認知行動療法における治療関係

出版社: 北大路書房
著者:
発行日: 2020-10-20
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784762831317
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3,740 円(税込)

商品紹介

CBTのセラピストにとり,これまで治療関係に対する意識は,他の技能的側面の習得と比べて明らかに低かった。本書では,効果的なセラピーの中核的条件を整理し,セラピストの温かさ,誠実さ,共感性や前向きな姿勢が治療成績に与える様相を詳説。また全体を通じ実際のケースを提示,臨床場面でいかに対応すべきかを示す。

目次

  • イントロダクション

    PART 1:認知行動療法における治療関係の基本構成要素
    第1章 治療関係の構築:セラピストの特性と変容
     1節 本章の概要
     2節 心理療法の中核条件
     3節 中核条件はどの程度重要か?
     4節 共感
     5節 CBTにおける共感の確立
     6節 共感における課題
     7節 本章のまとめ
    第2章 治療同盟:協働関係構築と課題への対応
     1節 本章の概要
     2節 心理療法における作業同盟
     3節 CBTの治療同盟と治療アウトカムの相関
     4節 治療同盟の破綻
     5節 同盟破綻への対応
     6節 本章のまとめ
    第3章 対人関係スキーマ:CBTにおける転移と逆転移の理解
     1節 本章の概要
     2節 CBTにおける治療関係
     3節 対人関係スキーマ
     4節 CBTにおける転移
     5節 CBTにおける逆転移
     6節 対人関係スキーマの操作
     7節 本章のまとめ

    PART 2:特定の疾患や問題における治療関係
    第4章 うつ病
     1節 本章の概要
     2節 うつ病の認知モデルと治療関係
     3節 クライエントを参加させる
     4節 治療同盟に対する脅威を予測し防止する
     5節 ウェインとのカウンセリングで生じる問題を予測する
     6節 同盟に対する脅威への取り組み
     7節 セラピーの終結
     8節 本章のまとめ
    第5章 全般不安症
     1節 本章の概要
     2節 GADに対するセラピーの基盤となるモデルの概観
     3節 GADのセラピーに取り組むときに直面する課題
     4節 セラピーの前期
     5節 セラピーの中期
     6節 セラピーの後期
     7節 セラピストに関わる要因
     8節 本章のまとめ
    第6章 パニック症,限局性恐怖症,広場恐怖症,社交不安症
     1節 本章の概要
     2節 治療関係の役割と固有の問題
     3節 クライエントを参加させる
     4節 治療同盟にとっての脅威を予測して防ぐ
     5節 セラピーの終結
     6節 本章のまとめ
    第7章 強迫症および醜形恐怖症
     1節 本章の概要
     2節 2人のクライエントの紹介
     3節 OCD/BDDのクライエントを治療する際の治療関係の役割と課題
     4節 セラピストとクライエントの心理
     5節 羞恥心と自己批判が恐怖に向かって進む力を妨げる場合
     6節 セラピーやホームワークを行う際に自己批判と羞恥心が存在する場合
     7節 セラピストの優しさが嫌悪の対象である場合
     8節 目標設定およびモデリング
     9節 安心感
     10節 クライエントおよびセラピスト自身の微妙な変化に注意すること
     11節 沈黙の意味を探る
     12節 価値
     13節 治療同盟に対する脅威への対処
     14節 治療同盟の破綻
     15節 本章のまとめ
    第8章 医学的に説明のつかない身体症状
     1節 本章の概要
     2節 MUS/慢性的身体症状
     3節 クライエントの参加とアセスメント
     4節 ケースフォーミュレーション(定式化)と介入
     5節 終結に向けた準備
     6節 本章のまとめ
    第9章 心的外傷後ストレス障害
     1節 本章の概要
     2節 PTSDのためのトラウマ焦点化CBT
     3節 PTSDのクライエントに関わる際の治療関係の役割
     4節 クライエントを参加させる
     5節 治療同盟への脅威を予測し,予防し,対応する
     6節 セラピーの終結
     7節 本章のまとめ
    第10章 精神病性障害
     1節 本章の概要
     2節 CBTpモデル
     3節 クライエントのCBTpへの参加:問題の予測と防止
     4節 治療関係における問題への対応
     5節 セラピーの終結
     6節 本章のまとめ
    第11章 摂食障害
     1節 本章の概要
     2節 摂食障害とその治療
     3節 治療関係に影響を与える摂食障害の特徴
     4節 摂食障害のクライエントとの治療関係について何が解明されているか
     5節 摂食障害のクライエントと治療関係を形成するためにできることは何か?
     6節 セラピー開始時にセラピーと回復に関する共通理解を得ておく
     7節 治療関係を強固にする
     8節 セラピストが手紙を書くこと
     9節 セラピストの自己開示
     10節 本章のまとめ
    第12章 身体疾患と緩和ケア
     1節 本章の概要
     2節 身体疾患をもつ人々との関わり
     3節 クライエントを参加させる
     4節 治療関係における問題の予測
     5節 治療同盟の破綻への対応
     6節 セラピーの終結
     7節 本章のまとめ
    第13章 パーソナリティ障害
     1節 本章の概要
     2節 なぜ治療関係がパーソナリティ障害とのセラピーにおいて非常に重要なの
        か?
     3節 スキーマセラピーの概念がどのような助けになるのか
     4節 スキーマモードおよびスキーマモードの定式化
     5節 治療的再養育法
     6節 共感的直面化
     7節 チェアワーク
     8節 イメージ
     9節 本章のまとめ

    PART 3:異なるクライエント集団における治療関係
    第14章 若者への認知行動療法
     1節 本章の概要
     2節 モデルの概要
     3節 クライエントを参加させる
     4節 周囲の環境(システム)への関わり
     5節 治療同盟を脅かす兆候の予測と予防
     6節 治療同盟を脅かす兆候への取り組み
     7節 セラピーの終結
     8節 本章のまとめ
    第15章 高齢者
     1節 本章の概要
     2節 セラピーを支えるモデル
     3節 クライエントを参加させる
     4節 治療同盟への脅威を予測し,予防する
     5節 治療同盟の脅威を扱う
     6節 セラピーの終結
     7節 本章のまとめ
    第16章 治療関係の中における文化差の問題
     1節 本章の概要
     2節 異文化サイコセラピーの紹介
     3節 クライエントを参加させる
     4節 通訳:理解される権利
     5節 治療同盟を脅かす事態を予測して予防する
     6節 治療同盟を脅かすその他の要因
     7節 治療同盟の障壁となり得るその他の要因
     8節 セラピーの終結
     9節 スーパービジョンと訓練
     10節 本章のまとめ

    PART 4:支援方法の違いによる治療関係
    第17章 グループCBT
     1節 本章の概要
     2節 グループ療法とYalomの初期の影響
     3節 グループCBTへの参加
     4節 グループCBTにおける作業同盟の影響
     5節 グループメンバーの類似性
     6節 グループ内での対人相互作用が変化への重要な手段となる
     7節 本章のまとめ
    第18章 カップルセラピー
     1節 本章の概要
     2節 モデルの概要
     3節 クライエントを参加させる
     4節 治療同盟の危機を予想し予防する
     5節 治療同盟に対する脅威に取り組む
     6節 セラピーの終結
     7節 本章のまとめ
    第19章 スーパービジョンと治療関係
     1節 本章の概要
     2節 CBTにおけるスーパービジョン
     3節 クライエントに対するセラピストの否定的な反応に対処する
     4節 個人的逆転移(セラピストの信念)
     5節 共感的逆転移(情緒的および認知的共感)
     6節 相互逆転移(クライエント-セラピストの相互作用)
     7節 スーパービジョンにおける関係性
     8節 回避
     9節 不安を表出する
     10節 堅さ
     11節 完璧主義
     12節 スーパービジョンについてのスーパービジョン
     13節 本章のまとめ

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