レクチュア こころを使う

出版社: 木立の文庫
著者:
発行日: 2022-06-20
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784909862242
書籍・雑誌
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2,970 円(税込)

商品紹介

こころの援助者も、こころをもった人間なので、相手に対してネガティブな気持や、ポジティブすぎる気持も抱いたりします。そうした“生きたこころ”を基本としていないならば、援助者のこころはバーンアウトしかねませんし“死んだ援助”にもなりかねません。ただし、生きたこころは取扱注意の“生もの”なので、それを《逆転移》として認識し、クライエントの益に供する営みが必要とされるのです。――本書では、対人援助職の誰もが扱いに戸惑う「みずからのこころ」の使い方を、5つの自験例をめぐって提案します。

目次

  • 序 章 ことのはじまり
    ケースA 耐え難いうんざり感――自閉スペクトラム症の成人女性
    ケースB 言うわけにはいかない異様さ――不登校の思春期男子
    ケースC 可憐な少女のもたらす苛立ち感――摂食障害の青年期女子
    ケースD どうしようもない薄幸さ――買い物依存の主婦
    ケースE 気圧される佇まい――抑うつ状態の青年実業家

    ○プロローグ

    ●第I部 逆転移とは何か――総論
    第一章 逆転移論の始まり――克服されるべきものとして  
    第二章 コペルニクス的転換――無意識を探索する道具として
    第三章 グループにおける発見――逆転移の臨床的意義  
    第四章 セラピストの基本姿勢――正常な逆転移
    第五章 その後の逆転移論の流れ――認識的活用/表出的使用  

    ●第II部 逆転移を使う実際――各論
    第一章 こころを使う その壱――日本における多様な〈逆転移〉観  
    第二章 こころを使う その弐――諸外国のクラシカルな〈逆転移〉観をたどって
    第三章 こころを使う その参――諸外国のより新しい〈逆転移〉観の展開

    終 章 ことの顛末――臨床素材の行く末
    ケースA 他者性の存在しない世界――分離を許されぬ怒りの逆転移
    ケースB 迫害的相貌の世界――怖れおののいた逆転移  
    ケースC 可憐さの裏に潜むマゾヒズム――苛立ち焦らされた逆転移
    ケースD 隠された自己愛――無力さとあっけにとられた逆転移
    ケースE 子宮内回帰願望という死の本能――恥のうわ塗りの逆転移

    ○エピローグ

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