和漢薬研究所の設置目的は、和漢薬の学理とその応用を研究することである。富山医科薬科大学和漢薬研究所は、300年を越える富山の薬業の歴史を背景に、1963年に設置された富山大学薬学部付属和漢薬研究施設に淵源を有し、1978年に現在の富山医科薬科大学に移管された。現在、同研究所は6部問、生物試験、臨床利用、病態生理学、化学応用、薬物代謝工学、1客員部門、1寄附部門、および薬効解析センターと民族薬物資料館から構成されている。本事典は和漢薬の研究成果のエッセンスを、コンパクトな形にまとめ、医療現場で活躍されておられる医師、薬剤師、看護師の方々に少しでも参考になればと思い、編纂したものである。(「序」より)