「人間の医学」への道

出版社: 人間と歴史社
著者:
発行日: 2004-05-10
分野: 医学一般  >  医学一般
ISBN: 4890071490
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商品紹介

「医者中心の医療」から「病人中心の医療」へ!専門化・細分化する医学中心の医療に対し、「人間的でないものに対する静かな怒りの心」から「実地医家のための会」「日本プライマリ・ケア学会」を立ち上げ、病人のための医療という「医療の原点」をひたすら追いつづけた一開業医の40年の記録。

目次

  • 「人間の医学」への道

    ―目次―

    第一部 戦争の遺したもの

    戦火拡大のなかで
    千葉医科大学入学
    海軍軍医中尉任官
    ミッドウェー海戦に出撃
    敗北の原因
    負傷者の末期
    ガダルカナルの苦戦
    第三次ソロモン海戦
    内地帰還
    ガダルカナル島撤収作戦
    「伊一七五号」潜水艦に乗り組む
    北方作戦に参加
    「キスカ島全員撤収」―奇蹟の作戦成功
    通商破壊作戦に向かう
    米空母撃沈―爆雷攻撃にさらされる
    トラック島大空襲―被弾、喪神
    内地勤務―結婚
    兄の死
    戦況の悪化
    広島に原子爆弾が投下
    敗戦―帝国海軍の終焉
    「私でなくてはできない何か」を求めて

    第二部 「人間の医学」への道

    二つの決心
    「患者の話を聞きすぎる」―ある医長からの苦言
    医学・医療とは何か
    開業医の「医療学」の必要性
    「実地医家のための会」の旗あげ
    医療の新たな拠点として
    病人中心、人間中心の医療を目指す
    「実地医家のための会」の理念
    「実地医家のための会」の足跡
    これまで行なった主題と調査
    「プライマリ・ケア」の胎動
    「プライマリ・ケア学会」の設立
    「プライマリ・ケア」こそ究極の医学
    「インフォームド・コンセント」への開眼
    説明と承諾―国民の健康権、生命権
    医療事故―日常的な危険
    「退院」をめぐる諸問題
    医療は「ことば」に始まり「ことば」で終わる
    人間理解の方法―全体と部分の視点
    医療における「ことば」の役割
    「診察を受けるというのは、言葉を問われている」
    楽しい語らい、笑い、ユーモアの効用
    医療の技術化
    「医学教育」と「生涯教育」の問題点
    家庭医実習の試みと成果

    第三部 「死をみとる医療」

    死は避けられない現実
    「安楽死」シンポジウム―「医師は患者の心をみていない」
    「ホスピス・ケア」の実践―鈴木荘一医師の試み
    我が国におけるターミナル・ケアの歩み
    ターミナル・ケアの核心―「苦しみ」「痛み」「別れ」
    私がみとった人びと
    死に対する心構え

    第四部 私の死生観―死ぬときは苦しくない

    司馬遼太郎氏と山村雄一君のこと

    生命飢餓―岸本英夫氏の死生観
    「安楽に死にたい」―松田道雄さんの死生観
    「病いとともに生きる」―私の体験から
    死は人間の別れ
    私の宗教観―「日本教」について
    私の死生観―死ぬときは苦しくない

    おわりに

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