精神障害リハビリテーションの理論や援助技術は、重い精神障害をもつ人々の生活の質を着実に向上させている。リハビリテーション活動は、専門家や専門家に準ずる人々、当事者スタッフによって構成される多職種チームに拠るところが大きい。機能的なチームは、利用者に対してより質の高いサービスを提供できる。企業の管理学や組織心理学の専門家らは、効果的なチームワークづくりに関して、精神保健や精神障害リハビリテーションの専門家による論点もこれらの発想に基づいた考え方を反映している。チームワークを育成する方法論が本書の原点である。(「序文」より)