系統看護学講座 専門分野II 精神看護学[2] 精神看護の展開 第6版

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2020-03-01
分野: 看護学  >  看護教育/研究
ISBN: 9784260042147
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商品紹介

豊富な事例を通して、リアルな精神看護の世界を伝える書。ケアの人間関係、地域におけるケアと支援、災害時のメンタルヘルスと看護など、精神看護の展開を、図表やイラスト・写真を多くとり入れて、わかりやすく解説する。

目次

  • 第8章 ケアの人間関係
     A ケアの前提
      1 自分について知ること
      2 ケアする相手を知ろうとすること
      3 関係性を理解すること
     B ケアの原則
      1 人としての尊厳を尊重する
      2 互いの境界をまもる
      3 応答性を保つ
      4 現実検討をする
     C ケアの方法
      1 そばにいること
      2 遊ぶこととユーモア
      3 話すこと,聞くこと
      4 自分自身であること
     D 関係をアセスメントする
      1 なぜ関係のアセスメントが必要なのか
      2 プロセスレコードの活用
      3 「異和感の対自化」を使う
     E 患者─看護師関係における感情体験
      1 転移・逆転移
      2 感情の容器になる
      3 「肯定的感情」と「否定的感情」にまつわる誤解
     F 関係の視点からみた困難事例
      1 攻撃される
      2 拒否される
      3 何度も同じことを繰り返される
      4 ふりまわされる
     G チームのダイナミクス
      1 チームのダイナミクス
      2 チームのスプリッティング(分裂)
      3 カンファレンスでおこること

    第9章 回復を支援する
     A 回復の意味
      1 回復とはどういうことか
      2 リハビリテーションからリカバリーへ
     B リカバリーのビジョン
      1 リカバリーは1人ひとりのユニークな旅
      2 リカバリーの中心はエンパワメント
     C 治療の場におけるリカバリーの試みと看護の視点
      1 急性期病棟におけるリカバリーの事例
      2 慢性期病棟におけるリカバリーの事例
      3 誰にでも回復の可能性はある
      4 看護師にとってのリカバリー
     D リカバリーを促す環境
      1 心の成長と環境
      2 浦河べてるの家の“非”援助の思想
      3 コミュニティミーティングという方法
     E リカバリーを促す方法としてのグループ
      1 治療の中心となるグループプログラム
      2 グループの原則
      3 グループのセッティングとリーダーの任務
      4 スタッフのグループへの参加の仕方
      5 グループのレビューと記録
     F さまざまな回復のためのプログラム
      1 疾病管理とリカバリー(IMR)
      2 ソーシャルスキルトレーニング(SST)
      3 認知行動療法(CBT)
      4 浦河べてるの家の当事者研究
      5 マインドフルネス認知療法(MBCT)
     G リカバリーのプロセス
      1 生きにくさのはじまり
      2 死の淵をさまよい,医療にたすけを求める
      3 回復の糸口を見つけるための実験の日々
      4 リカバリーを支える社会を構築する

    第10章 地域におけるケアと支援
     A 「器」としての地域
      1 病院から地域へ
      2 地域をメンタルヘルスケアの「器」に
      3 「器」としての地域づくりの実践例
     B 地域における生活支援の方法
      1 地域で精神障害者を支援する際の原則
      2 地域生活を支えるシステムと社会資源
     C 地域におけるケアの方法と実際
      1 ケアマネジメントという方法
      2 アウトリーチと多職種連携
      3 複合的な問題をかかえた長期入院患者の退院を支援する
      4 再発の危機を乗りこえる
      5 クライエントとしての家族/パートナーとしての家族
     D 学校におけるメンタルヘルスと看護
      1 学校におけるメンタルヘルスの現状と課題
      2 学校における児童・生徒への支援
      3 チームとしての学校
      4 特別な配慮が必要な児童・生徒への支援
     E 職場におけるメンタルヘルスと精神看護
      1 働く人の心の健康(メンタルヘルス)の現状
      2 職場におけるメンタルヘルスケアと職場復帰支援制度
      3 職場でのメンタルヘルス支援の実際

    第11章 入院治療の意味
     A 精神科を受診するということ
      1 日常生活での「つまづき」
      2 入院という体験
      3 日本の精神科病棟の特徴
     B 治療の器としての病院・病棟
      1 なんのために入院するのか
      2 治療的環境としての病棟
     C 入院中の観察とアセスメント
      1 入院時のオリエンテーション
      2 観察とアセスメントの方法
     D ケアの方向性を考える
      1 患者の日常生活状況を知る
      2 患者の参加とケアプランのたて方
     E 退院に向けての支援とその実際
      1 長期入院がもたらすもの
      2 地域生活への橋渡し
      3 多職種連携による地域移行支援
      4 患者─看護師関係の終わり方

    第12章 身体をケアする
     A 精神科における身体のケア
      1 精神療法としての身体のケア
      2 身体化する患者の世界
      3 精神科におけるフィジカルアセスメントのむずかしさ
     B 精神科における身体を通した看護ケアの実際
      1 急性期における身体のケア
      2 回復期における身体のケア
      3 慢性期における身体のケア
      4 日常生活における身体のケア
      5 睡眠とそのケア
     C 精神科の治療に伴う身体のケア
      1 薬物療法を受ける患者のケア
      2 電気けいれん療法を受ける患者のケア
     D 身体合併症のアセスメントとケア
      1 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
      2 やせ(るい瘦)
      3 肺炎
      4 骨折
      5 窒息
      6 悪性新生物(がん)
     E 精神科における終末期ケア

    第13章 安全をまもる
     A リスクマネジメントの考え方と方法
      1 安全の条件
      2 リスクマネジメントと行動制限
     B 緊急事態に対処する
      1 緊急事態とはなにか
      2 自殺
      3 暴力
      4 無断離院
      5 感染症
     C 緊急事態とスタッフの支援
      1 当事者となったスタッフへのケア
      2 ピアサポートとしてのグループディブリーフィング

    第14章 医療の場におけるメンタルヘルスと看護
     A 身体疾患をもつ患者のメンタルヘルス
      1 メンタルヘルスと慢性身体疾患
      2 身体疾患患者が示す精神症状
     B リエゾン精神看護とその活動
      1 リエゾン精神看護とはなにか
      2 リエゾン精神看護の歴史
      3 リエゾンナースの役割
     C リエゾンナースの活動の実際
      1 精神疾患をもつ患者が一般病棟で治療を受けるとき
      2 手術後の患者にせん妄がみられるとき
      3 痛みのために患者が「死にたい」と訴えているとき
      4 怒りで患者がチームを分裂させるとき
     D 看護師のメンタルヘルスへの支援

    第15章 災害時のメンタルヘルスと看護
     A 災害時における心のケア
      1 災害時における心のケアの必要性
      2 災害時の心のケアにおける個人とコミュニティの視点
      3 災害弱者としての精神障害者
      4 災害派遣精神医療チーム(DPAT)の活動
     B 災害にみまわれた人の心理とケア
      1 災害にみまわれた人の心理
      2 災害急性期の心のケア
      3 病院が被災したとき
     C 支援者のメンタルヘルスとケア
      1 緊急事態ストレスマネジメント(CISM)の方法
      2 CISMの介入方法

    第16章 看護における感情労働と看護師のメンタルヘルス
     A 看護師の不安と防衛
     B 感情労働としての看護
      1 感情労働とは
      2 看護における感情ルール
      3 なぜ,感情ワークが必要になるのか
     C 看護師の感情ワーク
      1 表層演技
      2 深層演技
      3 「職場での自分」と「本当の自分」の分割
      4 感情麻痺
     D 看護における共感の光と影
      1 看護師を悩ませる共感とは
      2 共感のさまざまなかたち
      3 共感ストレス
      4 共感疲労と二次的外傷性ストレス障害
      5 共感疲労をおこしやすい人,おこしにくい人
     E 感情労働の代償と社会
      1 現代社会がつくり出す「むずかしい患者」という存在
      2 「むずかしい患者」とトラウマ
      3 感情労働が看護師のメンタルヘルスに及ぼす影響
      4 感情労働が職場の人間関係に及ぼす影響
     F 共感疲労を予防するためのいくつかのヒント
      1 レジリエンスを高める
      2 新たなケアの文化を創造する

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