DNAとタンパク質

出版社: 裳華房
著者:
発行日: 2006-04-30
分野: 基礎医学  >  生化学
ISBN: 9784785352097
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2,420 円(税込)

商品紹介

2003年,ヒト・ゲノムDNAの完全解読が国際共同研究機構によって宣言された.我々にとって一番の関心事であるヒトのゲノムの全内容が明かされたことにより,この分野の研究はポストゲノム時代に入ったと言われている.本書は,このような状況を鑑みて,DNAとタンパク質について生化学的な側面から易しく解説した入門書である.

目次

  • DNAとタンパク質

    ―目次―

    1.生物とは何か
     1-1 生物は自己増殖する
     1-2 自己増殖には設計図としての遺伝子が必要
     1章のまとめ

    2.遺伝子の化学的本体はDNA
     2-1 DNAを組み立てている部品
     2-2 DNAは二本鎖のらせん構造をもつ
     2-3 二本鎖構造はDNAの複製に好都合
     2-4 DNAの複製は5´→3´の方向にしか起こらない
     2-5 ジデオキシ法はDNAの塩基配列を決める有力な手段
     2-6 いろいろな生物でゲノムDNAの塩基配列が
        次々に決定されている
     2-7 制限酵素の活用やPCR法の出現も塩基配列決定の
        進展に役立った
     2章のまとめ

    3.「第一人者」としてのタンパク質
     3-1 実際の働き手はタンパク質
     3-2 タンパク質の基本構造はアミノ酸がつながった長い鎖
     3-3 特定のタンパク質は特定の立体構造をもっている
     3-4 遺伝子が指令するのはタンパク質のアミノ酸配列順序だけ
     3-5 単一のタンパク質を純粋な形で取りだす方法
     3章のまとめ

    4.遺伝子の情報で素顔のタンパク質ができるまで
     4-1 DNAの二本鎖構造はメッセンジャーRNAへの転写にも好都合
     4-2 真核生物の転写産物がそのままの形で
        メッセンジャー役を務めることはない
     4-3 翻訳に使われる辞書
     4-4 翻訳の立役者は運搬RNA
     4-5 転写は所と時と程度をわきまえて実行される
     4章のまとめ

    5.出番を前にしたタンパク質のお化粧
     5-1 第1工程−鎖の切り分け−
     5-2 第2工程−飾りつけ−
     5-3 タンパク質の化学構造決定には直接解析が必要
     5章のまとめ

    6.生きているように動くタンパク質
     6-1 トリプシノーゲンを目覚めさせるカラクリ
     6-2 ヘモグロビンは呼吸する
     6-3 ファージT4は注射器をもっている
     6-4 筋肉はどうやって動くのか
     6章のまとめ

    7.種の特異性と進化
     7-1 進化の原動力は遺伝子の変化
     7-2 突然変異の多くはDNA複製の問違いで起こる
     7-3 血液型や酒の好き嫌いは酵素遺伝子の突然変異で決まる
     7-4 ゲノムの組換えによって差はますます広がる
     7-5 遺伝子は重複することがある
     7-6 サメとシャチの関係は酵素にも
     7-7 DNA鑑定
     7-8 ミトコンドリアDNA
     7-9 インフルエンザウイルスは突然変異の実験室
     7章のまとめ

    8.後天的につちかわれる個の特異性
     8-1 免疫系の特徴
     8-2 免疫防御陣ができ上がるまでの大まかな筋道
     8-3 免疫族の大もの細胞と分子を訪ねる5日間の旅
     8-4 抗体やTCRの多様性を作り出すカラクリ
     8-5 獲得形質と個性の確立
     8章のまとめ

    9.おわりに
     9-1 生物がその特異性を維持するためにはエネルギーが必要
     9-2 寿命はなぜ決まっているのか
     9-3 ヒトはなぜ「考える葦」になったのか
     9章のまとめ

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