目次
- 序 章 データが明らかにした厳しい介護予防の実状
──対策の糸口としての「もう一つの戦略」・武豊プロジェクト
1 不十分だった介護予防──「もう一つの戦略」が求められた理由
2 自分たちのデータで現状を認識する──武豊プロジェクトへ
第1章 参加しやすさを重視し地域を変える戦略
1 武豊町は特別な町か
2 地域全体で介護予防──地域のつながり(ソーシャル・キャピタル)を豊かに
3 敬老堂(韓国)の手法の導入
4 サロンプロジェクトのメリット──参加しやすさ
第2章 住民が主役となる「活動づくり」──「憩いのサロン」の設立プロセス
1 関係者を集めながら具体化する
2 ハイブリッド型戦略の立案──ボトムアップだけでもトップダウンだけでもなく
3「主役」となる住民を集める
4 住民の主体性を引き出す
5 行政による支援──協働のプロセスを通じて信頼関係を構築する
第3章 「憩いのサロン」の取り組み──町内全体へ活動効果を波及させるための多数の会場とプログラム
1「憩いのサロン」とはどのような活動か
2 サロンの参加者の特徴──一般参加者・ボランティアリーダー
3 サロン会場で提供されるプログラム──多彩な会場・プログラムで参加者を増やす
4「通いの場」サロンなどのボランティアによる準備回数と時間はどれくらいか
──武豊町及び他4市の状況
5 サロンの立ち上げから住民委託までの過程──限られた人手で多数の会場を立ち上げるために
6「憩いのサロン」事業における運営ボランティア研修の紹介
7 サロン事業にかかるコスト──業務内容と時間・費用
8 新型コロナウイルス流行期の憩いのサロン──再び多くの参加を得られるように
第4章 「憩いのサロン」の事業評価──その必要性と手法
1 なぜ評価が必要か
2 評価の方法──スモールステップで評価する
3 サロンの成果はどのように評価されたか
4 評価はなぜ可能だったか
第5章 地域づくりによる介護予防の理論と評価
1 介護予防政策への寄与
2 ソーシャル・キャピタル研究としての「武豊プロジェクト」
3 効果評価の方法と結果
終 章 国の介護予防政策と他の自治体への波及効果──武豊プロジェクトの成果と課題
1 サロン活動はなぜ成果を上げたのか
2 今後の介護予防における意義