尿路結石ハンドブック
商品紹介
遭遇する頻度が高く，診断・治療に専門的知識が必要な尿路結石は，泌尿器科医にとって避けられない疾患である．近年，ガイドラインが改訂されたがその特性上，個々の内容については深く言及されていないなど，実臨床の場で必要な情報が必ずしも網羅されているわけではない．本書では，ガイドラインの内容を踏まえながらも，それだけでは対応できない事柄において，より具体的な診療および治療について解説した実践書である．
目次
- 尿路結石ハンドブック
―目次―
第1章 尿路結石の疫学
1．年間罹患率，有病率，生涯罹患率
2．結石存在部位と性差および好発年齢
3．結石成分
4．遺伝的素因
5．季節変動
6．地域差と人種差
7．肥満と生活習慣病との関係
8．治療法と治療後の再発率
第2章 診断
2-1 初期診断
1．症状の問診と理学所見
2．症状以外に必要な問診
3．検査
4．鑑別診断
2-2 尿路結石症の画像診断（X-P，US，IVU，CT，MRI）
1．超音波
2．KUB（kidney，-ureter，-bladder）
3．IVU（経静脈的尿路造影）
4．単純CT（NCCT）
5．MRI（magnetic resonance imaging）
第3章 治療法の選択
1．尿管結石の治療法選択
2．腎結石の診療ガイドライン
3．サンゴ状結石の診療ガイドライン
第4章 緊急処置
1．尿路結石による疼痛に対する緊急処置
2．尿管結石による複雑性腎盂腎炎における緊急処置
3．腎機能障害に対する緊急処置
4．尿道結石陥頓
5．腎杯憩室結石の陥頓
6．尿路結石に対する積極的治療
第5章 保存的治療
5-1 疼痛コントロール
1．疼痛のメカニズム
5-2 生活指導（排石促進）と薬物療法（排石促進と溶解療法） 1．生活指導
2．薬物による結石排石促進療法（MET）
3．溶解療法
第6章 侵襲的（積極的）治療
6-1 ESWL
1．ESWLの基礎知識
2．ESWLの適応
3．ESWL治療の実際
4．ESWL後の管理
6-2 TUL
1．治療指針
2．術前術後の注意点
3．使用機器と手術手技
6-3 PNL
1．特徴
2．適応
3．穿刺ライン
4．穿刺法
5．腎盂鏡とトラクト径，シース
6．腎杯へのアクセス
7．トラブルシューティング
8．合併症
6-4 ECIRS（TAP）
1．治療指針
2．術前術後の注意点
3．手技
4．合併症
5．ピットフォール
6．エキスパートのポイント
6-5 Laparoscopic surgery
1．治療指針
2．術前術後の注意点
3．手術手技
4．合併症
第7章 再発予防
7-1 検査・診断
7-2 飲水・食事
1．ガイドラインにおける栄養食事指導
7-3 薬物療法
1．薬物療法の対象
2．結石成分と薬物療法
3．尿路結石の予防に用いられる薬剤
第8章 下部尿路結石
1．膀胱結石
2．前立腺結石
3．尿道結石
第9章 特殊な結石（遺伝性結石と薬剤性結石）
1．遺伝性結石
2．薬剤性結石
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