本書「同期理論の基礎と応用」は、同期理論についてわかりやすく説明し、さまざまな分野への応用に役立つ情報を提供するために書かれたものです。前半部は、同期に関する主要な考え方や現象の引き起す効果について、同期現象の持つ性質に注目して書かれています。数式をほとんど使わず、さまざまな実験の具体例や図などを用いて直感的に理解できるよう工夫されています。後半部は、非線形動力学の基礎知識を持っている物理・化学・生物など関連する分野の研究者を対象に、同期理論をさまざまな分野の研究に活用できるよう、理論の本質について体系的に詳しく紹介する内容となっています。