本書はフィンランドで出版された書籍の翻訳書です。
ユハ・ヘルネスニエミ教授(Juha Hernesniemi)が、多くの挫折を経て、世界で最も著名な脳神経外科医となるまでが記されています。
脳神経外科医は、常にベストを尽くすことが求められます。
たとえばピアニストにとって、ミスタッチは演奏の一瞬に過ぎません。
しかし脳神経外科医のミスは、患者とその家族の人生を狂わすことになります。
ある分野において世界一になるには、ときには大きな代償を払わなければならないこともあります。
本書は、ユハ教授が到達するために必要とした粘り強さ、決意、意欲、献身、努力、犠牲についての物語です。
手術件数16,500以上という症例を通して、成功と失敗、喜びと悲しみ、不安など、患者さんやそのご家族と分かち合ってきた経験をありのままに、そして誠実に綴っています。