本書は、重度な嚥下障害者を対象とし、実際の訪問の場で「おいしくて」「安全な」嚥下食を追求してきたその実践的内容をまとめた。重度の嚥下障害者では諦めてしまうことも多かったお餅やラーメン、さらには天ぷらまでおいしく食べるためのコツが満載。調理時のミキサーのかけ方や食材の特徴、とろみを使用する際のアドバイスや、使いやすい調理器具の紹介などが、豊富な写真やイラストを用いて、懇切丁寧にわかりやすく解説されている。また32のレシピ集とともに、80項目にわたるQ&Aでは、多くの方から寄せられる相談や悩みがまとめてあり、たいへん理解しやすい。