看護師は,レポートや論文,看護記録,申し送り,ケーススタディなどを書く機会が多い.現在,看護界では新人看護師も指導できる文章力のある看護師が求められている.しかし,多くの看護師は「レポート・論文が書けない」「文章を書くのが苦手」と言う悩みや問題を抱えている.こういった看護師の苦手意識を克服し,文章力の向上に役立つように文章を書く基本ルール(結論から述べる三分節法)を解説している.文章を書くために必要な基本的知識がマスターでき,本書で学習したら文章が少しずつ書けるようになってきて,気づいたら文章を書くことが好きになっていた.そんなレポート・論文の書き方の手引書である.今回の改訂では特に,追加された196字の常用漢字の説明を加え,7章では四大不適切語の「対象」について説明を加筆した.また9章のシラーの譬え話を原文訳の要約を変更にした.書ける喜びを読者と共有したいという著者の願いがこめられている.