目次
- 認知症ケア あなたならどうする
―目次―
32症例
こんなとき
● 短期入所の時だけ変になる。または,入院中の夜中に
不穏状態になる。
● 薬を飲まない。内服していると思ってたら,
実は内服していなかった。
● 客観的には症状がないのに,色々なクリニックで薬を
もらって飲んでいる。
例えば,症状がないのに風邪を引いたと言って薬を要求する。
● 寝かしてもすぐに起きてくるため一緒に起きていると,
介護者の身体がもたない。
● たばこをやめない。「やめろ」と言っても吸う。
● デイサービスを始めたいが,本人が嫌がって
デイサービスに行きたがらない。
● 見回りに行くと勝手にベッド柵を外したようで,
ベッドから落ちるようにして転がっていた。
● スタッフの知らない間に外に出て行ってしまう,勝手な離院
● 毎晩のように夜中に大声を出して,「おーい,おーい」と
何度も叫ぶ。
● 訪問サービスで訪れる人に家族が嫉妬し,
認知症の利用者を虐待する。
● 歩行が不安定で,すぐに転んで顔面や頭部にけがをする。
● うそをつくのがつらい。うそをつき続けてもよいのか
とても不安になる。
● 「いい加減な態度をやめ,バリデーションをしなさい」と
指導されたが,どのように介護したらよいのか分からず,
戸惑ってしまい困っている。
● 暴言
● 介護者は認知症の本人が出来なくなったことを,
元のように出来るようにと一生懸命に訓練するが,
本人は配偶者が急に冷たくなって怒ってばかりいると,
悲しそうに泣いて訴える。
● 夜になると元気になって危険な時もあるため,
介護が大変で困っている。
● 夜中に起きてくるため,介護者が眠れない。
● 便こね
● トイレに頻回に行くが,行くとなかなか出て来ないので,
常にトイレに入っているような状態
● 身体的な訴えが多くて,あれやこれやと訴え掛けてくるが,
よく分からない訴えが多くて困る。
● 訪問すると,セクハラまがいの行為をしてくるので困る。
● 突然つかみ掛かって来たり,すぐにカッとなって怒鳴ったりする。
● 食事量が減って,水分も取らなくなった。
● 点滴針をすぐに引き抜いたり,取ったりしてしまう。
● 在宅で見ればよいのか,早めに施設入所を
考えた方がよいのか迷ってしまう。
● 近所の人が悪口を言っている。それが聞こえる,
と聞こえるはずがないことが聞こえると言う。
● いるはずのない人がいると言い,その人と話をしている。
人はいないのに,人がいると言って怖がって飛び出してくる。
● 風呂に入らない。
● 認知症が軽いにもかかわらず,尿失禁する。
● 施設に入る時に「急に命にかかわる状態になったら
どうするか」という質問をされたが,どう答えたらよいか
困ってしまった。
● 薬を飲ませても問題となる行動が減らないので,強い薬で
量を増やしたところ,ベッド上の生活となり,褥瘡も出来た。
● 認知症の介護を勉強して親を介護しているが,非薬物療法を
実践しようとしても他人を介護するように出来ない。
つい怒ったり,たたいたりしてしまう。