看護経済学とは、看護サービスにおける“希少価値”の効率・公平な分配を探究することにあり、看護の価値を創造する学問のことです。ここで言う“希少価値”とはヒト(人材)・モノ(物財)・カネ(資金)・情報(事情・報知)・ナレッジ(知識・千恵)のことです。本書は、これらのことを、理論篇と実践篇にわけて解説します。看護経済学の究極の目的は、看護の原点である人々の生活を機軸とし、個人、家族、集団の健康増進、健康回復、そして安らかな終焉を迎えるように限られた資源(希少価値)の有効活用を探求していくことにあります。