放射線の遺伝影響

出版社: 裳華房
著者:
発行日: 2009-10-31
分野: 基礎・関連科学  >  人類遺伝学
ISBN: 9784785387877
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

1,870 円(税込)

商品紹介

放射線の被ばくによって体細胞に起きた突然変異は,被ばく者本人が白血病やがんなどの疾患になることがあります(遺伝的影響).一方,放射線によって突然変異が生殖細胞に生じるとすると,子どもや未来の人類への影響が懸念されますが(遺伝性影響),現在のところ,それを示す確実な証拠は見つかっていません.本書では,放射線の遺伝性影響のリスクを,その基礎から詳しく考察します.

目次

  • 放射線の遺伝影響

    ―目次―

    1章 放射線と生物への作用
      1 放射線とは
      2 放射線の単位
      3 放射線の生物への作用
      4 放射線の遺伝子への作用
      5 放射線による細胞死:アポトーシス
      6 遺伝性リスク推定の目標

    2章 遺伝の基礎
      1 遺伝の基礎知識
      2 遺伝性と遺伝的の相違

    3章 遺伝性疾患
      1 メンデル性疾患と染色体性疾患
      2 多因子性疾患(先天異常と慢性疾患)
      3 まとめ

    4章 突然変異と遺伝子疾患
      1 ヒトの突然変異率の代表値A
      2 ショウジョウバエの誘発突然変異率B
      3 マウスの突然変異率
      4 倍加線量

    5章 遺伝子障害(疾患)の集団遺伝学
      1 疾患の集団遺伝学
      2 疾患遺伝子の集団静力学

    6章 遺伝子リスクの評価
      1 放射線による遺伝性リスクを考える基準
      2 突然変異成分
      3 メンデル性疾患の突然変異成分
      4 孤発例と突然変異成分
      5 多因子性疾患の突然変異成分
      6 放射線誘発突然変異率の評価−マウスからヒトへ
      7 放射線誘発と考えられるヒトの遺伝性損傷
      8 そのほかのデータ
      9 生殖細胞への外挿と遺伝リスクの指標への関わり
      10 マウスの単純縦列反復伸長とヒト生殖細胞の
         ミニサテライトの誘発突然変異

    7章 遺伝性リスクの推定
      1 BEIR-V報告以後の進展について
      2 リスク推定値の現状
      3 広島・長崎の原爆被爆者の倍加線量
      4 広島・長崎の原爆被爆者の調査

最近チェックした商品履歴

Loading...