変形性関節症は、関節軟骨がすり減り、炎症がおこって股関節や膝関節の周辺に痛みが出てくる病気です。進行すると股関節や膝関節が変形し、慢性的な痛みにより歩行や日常生活に支障を来します。しかし、早期に生活指導を受け、運動療法を始めれば、手術を受けずに過ごせます。進行してしまった場合は、骨の一部を切ったり人工関節を使う等の手術が必要となりますが、手術で痛みは格段に減り、日常生活を楽に送れるようになります。本書では、それぞれの治療法の第一人者である医師が、各手術療法の特長、自分で行える運動療法や生活上の工夫、痛みを緩和する薬物療法などについてもわかりやすく解説。患者さんにとって必要な情報を1冊にまとめました。