脳・神経科学入門講座 下

出版社: 羊土社
著者:
発行日: 2002-08-01
分野: 臨床医学:内科  >  脳神経科学/神経内科学
ISBN: 4897062837
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
品切れ

5,390 円(税込)

商品紹介

本書は、脳の基本構造と機能システムの理解を手助けする入門書として企画した。上巻では、ニューロンやシナプス回路や脳各部の特徴など、脳を理解するうえで基本的となる事項を集めて概説した。下巻では、脳科学研究の実際に即した解説書とする目的で、それぞれの研究領域で先端的研究を展開している国内外の研究者に最新の研究成果の解説と、そのシステム理解の基盤となる構造・分子・機能などについての解説を依頼した。特に、脳研究の最前線として、本書では脳の発生・発達と機能発現システムに関するin vivo研究に焦点を絞ることにした。誌面の制約から研究トピックを網羅的に集めることはできなかったが、本書で取り上げたものは最近の脳科学領域で話題となった研究ばかりである。話題となるような素晴らしい研究とは、その成果を知ることにより、『なるほど!』という情動反応を引き起こす研究である。(「概論」より)

目次

  • 脳・神経科学入門講座 下

    ―目 次―

    概論 脳科学研究の最前線

    第1章 脳の発生と発達

    1.神経幹細胞と脳の発達
    2.脳の領域化と転写因子
    3.ニューロン移動・配置と脳の構築化
    4.シナプス回路発達と臨界期
    5.神経活動依存的メカニズムによる脳回路発達
    6.グリア細胞による脳の発達支持機構

    第2章 脳機能の発現システム

    1)感覚系―脳が感覚情報を受容する仕組み
    1.痛覚(カプサイシン受容体)
    2.聴覚
    3.嗅覚(投射系)

    2)運動系―脳が適切な運動出力を行う仕組み
    1.小脳―プルキンエ細胞のシナプス可塑性とグルタミン酸受容体
    2.小脳(グリアのグルタミン酸受容体)
    3.大脳基底核(運動制御)
    4.大脳皮質運動野

    3)感覚と運動以外の高次神経機能―認知、記憶、思考、言語、情動、リズムなど
    1.前頭連合野(ワーキングメモリ)
    2.海馬CA3領域のNMDA受容体と記憶の想起
    3.扁桃体(情動)
    4.視床下部(摂食行動と睡眠・覚醒の制御における視床下部の役割)
    5.視交叉上核と生物時計

最近チェックした商品履歴

Loading...