木林さんと小川さんは、とても仲のいい友達です。「ニューべてる」のベランダに座って、いつも一緒に煙草を吸います。夕方になると、街の喫茶店に集まって、おしゃべりをします。いろいろな出来事や人の噂で時間をつぶします。いわゆる、「井戸端会議」です。小川さんは、28歳で双極性障害(躁うつ病)を発症し、仲のよかった家族と別れて暮らすようになりました。木林さんは、高校卒業して間もなく、東京に就職していて、統合失調症を発症しました。そして、互いにべてるの家で暮らして、十数年が経ちます。今回は、2人を中心とした“べてるの女たち”の日常の中に、カメラを持ち込みました。彼女たちの「井戸端会議」をのぞき、いや、聞き耳を立ててみましょう。