アスペルガー症候群 歴史と現場から究める

出版社: 至文堂
著者:
発行日: 2007-10-10
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784784302666
書籍・雑誌
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商品紹介

カナーより早く「自閉」を病名に用いたアスペルガー(1938)は、ユダヤ系・英米主導の中で無視された。ボス(1970)が命名し、80年代自閉症が統合失調症から独立後、世界に広まったアスペルガー症候群は、今日では発達障害とされているが、原点は人格障害だ。歴史、診断、援助、事件との関連を最新の見識で読み解く、待望の書。

目次

  • アスペルガー症候群 歴史と現場から究める

    ―目次―

    ■知る
    ・アスペルガー症候群の歴史
    ・ハンス・アスペルガーによる「自閉性精神病質」と
      「治療教育学」  
    ・ローナ・ウィングとアスペルガー症候群  
    ・広汎性発達障害におけるアスペルガー症候群(障害)  
    ・広汎性発達障害の神経学的仮説―内側側頭葉と前頭前野を中心に
    ・アスペルガー症候群の人々の対人障害の成り立ち
      ―「こころの理論」再考  

    ■観る
    ・アスペルガー症候群(障害)は乳幼児期から判別できるか?
      ―幼少時期における情報をどう活用するか 
    ・高機能広汎性発達障害の診断とスクリーニング  
    ・「WISC−?」からみたアスペルガー症候群 
    ・ITPAから観たアスペルガー症候群 

    ■繋がる
    ・アスペルガー症候群―思春期以降の合併症と自殺  
    ・アスペルガー症候群と気分障害 
    ・アスペルガー障害と統合失調症性人格障害
      (Schizoid Personality Disorder) 
    ・アスペルガー症候群(障害)と統合失調症 
    ・アスペルガー症候群と非言語性LD 

    ■膨らむ
    ・アスペルガー症候群(障害)と不登校、家庭内暴力 
    ・アスペルガー症候群といじめ 
    ・アスペルガー症候群と子ども虐待  
    ・アスペルガー障害の非行事例 
    ・アスペルガー障害と性犯罪 

    ■繕う
    ・学校訪問によるいわゆる「アスペルガー症候群」の発見と
      その後の介入 
    ・医療・家族・学校の隔壁がない外来診療を摸索する
      ―小児科診療におけるアスペルガー症候群 
    ・幼児期軽度発達障害としての位置づけ 
    ・アスペルガー障害に対する薬物療法総論
      ―抗精神病薬を中心に 
    ・アスペルガー症候群(障害)へのリタリン/抗うつ薬の適用  
    ・アスペルガー症候群の心理・環境療法 
    ・アスペルガー症候群と感覚統合 
    ・不登校からアスペルガー障害と告知され、
      その後社会適応に至った女性事例
      ―カウンセリングの枠を逸脱し日常生活を共有する
       治療的試みについて 

    ■継ぐ
    ・アスペルガー症候群(障害)への行政による支援 
    ・親の会に何ができるのか―アルクラブ(大阪アスペの会)の
      活動を通して 
    ・エイスペースで経験した当事者グループの意義と限界  
    ・ICF(国際生活機能分類)を通してアスペルガー症候群を理解する
    ・アスペルガー症候群の息子が教えてくれたもの  
    ・アスペルガー症候群の当事者として 

    ■喋る
    ・座談会:「いま、アスペルガー症候群が注目されている背景」
    ・座談会:「長崎市男児誘拐殺害事件「アスペルガー症候群」報道
           が臨床に投げかけたもの」

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