系統看護学講座 専門分野II 精神看護学[2] 精神看護の展開 第6版
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目次
- 第8章 ケアの人間関係
A ケアの前提
1 自分について知ること
2 ケアする相手を知ろうとすること
3 関係性を理解すること
B ケアの原則
1 人としての尊厳を尊重する
2 互いの境界をまもる
3 応答性を保つ
4 現実検討をする
C ケアの方法
1 そばにいること
2 遊ぶこととユーモア
3 話すこと,聞くこと
4 自分自身であること
D 関係をアセスメントする
1 なぜ関係のアセスメントが必要なのか
2 プロセスレコードの活用
3 「異和感の対自化」を使う
E 患者─看護師関係における感情体験
1 転移・逆転移
2 感情の容器になる
3 「肯定的感情」と「否定的感情」にまつわる誤解
F 関係の視点からみた困難事例
1 攻撃される
2 拒否される
3 何度も同じことを繰り返される
4 ふりまわされる
G チームのダイナミクス
1 チームのダイナミクス
2 チームのスプリッティング(分裂)
3 カンファレンスでおこること
第9章 回復を支援する
A 回復の意味
1 回復とはどういうことか
2 リハビリテーションからリカバリーへ
B リカバリーのビジョン
1 リカバリーは1人ひとりのユニークな旅
2 リカバリーの中心はエンパワメント
C 治療の場におけるリカバリーの試みと看護の視点
1 急性期病棟におけるリカバリーの事例
2 慢性期病棟におけるリカバリーの事例
3 誰にでも回復の可能性はある
4 看護師にとってのリカバリー
D リカバリーを促す環境
1 心の成長と環境
2 浦河べてるの家の“非”援助の思想
3 コミュニティミーティングという方法
E リカバリーを促す方法としてのグループ
1 治療の中心となるグループプログラム
2 グループの原則
3 グループのセッティングとリーダーの任務
4 スタッフのグループへの参加の仕方
5 グループのレビューと記録
F さまざまな回復のためのプログラム
1 疾病管理とリカバリー(IMR)
2 ソーシャルスキルトレーニング(SST)
3 認知行動療法(CBT)
4 浦河べてるの家の当事者研究
5 マインドフルネス認知療法(MBCT)
G リカバリーのプロセス
1 生きにくさのはじまり
2 死の淵をさまよい,医療にたすけを求める
3 回復の糸口を見つけるための実験の日々
4 リカバリーを支える社会を構築する
第10章 地域におけるケアと支援
A 「器」としての地域
1 病院から地域へ
2 地域をメンタルヘルスケアの「器」に
3 「器」としての地域づくりの実践例
B 地域における生活支援の方法
1 地域で精神障害者を支援する際の原則
2 地域生活を支えるシステムと社会資源
C 地域におけるケアの方法と実際
1 ケアマネジメントという方法
2 アウトリーチと多職種連携
3 複合的な問題をかかえた長期入院患者の退院を支援する
4 再発の危機を乗りこえる
5 クライエントとしての家族/パートナーとしての家族
D 学校におけるメンタルヘルスと看護
1 学校におけるメンタルヘルスの現状と課題
2 学校における児童・生徒への支援
3 チームとしての学校
4 特別な配慮が必要な児童・生徒への支援
E 職場におけるメンタルヘルスと精神看護
1 働く人の心の健康(メンタルヘルス)の現状
2 職場におけるメンタルヘルスケアと職場復帰支援制度
3 職場でのメンタルヘルス支援の実際
第11章 入院治療の意味
A 精神科を受診するということ
1 日常生活での「つまづき」
2 入院という体験
3 日本の精神科病棟の特徴
B 治療の器としての病院・病棟
1 なんのために入院するのか
2 治療的環境としての病棟
C 入院中の観察とアセスメント
1 入院時のオリエンテーション
2 観察とアセスメントの方法
D ケアの方向性を考える
1 患者の日常生活状況を知る
2 患者の参加とケアプランのたて方
E 退院に向けての支援とその実際
1 長期入院がもたらすもの
2 地域生活への橋渡し
3 多職種連携による地域移行支援
4 患者─看護師関係の終わり方
第12章 身体をケアする
A 精神科における身体のケア
1 精神療法としての身体のケア
2 身体化する患者の世界
3 精神科におけるフィジカルアセスメントのむずかしさ
B 精神科における身体を通した看護ケアの実際
1 急性期における身体のケア
2 回復期における身体のケア
3 慢性期における身体のケア
4 日常生活における身体のケア
5 睡眠とそのケア
C 精神科の治療に伴う身体のケア
1 薬物療法を受ける患者のケア
2 電気けいれん療法を受ける患者のケア
D 身体合併症のアセスメントとケア
1 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
2 やせ(るい瘦)
3 肺炎
4 骨折
5 窒息
6 悪性新生物(がん)
E 精神科における終末期ケア
第13章 安全をまもる
A リスクマネジメントの考え方と方法
1 安全の条件
2 リスクマネジメントと行動制限
B 緊急事態に対処する
1 緊急事態とはなにか
2 自殺
3 暴力
4 無断離院
5 感染症
C 緊急事態とスタッフの支援
1 当事者となったスタッフへのケア
2 ピアサポートとしてのグループディブリーフィング
第14章 医療の場におけるメンタルヘルスと看護
A 身体疾患をもつ患者のメンタルヘルス
1 メンタルヘルスと慢性身体疾患
2 身体疾患患者が示す精神症状
B リエゾン精神看護とその活動
1 リエゾン精神看護とはなにか
2 リエゾン精神看護の歴史
3 リエゾンナースの役割
C リエゾンナースの活動の実際
1 精神疾患をもつ患者が一般病棟で治療を受けるとき
2 手術後の患者にせん妄がみられるとき
3 痛みのために患者が「死にたい」と訴えているとき
4 怒りで患者がチームを分裂させるとき
D 看護師のメンタルヘルスへの支援
第15章 災害時のメンタルヘルスと看護
A 災害時における心のケア
1 災害時における心のケアの必要性
2 災害時の心のケアにおける個人とコミュニティの視点
3 災害弱者としての精神障害者
4 災害派遣精神医療チーム(DPAT)の活動
B 災害にみまわれた人の心理とケア
1 災害にみまわれた人の心理
2 災害急性期の心のケア
3 病院が被災したとき
C 支援者のメンタルヘルスとケア
1 緊急事態ストレスマネジメント(CISM)の方法
2 CISMの介入方法
第16章 看護における感情労働と看護師のメンタルヘルス
A 看護師の不安と防衛
B 感情労働としての看護
1 感情労働とは
2 看護における感情ルール
3 なぜ,感情ワークが必要になるのか
C 看護師の感情ワーク
1 表層演技
2 深層演技
3 「職場での自分」と「本当の自分」の分割
4 感情麻痺
D 看護における共感の光と影
1 看護師を悩ませる共感とは
2 共感のさまざまなかたち
3 共感ストレス
4 共感疲労と二次的外傷性ストレス障害
5 共感疲労をおこしやすい人,おこしにくい人
E 感情労働の代償と社会
1 現代社会がつくり出す「むずかしい患者」という存在
2 「むずかしい患者」とトラウマ
3 感情労働が看護師のメンタルヘルスに及ぼす影響
4 感情労働が職場の人間関係に及ぼす影響
F 共感疲労を予防するためのいくつかのヒント
1 レジリエンスを高める
2 新たなケアの文化を創造する