よくわかる透析療法ハンドブック 改訂3版
商品紹介
ご承知のようにこの分野は日進月歩であり、次々と新しい装置や技術が開発され、応用されてきた。一方、患者の治療は長期化し、Ca代謝異常やアミロイドの沈着に起因する各種の合併症も等嬢して、その対策にも苦慮するようになってきている。本書ではこれら諸問題につき、それぞれの専門家がわかりやすく解説し、現場で役立つ知識が得られるように工夫した。またブラッドアクセスやCAPDなどについても最新の知識が得られるよう加筆されている。このように本書の内容はこの領域の進歩に合わせて削除、加筆し、最新の情報を提供できるようにいてきた。これらに加え、最近では患者の老化、糖尿病由来の透析患者など、日常生活にもいろいろな問題を抱えている人の増加も著しく、各種の悩み事の相談にも乗らなければならなくなってきている。これらの患者・家族を含めた総合的なケアには欠かすことのできない精神的なアプローチについても言及していることは本書の特色の一つであり、この領域に不慣れなナースにも理解しやすく記述されている。（「序文」より）
目次
- よくわかる透析療法ハンドブック 改訂3版
―目 次―
第１章 ブラッドアクセスの使い方と合併症
1 はじめに
2 ブラッドアクセスの分類
3 穿刺針
4 各種ブラッドアクセスの長所と短所
5 ブラッドアクセスの使用と透析中の管理
他
第２章 血液透析における循環動態と合併症
1 循環機能検査
2 循環不全
3 循環不全の治療
4 心電図
5 心エコー図（超音波検査）、UCG（Ultrasound cardiography）
6 血圧の変化
第３章 透析液の選択と透析液に関連した合併症
1 はじめに
2 透析液に関連した合併症
3 透析液作成用の水処理
4 透析液の組成に関する問題
5 透析液の選択
第４章 透析患者の骨・関節合併症
I その診断から治療まで
1 はじめに
2 カルシウムバランス
3 骨の再構築（リモデリング）
4 骨病変の組織学的分類
5 腎性骨異栄養症の成り立ち
他
II 腎不全に合併する骨・関節疾患 とくに腎性骨異栄養症
1 はじめに
2 腎性骨異栄養症の分類
3 発症頻度
4 高代謝回転骨症―二次性副甲状腺機能亢進症：high tumover bone disease―
5 低代謝回転骨症：low tumover bone disease
6 透析アミロイドーシス（dialysis-related amyloidosis；DRA）
第５章 CAPDによる慢性腎不全の治療
I CAPD療法の基礎と合併症対策
1 腹膜透析の原理
2 CAPD療法
3 腹膜の構造と機能
4 CAPDの利点と欠点
5 CAPDの合併症
6 CAPDの将来
II CAPDの特性と実施のポイント
1 CAPDの特性
2 CAPDを実施するのに必要な体制（実施可能な施設基準）
3 CAPDの患者選択基準
4 CAPD患者の教育
5 CAPD患者管理のポイント
他
第６章 食事療法をめぐる問題
I 透析患者の食事療法
1 これからの透析患者の食事療法
2 食事療法の必要性について
3 透析食の基本
4 長期透析患者の栄養
5 低リン食について
他
II 実践的な食事療法のあり方（ナトリウム・カリウム・リン・カルシウム・鉄・脂質など）
1 はじめに
2 透析者の死因の推移
3 透析者の栄養調査
4 透析者の臨床値
5 食事療法のポイント
6 合併症対策としての低リンミルク
第７章 透析患者の臨床経過と看護面での対応
1 はじめに
2 慢性腎不全患者の特徴
3 導入前の問題とかかわり
4 導入期のかかわり
5 移行期の問題とかかわり
他
第８章 精神医学の立場からみた透析患者
I ライフサイクル別にみた透析患者の苦悩
1 はじめに
2 透析患者のコミュニケーションと精神医学的問題
3 小児期の透析患者の精神医学的問題
4 青年期の透析療法患者の精神医学的問題
5 初老期・老年期の透析患者の精神医学的問題
II 高齢者透析患者の心理と理解およびリエゾン精神医学の立場からみた最近の傾向
1 はじめに
2 長期かつ高齢透析患者が抱える問題点
3 ケースワーカーの立場を参考にした対処法
4 痛みをどう理解していくか
5 腎不全患者に接する時のスタッフの心得
他
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