子どものこころの診療ハンドブック

出版社: 星和書店
著者:
発行日: 2016-11-25
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784791109456
書籍・雑誌
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2,860 円(税込)

商品紹介

本書のコンセプトは、児童精神科を専門としない医療関係者が,子どもを診療する必要に迫られたときに役立つハンドブックである。診療する前に,必要な部分だけ拾い読みして調べたり確認できることを目指した。そのため,全ての事項を教科書的に網羅したりエビデンスにこだわるのではなく,日常の臨床経験や個人的意見も織り込んだ内容となっている。外来で出会う発達障害や摂食障害ほか、さまざまな疾患をもつ子どもへの対応のポイント、家族・児童相談所・他科などとの連携のコツや療育手帳や特別児童扶養手当など有効なツールの利用方法などをわかりやすく解説。身体疾患で入院している子どもや被災害児の心のケア、被虐待事例の初期対応にも活用できる実践ハンドブックである。

目次

  • 子どものこころの診療ハンドブック

    ―目次―

    第1章 〜なぜ子どもを診るべきなのか〜
     児童精神科医療の必要性と役割
     1.総合病院における児童精神科医療の必要性
       ―児童・青年期委員会活動をとおして―
     2.総合病院精神科の役割
     3.医療連携について

    第2章 〜大人の診察と同じように子どもを診よう〜
     一般外来に子どもが来たときの対応
     初診から数回の流れ
     はじめに:緊急性について
     1.子どもの診療について
     2.1回目の外来
     3.2回目の外来

    第3章 〜子どもを取り巻く大人をサポートする〜
     子どもの家族への対応
     1.家族に対するときの心構え
     2.家族をどうみるか
     3.家族との面接

    第4章 〜適応とメリットを理解しよう〜
        入院治療を要する場合の対応
     入院治療を要する場合の対応
     1.入院治療を要する場合
     2.入院までの対応
     4.入院治療の意味
     5.入院治療が可能な病院

    第5章 〜パートナーの仕事を理解しよう〜
     臨床心理士の役割
     はじめに:臨床心理士とは
     1.心理・発達アセスメント
     2.臨床心理面接
     3.臨床心理的地域援助
     4.研究活動
     5.臨床心理士と協働するにあたって
     心理・発達検査一覧

    第6章 〜他機関と協調して支援する〜
     教育機関,児童相談所など他機関との連携
     1.連携のメリットや必要性
     2.他機関との連携の実際

    第7章 〜教育機関と上手につながる〜
     教師・スクールカウンセラーとの連携
     はじめに
     1.教育機関との連携のための基本
     2.各年齢層における教育機関との連携について
     3.不登校
     4.入院

    第8章 〜有効なツールの存在を把握しておこう〜
     療育手帳や特別児童扶養手当などの取得,申請
     1.障害児が利用できる手帳
     2.自立支援医療
     3.手当・年金

    第9章 〜仲間で支え合う場所〜
     患者会,家族会(自助グループ)
     1.患者会,家族会(自助グループ)とは
     2.セルフヘルプの思想はいつ生まれたか
     3.自助グループの機能,意義
     4.自助グループ,サポートグループの分類
     5.自助グループの始め方,運営
     6.自助グループは患者・障害者の回復に臨床上どう役立つのか
     7.まとめ
     児童青年精神科領域の主な自助グループ,サポートグループ

    第10章 〜からだの病気を見落とさない〜
     身体的診察・検査
     はじめに
     1.身体的診察
     2.身体的検査

    第11章 〜大人との相違点を理解しよう〜
     子どものこころの診療における薬物療法
     はじめに:子どものこころの診療における薬物療法の意義
     1.子どもと成人との違い
     2.子どものこころの診療で用いる向精神薬

    第12章 〜他科とコミュニケーションよく診療することの
         メリットを再確認する〜
     小児科・産科との連携
     1.小児科との連携
     2.産科との連携

    第13章 〜身体疾患で入院中の子どもにこころのケアを〜
     入院患者やがん患者のコンサルテーション−リエゾン
     はじめに
     1.入院中の子どものC-L
     2.小児がん患者のC-L
     3.成人がん患者の子どもに関するC-L

    第14章 〜大人との違いを理解して対応しよう〜
     子どもの精神病性障害
     はじめに
     1.子どもの精神病性障害の診断
     2.精神病性障害への早期介入の考え方
     3.前駆期段階の評価と治療
     4.精神病発症後の評価と治療

    第15章 〜特性と二次障害を把握しよう〜
     発達障害圏の診断と初期対応
     1.発達障害について
     2.診断にあたって
     3.初期対応にあたって
     4.各論における留意事項
     5.発達障害者支援センターについて
     6.発達障害の支援団体

    第16章 〜からだとこころのバランスを見極める〜
     心身症・身体症状を訴える子どもの初期対応
     1.総合病院における子どもの心身症
     2.子どもの心身症の診断と治療
     3.総合病院でよくみられる子どもの心身症

    第17章 〜個々のケースに合った対応を〜
     不登校の初期対応
     1.不登校とは
     2.不登校に関する要因の把握―どう診立てるか―
     3.治療
     4.まとめ

    第18章 〜総合病院が治療の中心となる〜
     摂食障害の初期対応
     1.子どもの摂食の問題を生じる精神疾患
     2.子どもの摂食障害
     3.AN患者の評価
     4.ANの身体的治療
     5.ANの精神科治療について

    第19章 〜チームワーク・ネットワークで早期の発見と介入を〜
     被虐待事例の初期対応
     1.児童虐待とは?
     2.被虐待事例の初期対応

    第20章 〜子どもに特有の反応と対応を理解しよう〜
     災害後の子どものこころのケア
     はじめに
     1.災害が子どもに与える影響(特に急性期)
     2.急性期の子どもへの対応
     3.おわりに

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