本書は、国際蘇生連絡委員会(ILCOR)のコンセンサス2005に基づいて策定されたわが国初の救急蘇生法の指針です。これまではILCORやAHA(アメリカ心臓協会)のガイドラインをわが国の実情に合わせ変更して作られていましたが、今回はILCORの勧告とアメリカ、ヨーロッパのガイドラインなどを参考に独自に作成されたものです。ガイドライン2000に基づいて作成されたものとの大きな違いは、人工呼吸と胸骨圧迫の比が15:2から30:2になったこと、AEDによる電気ショックが1回だけになったことなどがあげられます。