量向上をはかることの必要性は言うまでもないが,効率良くトレーニングを積めば,良好な治療成績が得られるシステムを作っていくことは,これからの時代,とくに必要である。わが国では,各施設での症例数に限りがあり,またランダム化試験が難しいことから,治療方針の一般化を全疾患について広げていくことは容易ではなく,学習,実践,そして評価といったプロセスを繰り返していくことが求められる。

目次

  • ENT Now7 耳鼻咽喉科処置・手術のControversy

    ―目次―

    耳鼻咽喉科・頭頸部外科 処置・手術シリーズ No7

    真珠腫性中耳炎の手術治療―後壁再建の有無とCanal up or down  
     Canal wall up と中耳内視鏡の併用   
     Canal down を中心に   
     
    顔面神経麻痺の治療における保存的治療と手術治療の使い分け    
     治療法選択とその実際   
     顔面神経減荷術   
     
    聴神経腫瘍手術のアプローチ法    
     中頭蓋窩法   
     後頭蓋窩法   
     
    舌癌治療における手術と放射線の使い分け    
     手術を中心とする舌癌治療  
     放射線治療   
     
    下咽頭癌治療における手術と放射線の使い分け    
     治療法選択とその実際   
     第一選択治療としての放射線(化学)療法 
       
    中咽頭癌治療における手術と放射線の使い分け    
     治療法選択と代表的手技1   
     治療法選択と代表的手技2   
     
    上顎癌治療における3者併用療法の使い分け    
     北里方式   
     en bloc切除と即時再建手術を中心に  
      
    鼻内視鏡手術における中鼻甲介の処置    
     中鼻甲介部分切除の適応と手技   
     高橋式鼻腔整復術を基本術式とする中鼻甲介の処置  
      
    眼窩底骨折治療における内視鏡手術と下眼瞼切開の使い分け    
     内視鏡下眼窩底骨折整復術   
     下眼瞼切開法   
     
    反回神経麻痺に対する音声再建法    
     声帯内注入術   
     甲状軟骨形成術I型   

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