がん体験者との対話から始まる就労支援

出版社: 日本看護協会出版会
著者:
発行日: 2017-02-01
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784818020344
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2,310 円(税込)

商品紹介

本書は、がん相談支援センターなどで就労支援に取り組んできた筆者らが、主に看護師が就労支援を行う上で必要となる視点を解説しました。就労支援に行うためには、がん体験者との積極的な対話をとおして、日々の実践のなかにある就労に関するニーズに気づくことが重要です。本書はそうした対話による就労支援の事例を多数収載。看護師をはじめ、がんに携わる多くの医療者にとって、普段の実践のヒントとなる書。

目次

  • がん体験者との対話から始まる就労支援

    ―目次―

    序章 がん体験者の語りと就労支援のつながり
     1.がん相談支援センターにおける患者との対話
     2.就労相談のニードにアンテナを高くし、
       治療と仕事の調整を支援する
     3.患者自身が意向を表出し行動することを支援する
     4.法規・制度を知る
     5.労働の専門家との協働を視野に入れてかかわる
     6.患者の語りから就労支援は始まる

    1章 がん体験者の就労支援の現状
     1.がん患者の就労をめぐる国の動向とがん診療連携拠点病院の
       相談支援体制
     2.就労支援の現状からみえるもの

    2章 看護師に求められる就労支援とは
     1.看護とがん患者の就労(仕事)
     2.患者にとってのがんと仕事
     3.就労支援につながる看護ケア

    3章 就労支援に必要な知識
     1.労働にまつわる法律(労働法)
     2.お金や医療保険にまつわる制度
     3.さまざまな相談窓口

    4章 がん相談支援センターの就労相談と連携
     I がん相談支援センターにおける就労相談
      1.がん相談支援センターとは
      2.相談の実際
      3.外部との調整、他職種・部門との連携
     II 連携のこれから:産業医、職場との連携
      1.治療と仕事の両立への支援に向けた連携のあり方
      2.支援の実際のポイント
      3.治療時期に応じた連携のあり方

    5章 がんの局面ごとの支援のポイント
     I がんサバイバーシップと就労支援
      1.がんサバイバーシップからみた就労支援
      2.がんサバイバーのセルフアドボカシーと就労支援
      3.がんサバイバーシップの時期別にみた就労支援
     II 診断時の支援
      1.がん診断時の苦痛の特徴と意思決定の難しさ
      2.がん診断時の支援の仕組みづくり
      3.診断時の支援の効果
      4.診断時からの支援の可能性
     III 治療期の支援:化学療法(外来化学療法室)
      1.治療期の就労支援のポイント
      2.がんの部位による化学療法の特徴
      3.就労支援におけるセルフケア支援
     IV 治療期の支援:放射線療法(放射線治療室)
      1.がんの部位による特徴
      2.放射線治療を受ける患者の就労支援
     V 治療期の支援:手術療法
      1.手術を受ける患者の周手術期管理の重要性
      2.手術により生じた変容への支援
      3.各機能障害に対する主な支援
      4.就労支援に向けたポイント
     VI 治療期の支援:緩和ケア
      1.診断直後の緩和ケアの視点からの就労支援
      2.がんの病期による緩和ケアの視点からの就労支援
      3.セルフケア支援

    6章 小児がん経験者の就労支援
     1.小児がん経験者が直面する就労の課題
     2.小児がん経験者の就労支援のあり方

    7章 事例からみる がん体験者の就労支援
     CASE 1 「病名告知時」の仕事への支援
          混乱に寄り添い情報を整理する
     CASE 2 「化学療法開始時」における仕事の検討
          抗がん剤治療による仕事への影響が心配
     CASE 3 「化学療法」における仕事の検討
          早まった退職判断を再検討して復職
     CASE 4 「手術(人工肛門造設)」と仕事
          家業は続けられるでしょうか?
     CASE 5 「化学療法の副作用(脱毛)」と仕事
          接客が心配です
     CASE 6 「術後の後遺症(頻回な排便)」と仕事
          復職を目指したい
     CASE 7 「不当な退職勧告」への支援
          治療を頑張ってきたのに無理ではないかと言われて
     CASE 8 エンド・オブ・ライフにおける仕事
          最期まで仕事を続け、生きがいとやりがいを持ち続ける
     CASE 9 「病状の進行」と仕事
          就労継続のために社会保険労務士相談を活用
     CASE 10 「化学療法の副作用(手足症候群)」と仕事
          強い副作用があるが、仕事を続けていきたい
     CASE 11 「小児がん治療後」と仕事
          晩期合併症があっても働きたい

    巻末資料
     (1)就労支援シート
     (2)がん就労支援 情報収集シート
     (3)社会保険労務士相談希望票 
     (4)社会保険労務士出張相談連絡票
     (5)社会保険労務士出張相談記録シート
     (6)厚生労働省「事業場における治療と職業生活の
        両立支援のためのガイドライン」(概要)

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