本書は,身体運動のバイオメカニクス研究のエキスパートであるVladimir M. ZatsiorskyとBoris I. Prilutskyによって書かれた“骨格筋に焦点をあてたバイオメカニクスの包括的テキスト”である。本書は,スポーツ科学,体育学,バイオメカニクス,運動制御,人間工学,理学療法,作業療法,リハビリテーション医学,医用生体工学など,ヒトの身体運動の理解に関心のある読者のために書かれた。筋線維レベルから運動協調性レベルまでを8つの視点から論じており,筋の構造,受動特性,活動筋特性,エネルギー吸収,身体内の筋活動,二関節筋,遠心性活動,筋協調性について,非常にわかりやすく述べられている。