有効な治療法やリハビリテーション手法が少ないとされてきた失語症に,画期的な手法の理論と手技を体系的に紹介して好評を博している『失語症のリハビリテーション 全体構造法のすべて』の改訂新版.これまでの内容を引き継ぐものを「基本編」,基本編の内容を補いつつ初版以降の臨床研究成果を新たにまとめたものを「応用編」とし,“姉妹本”として発行しました. 「応用編」では,構造的失語症タイプ分類の厳密性と判断視点,意味や概念面の構造化障害に対する理論と実践,さらには他の言語聴覚障害領域である言語発達・高次脳機能障害領域への全体構造法の適応研究について解説しました.