国際誌エディターが教える アクセプトされる論文の書きかた (電子書籍版)

出版社: 丸善出版
著者:
発行日: 2014-06-30
分野: 基礎・関連科学  >  基礎医学関連科学一般
ISBN: 9784621086902
電子書籍版: 2014-06-30 (電子書籍版)
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2,200 円(税込)

商品紹介

年にわたって国際誌のエディターを務めてきた著者が語る「よい論文」とは…。どうして研究者は論文を書かなければいけないのか?実際に論文を提出してアクセプトされるまでに現代の科学界では避けて通れない、審査時のレフェリーとのやりとりのポイントも解説します。どれだけ論文を投稿しても、エディターがアクセプトしてくれない。完璧にデータをそろえたはずなのに、レフェリーが次々問題を指摘してくる。もうどうすればよい論文が書けるのかわからない!と悩んだことのある研究者には必読の一冊です。

目次

  • 表紙
  • はじめに
  • 目次
  • CHAPTER 1 論文発表は研究者の義務
  • 1-1 研究の成果としての論文
  • 論文とは何か
  • なぜ論文発表は必要なのか
  • 研究の成果は論文で評価される
  • 1-2 研究論文の数値化
  • 被引用指数の意味
  • インパクトファクター
  • 日本発の論文が減っている
  • 論文の寿命, 賞味期限
  • 1-3 論文による研究の評価
  • 質か量か
  • h指数, g指数とは
  • 論文生産量と年齢
  • 論文数が多ければ教授になれるか ?
  • 論文と一般書との違い
  • 論文を書かない者は
  • CHAPTER 2 よい論文とは
  • 2-1 論文のスタイル
  • 自然科学者ともの書き
  • テクニカル・ライティング
  • 長い論文, 短い論文
  • 味がある論文, 唸らせる論文
  • 同じ研究結果ならよい論文がよい
  • 悪い論文とは
  • 読者にもわかる論文を
  • 2-2 いろいろなジャーナル
  • よいジャーナル
  • オープンアクセス
  • ノーベル賞研究者が投稿拒否
  • 2-3 論文の基本条件
  • レビュー論文とは
  • こんなのは論文ではない
  • スター研究者
  • 2-4 論文の不正は研究の不正
  • ガイドライン
  • ねつ造, 改ざん
  • 大げさな議論は不正か
  • その他の不正
  • コピペが流行 ?
  • CHAPTER 3 論文の提出から採択まで
  • 3-1 論文の審査過程
  • 受理と採択
  • どのジャーナルを狙うか
  • 論文が出版されるまでのプロセス
  • 3-2 レフェリーの資格
  • レフェリーは偉いか
  • 掲載拒否は差別か, 区別か
  • ブラックリスト
  • 3-3 エディターとレフェリー
  • 論文投稿規定
  • 二重投稿
  • エディターとレフェリーのやりとり
  • 著者, エディター, レフェリーの不可侵条約
  • 倫理上の問題
  • 副エディターの仕事
  • エディターは損な役目か
  • 3-4 レフェリーの役目
  • 論文審査の基準
  • 論文不採択の四つの理由
  • 審査なしでも採択
  • 複数のレフェリーの評価が違う場合
  • レフェリーを採点する
  • レフェリー制度の問題点
  • レフェリーへの反論
  • 押すべきか, 引くべきか
  • レフェリーも人間である
  • 3-5 論文のバリエーション
  • 出版された論文が正しいとは限らない
  • 共同論文とは
  • 共同論文の体制が変わっている
  • 共同論文急増が意味すること
  • 共同論文の問題点
  • 筆頭著者は誰 ?
  • 私の著者としての経験から
  • CHAPTER 4 論文を書く基本から実際へ
  • 4-1 準備をしっかりと
  • 決断のとき
  • 筋書きと走り書き
  • まず図表を用意する
  • 誰が共著者になれるのか
  • 4-2 各セクションでの注意事項
  • 基本は4部構成
  • タイトル, 謝辞, 参考文献
  • 論文の質は「議論」で決まる
  • 推敲する
  • 徹底的チェック
  • エディターの論文は誰が審査するのか
  • 各セクションの参考例
  • CHAPTER 5 英語論文の書きかた
  • 5-1 英語で書くということ
  • 英語で論文を書くのは損なのか
  • 論文原稿の3原則ACO
  • 科学論文の英語とは
  • コメント論文の書きかた
  • 5-2 日本人が間違える英語
  • 正しいのは26 % だけ
  • 英語人に直してもらったらよい論文になるのか
  • 機械翻訳はまだダメ
  • 日本人の英語
  • 有益な英語表現
  • 5-3 英語でやりとり
  • ピアレビューの意味と模範的プロセス
  • エディター, レフェリーとのやりとり
  • 審査基準
  • 著者, 編集長, 審査員をつなぐやりとりの例
  • CHAPTER 6 レフェリーコメントへの具体的対処
  • 6-1 レフェリーは建設的であるべき
  • いろいろなケース
  • 自分がレフェリーになったら
  • レフェリーのしかた
  • プロポーザルの審査のしかた
  • 6-2 レフェリーへの応答
  • レフェリーに感謝する心
  • いろいろな局面
  • 3番目のレフェリー
  • アイデアの盗用
  • 同時に同じ結論に
  • 論文の書きかたについてのレフェリーの注文
  • The EMBO Journalのレビュー過程ファイル
  • CHAPTER 7 まとめ
  • 「アクセプトされる論文」の条件
  • レフェリーの忠告を受け入れることができない
  • 原稿のファイナルチェック
  • 複数の論文の同時進行のすすめ
  • APPENDICES 付録
  • A 論文英語で注意すること
  • 日本人が間違いやすい論文英語
  • 日本語と異なる英語表現
  • B レフェリーコメントなどの実例
  • 参考文献
  • あとがき
  • 奥付

この書籍の参考文献

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参考文献

P.218 掲載の参考文献
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