統合失調症患者12人の軌跡

出版社: 洋學社
著者:
発行日: 2021-12-25
分野: 医学一般  >  医学一般
ISBN: 9784908296208
電子書籍版: 2021-12-25 (初版第1刷)
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商品紹介

患者本人やご家族のもっとも大きな不安――それは統合失調症が発症したのちの生活に対するものかもしれません。
「経済的自立はできるのか?」、「結婚し家庭をもつことはできるのか?」・・。山積する将来の憂虞に対し、著者はひとつの明確な答えを投げかけます。
「統合失調症治療の専門家という看板を掲げて20年になるが、これほどの重症患者は、この患者の前にも後にもいない」
著者が述懐するA患者の外資ビジネス社会での華やかな現在の活躍をはじめ、著者が強く印象に残す患者12人の回復・就労・結婚の事例をまとめました。

目次

  • 第1章 統合失調症の薬,揺れ,回復
     1.薬は頼りすぎることなくうまく利用していく
     2.病状の揺れを意識し揺れを予防する
     3.社会で生きて病気を良くする
     4.幸せのプロセスと回復・就労・結婚

    第2章 重症でも諦めずチャレンジ

    第3章 趣味で調子を整える
     1.音楽を趣味とする患者
     2.絵画を趣味とする患者
     3.小説執筆を趣味とする患者
     4.将棋を趣味とする患者
     5.ボウリングを趣味とする患者

    第4章 就労しての悩みを乗り越える
     1.仕事場でのプレッシャーを悩む患者
     2.仕事上の対人ストレスを悩む患者
     3.仕事場での会話の難しさを悩む患者
     4.仕事量の負荷を悩む患者

    第5章 パートと作業所の二刀流を続ける

    第6章 結婚し互いを気遣う

    第7章 就労・結婚と薬物療法に関する資料

    第8章 明らかになった回復から就労と結婚へのポイント


    用語解説集
     1.統合失調症(「統合」「失調」「症」)
     2.昨日も今日も明日も統合失調症
     3.回転ドア現象
     4.抗精神病薬
     5.CP 換算量
     6.単剤療法と単純療法
     7.単剤率
     8.頓服薬
     9.持効性注射剤
     10.ドーパミン・パーシャルアゴニスト
     11.入院形態
     12.隔離と拘束
     13.教育入院
     14.教育―対処―相談モデル
     15.二段階法
     16.認知機能障害
     17.回  復
     18.コンステレーション
     19.レジリエンス
     20.社会資源
     21.lowEE
     22.超職種SDM 医療

この書籍の参考文献

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参考文献

P.111 掲載の参考文献
1) 渡部和成 : Risperidone 液剤治療が功を奏した統合失調症の急性期拒薬例. 臨床精神薬理 7 : 75-79, 2004.
2) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする I. ビデオを利用した認知集団精神療法の統合失調症治療における効果. 臨床精神薬理 7 : 1341-1353, 2004.
3) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする II. 家族心理教育の統合失調症治療における効果. 臨床精神薬理 7 : 1355-1365, 2004.
4) 渡部和成 : 患者・家族心理教育は統合失調症の長期予後を良好にする III. Risperidone は患者心理教育の効果を増強する. 臨床精神薬理 7 : 1367-1377, 2004.
5) 渡部和成 : 薬物療法と患者・家族心理教育からなる統合的治療が功を奏した統合失調症の一例. 精神科治療学 20 : 175-182, 2005.
6) 渡部和成 : 患者と家族に対する心理教育への継続参加が再入院防止に役立っている外来慢性期統合失調症の一症例. 精神科治療学 20 : 613-618, 2005.
7) 渡部和成 : 家族教室後のExpressed Emotion値に影響する因子と教室参加家族における患者の予後について. 精神科治療学 20 : 1151-1156, 2005.
8) 渡部和成 : Risperidone内用液により水中毒防止の行動制限を要しなくなった慢性統合失調症の多飲症例. 臨床精神薬理 8 : 103-1093, 2005.
9) 渡部和成 : Risperidone内用液の短期高用量増強療法が功を奏した著しい興奮を呈し処方変更を拒否する統合失調症の難治入院症例. 臨床精神薬理 8 : 441-448, 2005.
10) 渡部和成 : Risperidoneまたはhaloperidolで治療した統合失調症患者における退院後15ヵ月間の外来薬物療法の変化. 臨床精神薬理 8 : 1425-1434, 2005.
11) 渡部和成 : Risperidone内用液と患者心理教育による急性期治療が奏効した統合失調症の重症入院症例. 臨床精神薬理 8 : 1569-1573, 2005.
12) 渡部和成 : Olanzapine口腔内崩壊錠が奏効した慢性統合失調症の治療拒否例. 臨床精神薬理 8 : 1617-1621, 2005.
13) 渡部和成 : 医療現場において統合失調症の薬物療法を考えるとき, メディカル, コメディカルの協力関係のありかた. 臨床精神薬理 8 : 1921-1928, 2005.
14) 渡部和成 : 新しい統合失調症治療-患者と家族が主体のこころの医療. アルタ出版, 東京, 2006.
15) 渡部和成 : Olanzapine口腔内崩壊錠が奏効した慢性統合失調症に末期大腸がんを合併し拒食・拒薬する1症例. 臨床精神薬理 9 : 683-687, 2006.
16) 渡部和成 : 統合失調症をライトに生きる-精神科医からのメッセージ. 永井書店, 大阪, 2007.
17) 渡部和成 : 急性期統合失調症におけるolanzapine口腔内崩壊錠またはrisperidone内用液単剤による入院治療経過の特徴. 臨床精神薬理 10 : 995-1002, 2007.
18) 渡部和成 : 初発および再発統合失調症の急性期入院症例におけるクライエント・パス (患者による治療経過評価) を利用した治療経過の特徴. 精神医学 49 : 161-169, 2007.
19) 渡部和成 : 統合失調症入院患者の家族の心理教育への参加態度と退院後2年非再入院率との関係. 精神医学 49 : 959-965, 2007.
20) 渡部和成 : 統合失調症における退院後3年通院率にみる患者・家族心理教育の効果. 臨床精神医学 37 : 69-74, 2008.
21) 渡部和成 : Olanzapine あるいはrisperidone単剤で入院治療を行った統合失調症患者の退院後の非再入院率と通院単剤治療継続率の検討. 臨床精神薬理 11 : 1505-1514, 2008.
22) 渡部和成 : 統合失調症家族のEE (感情表出) と家族心理教育の効果との関係. 精神神経学雑誌 2008 特別号 : S 364.
23) 渡部和成 : 統合失調症から回復するコツ-何を心がけるべきか. 星和書店, 東京, 2009.
24) 渡部和成 : 統合失調症入院治療における患者心理教育の効果と抗精神病薬処方の関係. 臨床精神薬理 12 : 1817-1823, 2009.
25) 渡部和成 : 病識のない慢性統合失調症通院患者に対する短期教育入院の試み. 精神科治療学 24 : 133-137, 2009.
26) 渡部和成 : 統合失調症患者と家族への心理教育は5 年非再入院率を高める. 精神神経学雑誌 2009 特別号 : S 499.
27) 渡部和成 : 統合失調症治療における「ビデオ利用型認知集団精神療法」の治療的意義. 精神神経学雑誌 2009 特別号 : S 499.
28) 渡部和成 : 統合失調症に負けない家族のコツ-読む家族教室. 星和書店, 東京, 2010.
29) 渡部和成 : 図解決定版 統合失調症を乗りこえる! 正しい知識と最新治療. 日東書院本社, 東京, 2010.
30) 渡部和成 : Risperidone持効性注射剤による単剤維持療法への切り替えを自ら選択した統合失調症通院患者の1例. 臨床精神薬理 13 : 967-972, 2010.
31) 渡部和成 : 統合失調症からの回復を願う家族の10の鉄則. 星和書店, 東京, 2011.
32) 渡部和成 : Olanzapineと「教育-対処-相談モデル」. MARTA 9 : 18-21, 2011.
33) 渡部和成 : 患者さんが病識をもてるようになることは大切なことです. 月刊みんなねっと 49 : 14-17, 2011.
34) 渡部和成 : 統合失調症を支えて生きる家族たち. 星和書店, 東京, 2012.
35) 渡部和成 : 統合失調症からの回復に役立つ治療と日常生活のポイント-患者さんに知っておいて欲しいこと. 星和書店, 東京, 2012.
36) 渡部和成 : 統合失調症だけど大丈夫-回復と自立へのあいことば. 永井書店, 大阪, 2012.
37) 渡部和成 : 図解実践編 統合失調症を治す! 教育対処相談の渡部式最新治療法. 日東書院本社, 東京, 2013.
38) 渡部和成 : 多剤併用大量療法と長期隔離による入院治療後転院し, 短期教育入院を経て単剤外来維持療法に移行できた初発統合失調症患者の1例. 臨床精神薬理 16 : 1367-1376, 2013.
39) 渡部和成 : 教育入院により拒薬と再入院の繰り返しから服薬と通院が可能になった統合失調症の1例. 臨床精神薬理 16 : 1625-1632, 2013.
40) 渡部和成 : 疾患教育・家族教育と診療報酬上の課題. 日精協誌 32 : 588-593, 2013.
41) 渡部和成 : 専門医がホンネで語る統合失調症治療の気になるところ. 星和書店, 東京, 2015.
42) 渡部和成 : いま求められる統合失調症診療の進め方-面接, 薬物療法から心理社会療法まで-. 洋學社, 神戸, 2015.
43) 渡部和成 : 理想の精神医療実現を目指して. 長岡市医師会だより, No. 425, 2015.
44) 渡部和成 : 統合失調症を悩まないで-家族がみつけた幸せへの道. 星和書店, 東京, 2016.
45) 渡部和成 : SDMによる入院治療プログラムを利用した統合失調症患者の予後について. 精神経誌 2016 特別号 : S 470, 2016.
46) 渡部和成 : 新しい非定型抗精神病薬持効性注射剤の統合失調症通院治療での有用性の検討. 精神経誌 2016 特別号 : S 613, 2016.
47) 渡部和成 : 多職種による患者と家族への心理社会療法は薬物療法を適正化する- "いま生きる" をみんなで応援するSDMによる治療. 精神科看護 44 : 4-11, 2017.
48) 渡部和成 : 統合失調症教育入院の認知機能改善効果-I. 重症度の影響. 精神経誌 2017 特別号 : S 294, 2017.
49) 渡部和成 : 統合失調症教育入院の認知機能改善効果-II. 抗精神病薬の影響. 精神経誌 2017 特別号 : S 294, 2017.
50) 渡部和成 : 長岡モデルで奮闘中. 日本病院会雑誌 67 : 806-807, 2017.
51) 渡部和成 : Expressed Emotionを再考する. 精神科治療学 33 : 213-218, 2018.
52) 渡部和成 : 統合失調症患者におけるpaliperidoneの認知機能改善効果とその特徴. 精神経誌 2018 特別号 : S 346, 2018.
53) 渡部和成 : わかった! 統合失調症のベスト治療-病から脳とこころを解き放つ. 星和書店, 東京, 2018.
54) 渡部和成 : 統合失調症家族心理教育による親のEE の変化. 精神経誌 2019 特別号 : S 426, 2019.
55) 渡部和成 : 統合失調症における認知機能障害の特徴. 精神経誌 2020 特別号 : S 289, 2020.
56) 渡部和成 : BACS-Jにより調査した統合失調症患者における認知機能障害の特徴と関連因子-性差を中心に. 精神科治療学 36 : 587-592, 2021.
57) 渡部和成 : 統合失調症患者でのbrexpiprazoleの認知機能改善効果について. 精神経誌 2021 特別号 : S 570, 2021.
58) 渡部和成 : 統合失調症入院治療におけるbrexpiprazoleの認知機能障害改善効果について. 最新精神医学 26 : 2021, 印刷中.
59) 渡部和成, 兼田康宏 : 患者心理教育への参加経験がある統合失調症通院患者の認知機能に対するaripiprazoleの効果. 臨床精神薬理 15 : 389-396, 2012.
60) 渡部和成, 川崎智弘 : 精神症状・神経認知・社会認知の評価尺度による統合失調症教育入院の治療効果の測定. 新潟医学会雑誌 131 : 552-553, 2017.
61) 渡部和成, 堤祐一郎 : Aripiprazole内用液と心理教育による統合失調症治療が服薬アドヒアランスの確立に効果的であった統合失調症入院患者の1例. 臨床精神薬理 12 : 2175-2181, 2009.
62) 渡部和成, 西脇祐一, 川崎智弘 : 統合失調症患者の認知機能の特徴-性差と薬剤別治療効果. 2019年度新潟精神医学会抄録集, 2019.

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