出版社: | クインテッセンス出版 |
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著者: | |
発行日: | 2002-09-10 |
分野: | 歯科学 > 歯科学一般 |
雑誌名: | |
特集: | 咬合異常による障害とその改善 |
6,160 円(税込)
陶智子「不美人論」にはこんな部分があります。「日本は八重歯に対して寛容な国である」として、笑う時の八重歯や歯並びの乱れについて魅惑的とか、肯定的な表現の見える文学作品をいくつか挙げています。ところがこの章の最後のまとめでは、「八重歯がチャームポイントだなんて、そんな時代があったのです」と、歯並びの乱れは過去のこととしています。また、前にも挙げた、村澤博人氏らの「おしゃれ白書」によれば、「女性の意識は、今までの、外面的な短時間で達成できる要素中心から、『これから』は内面的で獲得するにはかなり長期間を要するが達成したもの、という方向に変化しはじめています」このなかには当然のこととして、矯正治療による審美性の獲得が含まれており、その傾向は年々顕著化してきていると思いますが、いかがでしょうか。「矯正YEAR BOOK 02」については、こんなことを考えながら、またSPECIAL ISSUE:特集では、企画を立てる段階から新しい試みをしてみました。「Stylishいま風」になっていますでしょうか。先生方の日常臨床のお役に立てることを祈っています。(「序文」より)