確かな治療効果のエビデンスに支えられてハイクラスの臨床家たちが築き上げた認知行動療法の正しい型を,臨床場面でのワンポイント・アドバイスを取り入れながら提供する。本書では認知行動療法入門として、基本理論とその発展、治療関係論、アセスメントとフォーミュレーション、ソクラテス式問答法、行動実験など、さまざまなセオリーとスキルをやさしくわかりやすく解説していく。代表的な症例として、うつ病や不安障害の治療例も紹介しながら、支援者が手を携えながらクライエントが自分自身のセラピストとなるためのスキルを身につけていくためのヒントを論じる。