癌・放射線療法 2002

出版社：	篠原出版新社
著者：	大川智彦(編集) 田中良明(編集) 佐々木武仁(編集)
発行日：	2002-03-25
分野：	臨床医学：一般 > 放射線/核医学
ISBN：	9784884122324
電子書籍版：	2002-03-25 （第1版第1刷）

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11,000 円(税込)

商品紹介

前回の改定から7年、この間の放射線領域の技術進歩は日進月歩の伸びを見せ、放射線治療は癌治療における低侵襲性治療代表として、適応の拡大ととともに、その寄与が大いに期待されている。本書は“放射線腫瘍学ならこの一冊”を目指している。

表紙
序にかえて
編集にあたって
目次
I. 序説
[1] 放射線治療の歴史
I. はじめに
II. 放射線治療の黎明期
III. orthovoltage X線とラジウムγ線の時代
IV. 高エネルギー放射線の時代
V. 高エネルギー放射線治療時代の小線源治療
VI. 治療技術の進歩
VII. 粒子線治療の幕開け
VIII. 放射線腫瘍学会の誕生
IX. おわりに
[2] 放射線治療に必要な癌の病理学
I. はじめに
II. 放射線照射された癌の組織病理学
III. 放射線治療の組織学的治療効果判定
IV. 腫瘍の組織型と放射線感受性
V. 癌とアポトーシス
VI. おわりに
II. 放射線物理学の基礎
[1] 線量と線質 ( 単位と測定 )
I. はじめに
II. 放射線関連量と単位
III. 吸収線量の評価
1. 照射線量から吸収線量へ
a) 照射線量
b) カーマ
c) 吸収線量
2. 高エネルギーX線・電子線の吸収線量
3. 線量トレーサビリティ
4. 粒子線の線量評価
a) 陽子線, 重イオン線
b) 速中性子線, 負パイ中間子
IV. 線質
1. エネルギー
2. LET
V. おわりに
[2] 治療機器と関連装置
I. はじめに
II. 放射線治療機器
1. X線, 電子線照射装置
2. 粒子線治療装置
3. 定位的放射線治療装置
4. 密封小線源治療装置
a) 高線量率リモートアフターローダ
b) 中線量率リモートアフターローダ
c) 治療計画
III. 放射線治療の関連装置
1. CTシミュレータ
2. 三次元治療計画装置
3. 照射野照合装置
[3] 照射技術と線量計算
I. はじめに
II. 照射法
1. 外部照射法概論
2. 固定照射法
a) 固定1門照射
b) 固定2門照射
c) 固定多門照射
3. 運動照射
a) 回転照射
b) 振子照射
c) その他
4. 移動照射法
5. 全身照射
6. 定位放射線照射とIMRT
III. 線量計算法
1. リファレンス線量計の校正
2. 校正点吸収線量の測定
3. 基準深吸収線量の計算
4. ビーム軸上の任意照射野, 任意深さでの深部線量の計算
5. モニタ線量計の校正と照射野係数 ( 出力係数 ) の測定
6. 深部線量比と等価照射野
7. 標準測定法の改訂
IV. 外部照射法と線量評価
1. X線, γ線固定照射
2. X線, γ線運動照射
3. 電子線照射
4. 複雑な照射
V. おわりに
[4] 放射線治療計画および管理の実施とその記録
I. はじめに
II. 外部照射の線量計算アルゴリズム
1. X・γ線
a) 中心軸線量
b) 軸外の線量
c) 一次線と散乱線を分けて計算する方法
d) 斜入射, 不均質部, 補償フィルタなどの補正
2. 電子線
a) 経験的方法
b) 年齢拡散方程式による近似法
c) ペンシルビームによる近似法
3. IMRTの治療計画
III. 内部照射 ( 小線源 ) の線量計算法
1. 1個の線源の周りの線量分布
2. 線源位置決定法
IV. 治療計画の実施と記録
1. 患者データ取得
a) X線シミュレータ ( X線位置決め装置 )
b) X線CT
c) MRI
2. 治療計画の実際
V. 放射線治療計画の記録
1. 治療方針と計画
2. 照射方法と線量
a) 外部照射
b) 内部照射
VI. おわりに
[5] 放射線治療におけるQA ( 外部照射を中心に )
I. はじめに
II. 放射線治療におけるQAの考え方
1. 放射線治療のQA, QCとは
2. QAの目的と必要性
a) 放射線治療に伴う事故の防止
b) 治療実施条件および状況の明確化
c) 施設間格差の是正
d) 多施設共同研究の質の保証
3. QAシステムの運用とQA委員会
III. 外部放射線治療におけるQAに必要な項目
1. QAの3大要素
2. 放射線治療の構造
3. 放射線治療のプロセスに関する要素
a) 物理・技術的QA
b) 臨床的QA
4. 経過観察と結果
V. まとめ
[6] 放射線治療とデータベース
I. はじめに
1. データベースとは
2. データベースの構造
3. フィールドの設計
4. データベースの操作
5. 情報検索
II. データベースの必要性
1. 病歴管理への応用
a) カルテ, 資料の管理
b) 病歴情報の管理
2. 放射線治療病歴の管理
a) 情報項目
b) コード化
c) データ処理
d) 診察上有用なもの
III. 疾病登録
1. 大阪府のがん登録
2. 小児がん登録
3. 日本大腸直腸がん登録
4. 膵臓がん登録
5. 地域がん登録におけるがんの発生数
IV. 放射線治療広域データベース
1. 放射線治療システム研究会
2. ROGAD ( radiation oncology greater area database ) へ
V. おわりに
[7] 三次元放射線治療計画法
I. はじめに
II. 多分割絞りコリメータと原体照射
III. 歳差集光原体照射法
IV. ノンコプラナ三次元照射とbeams eye view
V. intensity modulated radiation therapy ( IMRT )
1. IMRTとは
2. IMRTと最適化治療計画
3. IMRTと治療装置
a) 固定ビームを用いる方法
b) 運動ビームを用いる方法
VI. まとめ
III. 放射線生物学の基礎
[1] 腫瘍放射線生物学
I. はじめに
II. 腫瘍の構造
III. 腫瘍の増殖
1. 腫瘍細胞周期時間
2. 増殖細胞分画
3. 細胞喪失 ( cell loss )
4. ヒトの腫瘍の成長速度
IV. 腫瘍の放射線感受性
1. 効果判定法
2. 腫瘍の感受性
3. 腫瘍内の放射線感受性の均一性
V. 分割照射において腫瘍にみられる現象
1. 回復 ( recovery, repair )
2. 低酸素細胞の再酸素化 ( reoxygenation ) とその機序
3. 腫瘍細胞の同調と再分布 ( redistribution, reassortment )
4. 再生 ( repopulation )
[2] 正常組織反応
I. はじめに
II. 時間要素
1. 早期反応
2. 晩期反応
3. 中間型
4. consequential late effect
III. LQモデル
1. α / β値
2. repair kinetics
3. accelerated proliferation
IV. 空間要素 - 容積効果
V. おわりに
[3] 分割照射法の生物学的基礎
I. はじめに
II. 放射線組織反応の時間的線量分割方法依存性
III. 腫瘍細胞の加速再増殖
IV. 1日多分割照射法の治療効果
V. 1日多分割照射法の生物学的モデルによる治療効果分析
[4] 容積効果の意義と臨床応用に関する可能性
I. はじめに
II. 初期の研究
III. 機能小単位の概念と積分確率モデル
IV. 脊髄と肺の容積効果に関する実験研究
V. 粒子線を用いた皮膚合併症の容積効果に関する研究
VI. 臨床で照射容積を減らす方法
VII. おわりに
[5] 放射線増感剤の基礎とその応用 - 歴史と展望 -
I. はじめに
II. 基礎
1. 細胞死の生物学
2. 細胞死にかかわる古典的放射線生物学と分子放射線生物学
3. 癌特異的増感は必要か, また悪性進展の予防は可能か ?
4. 従来のpredictive assayの限界
5. 分子生物学的検討の問題点
6. 放射線抵抗性について
7. 臨床成績は古典的放射線生物学の概念を超えるか ?
8. 低酸素細胞に関して
9. 低酸素細胞増感剤以外の放射線増感剤
10. 放射線増感剤の定義
11. 放射線増感のメカニズム
12. 腫瘍選択性からみた放射線増感
13. 放射線増感剤の現況
III. 臨床応用
1. 放射線増感剤に関する問題点と今後の展望
a) 増感の概念からみた問題点
b) 悪性進展を増強し, 発癌性のある放射線治療の作用をどう増感するのか ?
c) 転移阻害剤の開発状況と放射線治療との併用について
d) 突然変異原性 / 発癌性と殺細胞効果は明確に分けられるのか ?
2. 放射線増感剤の効果検定システムに関して
3. 放射線増感剤を併用するうえでの至適分割照射法と併用のタイミング
4. 今後の放射線増感剤の適応
5. BRM, サイトカインの役割
6. 放射線増感剤の将来
IV. まとめ
[6] 放射線防護剤とその応用
I. はじめに
II. 放射線防護作用
III. 放射線防護効果
IV. 放射線治療における正常組織の化学的防護
1. SH化合物
2. その他の化合物
3. 臨床応用への試み
V. 放射線・化学療法における正常組織の防護
VI. 生体内因子による放射線防護
[7] predictive assayとその臨床応用
I. はじめに
II. 腫瘍細胞固有の放射線感受性intrinsic radiosensitivityの予知法
1. SF 2 assay
2. 微小核形成試験micronucleus assay
3. その他の方法
III. 腫瘍細胞の増殖能の予知法
1. BUdR ( IUdR ) 標識後のフローサイトメトリ
2. cytokinesis - block ( サイトカラシンB ) assay
3. その他の方法
IV. 腫瘍中の低酸素状態hypoxiaの測定法
V. 正常組織反応の予測のためのpredictive assay
VI. おわりに
[8] 癌関連遺伝子からみた放射線誘導アポトーシス
I. はじめに
II. 細胞死
1. アポトーシス
2. アポトーシスの検出・定量
III. アポトーシスからみた放射線誘導シグナル伝達機構
1. p53を介したアポトーシス経路
2. Bcl - 2ファミリーを介したアポトーシス経路
3. Fasを介したアポトーシス経路
4. スフィンゴミエリン / セラミドを介したアポトーシス経路
5. カスパーゼを介したアポトーシス経路
IV. おわりに
IV. 放射線治療概論
[1] 放射線治療の適応と選択
I. はじめに
II. 診断から治療方針決定まで
1. 診察, 検査とその評価
2. 治療法の選択と目的
3. 治療方針決定のシステム
III. 治療方針の決定にかかわる因子
1. 進行病期
2. 腫瘍体積
3. 腫瘍発育形式
4. 病理組織型
5. 腫瘍をとり巻く正常組織の耐容線量
6. 臨床検査所見
7. 全身状態ほか生理的条件
IV. 根治的治療の適応
V. 準根治的治療の適応
VI. 緩和 ( 対症 ) 治療の適応
VII. おわりに
[2] 放射線治療と手術
I. はじめに
II. 術前照射 ( preoperative irradiation )
1. 術前照射の目的・適応
a) 手術適応の拡大
b) 切除根治性の向上
c) 縮小手術の実現によるQOLの向上
d) 手術操作による癌細胞の拡がりの防止
2. 術前照射の方法
3. 臨床における術前照射の位置づけ
III. 術中照射 ( intraoperative radiotherapy, IORT )
1. 術中照射の特徴・対象
2. 術中照射の方法
3. 各種の腫瘍に対する術中照射の位置づけ
IV. 術後照射 ( postoperative radiotherapy )
1. 術後照射の目的・適応
2. 術後照射の方法
3. 臨床における術後照射の位置づけ
V. その他の放射線と手術のかかわり
VI. おわりに
[3] 放射線療法と化学療法
I. はじめに
II. 実験系における放射線・化学同時併用療法の致死効果の違いによる併用効果
1. 相加効果 ( additive effect )
2. 相乗効果 ( synergistic effect )
a) 真の相乗作用
b) 見かけ上の相乗作用
3. 増感効果 ( sensitizing effect )
4. 防護効果 ( protective effect )
5. 臨床における放射線と抗癌剤の併用効果の判定について
III. 放射線療法と化学療法が併用される理由
IV. 放射線療法と化学療法の併用療法の方法
1. sequential
2. concomitant ( concurrent )
3. alternating
V. 現在使用されている主な抗癌剤の分類と作用機作
1. アルキル化剤
a) マスタード類
b) ニトロソウレア系
2. プラチナ誘導体
a) cis - diammine dichloroplatinum ( II ) ( cisplatin )
b) cis - diammine - cyclobutanedicarboxylate - platinum ( II ) ( carboplatin )
c) 254 - S ( nedaplatin )
d) oxaliplatin
3. 代謝拮抗剤
a) 葉酸拮抗物質 ( folic acid antagonists )
b) ピリミジン拮抗物質 ( pyrimidine antagonists )
4. トポイソメラーゼ阻害剤
a) トポイソメラーゼI阻害剤
b) トポイソメラーゼII阻害剤
5. 微小管阻害
a) vinca alkaloid
b) taxane
6. 分化誘導剤
a) all - trans retinoic acid ( ATRA )
b) その他
7. その他の抗癌剤
a) L - asparaginase
b) bleomycin ( BLM )
c) mitomycin C ( MMC )
d) actinomycin D ( dactinomycin )
e) dacarbazine ( DTIC )
f) procarbazine ( PCZ )
g) その他現在開発中の薬剤
VI. drug delivery system ( DDS ) : 薬剤輸送システム
1. 特殊な投与経路を用いたり, 癌組織特有の環境を修飾することにより, 薬剤を特定の臓器に到達させる方法
a) 選択的動脈内投与
b) 昇圧化学療法
c) 養子免疫療法
2. さまざまな物質を用いて薬剤を特定の細胞に到達させようとする試み
VII. 放射線治療と化学療法併用の実際のプロトコール
1. 頭頸部癌
2. 食道
3. 肺
a) 小細胞肺癌
b) 非小細胞肺癌
c) 肝癌・転移性肝癌
d) 婦人科癌 ( 進行子宮癌 )
e) 直腸癌
[4] 放射線と温熱療法 : その臨床
I. はじめに
II. 加温方法
III. 温度測定法
IV. 治療スケジュール
V. 有害事象
VI. 温熱治療の効果判定
VII. 温熱療法の適応
VIII. 温熱併用放射線治療の成績
IX. 各臓器癌別の治療成績
1. 脳腫瘍
2. 乳癌
3. 食道癌
4. 肺癌
5. 大腸癌
6. 膀胱癌
7. 子宮癌
8. 軟部組織腫瘍
[5] 放射線とバイオセラピー ( 理論的背景とその臨床 )
I. はじめに
II. 放射線とバイオセラピーの併用効果に関する理論的背景
1. 免疫賦活による放射線治療効果の向上
2. 天然物質由来のバイオセラピーによる放射線照射効果の向上
3. サイトカインによる放射線照射効果の向上
4. その他の方法
III. 放射線とバイオセラピー併用の臨床効果
1. sizofiran
2. ubenimex
3. lentinan
4. LC9018
5. Z - 100
6. romurtide
7. OK - 432
8. PSK
9. その他
IV. 現在の保険診療において放射線治療との併用で使用できるバイオセラピーとその使用法
V. 新しい知見と将来への展望
[6] IVRと放射線治療
I. はじめに
II. IVRの概要
1. vascular IVR
2. non - vascular IVR
III. IVRとRTによる集学的治療
1. 胆道癌
2. 食道癌
3. 肺癌
a) 気管・気管支内EMS留置とRT
b) 上大静脈 ( SVC ) 症候群に対するEMS留置とRT
c) 気管支動脈抗癌剤注入療法 ( bronchial arterial infusion : BAI ) とRT
4. 肝癌
5. 骨盤領域
6. 転移性骨腫瘍
7. 閉塞性動脈硬化症
IV. おわりに
[7] 小線源治療
a. 組織内および腔内照射技術
I. 小線源治療の利点と欠点
II. 低線量率照射時代
III. 新線源と挿入法の開発
1. 後充填法の開発
2. 新線源の開発と線源配列の原則
3. 後充填法も用いた組織内照射の技法
a) plastic tube technique
b) loop technique
c) hair pin technique
d) 連結ダブルボタン法
e) template technique
IV. 高線量率化の時代
V. 現代の小線源治療
1. 新しい高線量率照射装置の開発
2. 管腔内照射法の開発
VI. 部位別の適応方法
VII. 小線源治療のルネッサンス
[7] 小線源治療
b. 小線源線量計算法
I. 組織内照射の線量計算法
1. Manchester ( Paterson - Parker ) 法
a) 一時装着線源
b) 永久刺入線源 ( 198Auグレイン )
2. Memorial system ( Quimby system )
3. Paris法
a) 用語の規定
b) 線源配置
c) 線量計画
d) 線量計算と表示
II. 腔内照射における線量計算方法
III. 食道癌腔内照射における線量評価
IV. おわりに
[7] 小線源治療
c. 小線源治療におけるQA
I. はじめに
II. 低線量率小線源治療のQA
1. 線源に関するQA
2. 線源の在庫管理と紛失事故防止
3. 治療計画と線量計算
III. リモートアフターローディング装置 ( RALS ) のQA
1. 60Co - RALSの安全機構の問題点
2. 192Ir - RALSの事故
3. 192Ir - RALSの導入と教育訓練
4. 192Ir - RALSの線源交換と出力測定
5. 192Ir - RALSの始業点検・定期点検
6. 治療計画と線量計算のQA
IV. 臨床的QA
1. 臨床的ガイドライン
2. 治療チーム内の連携
V. まとめ
[8] 定位放射線照射
I. はじめに
1. 定義
2. 生物学的背景
a) 定位手術的照射
b) 定位放射線治療
II. 装置
1. ガンマナイフ
2. 直線加速器
3. 精度管理
III. 適応
1. 装置による適応疾患
2. 血管性病変
a) 脳動静脈奇形
b) 海綿静脈洞部の硬膜性動静脈瘻
c) 海綿状血管腫
3. 転移性脳腫瘍
a) 適応
b) 治療の実際
c) 治療成績
d) 経過観察上の問題
4. 髄膜腫
a) 適応
b) 治療の実際
5. 頭蓋咽頭腫
a) 適応
b) 放射線治療の実際, 成績
c) 経過観察時の留意事項
6. 聴神経鞘腫
IV. 体幹部定位放射線照射
1. 概念と適応
2. 治療計画・照射法
3. 患者セットアップ・精度
4. 臨床成績
[9] 粒子線治療
a. 陽子線治療
I. はじめに
II. 臨床成績
1. 脈絡膜黒色腫
2. 頭蓋底腫瘍
3. 前立腺癌
4. 肝癌
5. 食道癌
III. 陽子線治療に対する評価
IV. 今後の課題
V. 費用の推定
VI. まとめ
[9] 粒子線治療
b. 重粒子線治療
I. はじめに
II. 重イオンの生物学的特徴
III. 重イオンの物理学的特徴
IV. 重イオン治療の歴史
V. HIMAC
VI. 炭素イオンの臨床試験
1. 頭頸部領域の悪性腫瘍に対する炭素イオン治療
2. 非小細胞肺癌に対する炭素イオン治療
3. 前立腺癌に対する炭素イオン治療
4. 骨・軟部腫瘍に対する炭素イオン治療
5. 脳腫瘍に対する炭素イオン治療
6. 肝細胞癌に対する炭素イオン治療
7. 子宮頸癌に対する炭素イオン治療
8. 食道癌に対する炭素イオン治療
9. 膵臓癌に対する炭素イオン治療
VII. まとめ
[10] systemic radiotherapy全身照射・半身照射・骨髄移植
I. はじめに
II. TBIによる正常組織の反応
III. 骨髄移植を伴わない全身照射療法
1. 低線量全身照射
2. sequential hemibody irradiation
IV. 骨髄移植を伴う全身照射
1. 骨髄移植 ( BMT ) の方法
2. 全身照射の方法
a) 物理的因子
b) 生物学的因子
3. 最近の骨髄移植の成績
4. 全身照射 + 骨髄移植の晩期合併症
[11] 放射線治療に伴う有害事象急性反応とその対策
I. はじめに
II. 正常組織の放射線感受性
III. 照射による急性全身反応
1. 造血器
2. 消化器
3. 急性浮腫による臓器の圧迫ならびに狭窄
IV. 照射による急性局所反応
1. 皮膚反応
2. 粘膜反応
3. 唾液腺の反応
4. 肺の反応
V. 急性反応の判定規準
VI. おわりに
[12] 放射線治療後の晩期反応とその対策
I. はじめに
II. 胸部の照射に伴う晩期反応
1. 心臓の放射線反応
2. 放射線肺炎・肺線維症
3. 食道の放射線反応
III. 腹部・骨盤部の照射に伴う晩期反応
1. 胃腸の放射線反応
2. 肝の放射線反応
3. 放射線腎症
4. 膀胱の放射線反応
IV. 神経系の照射に伴う晩期反応
1. 脳の放射線反応
2. 脊髄の放射線反応
3. 下垂体の放射線反応
4. 末梢神経の放射線反応
V. 頭頸部の照射に伴う晩期反応
1. 眼の放射線反応
2. 唾液腺の放射線反応
3. 下顎骨壊死
4. 甲状腺の放射線反応
VI. その他の晩期反応
1. 皮膚の放射線反応
2. 骨の放射線反応
3. 2次発癌
[13] その放射線治療に必要なインフォームド・コンセント
I. はじめに
II. 歴史的経緯とわが国への導入
III. わが国におけるIC展開の実状と問題点
IV. 放射線治療におけるICの実践に向けて
1. 現状と問題点
2. 理想的な書類
3. 実践可能な書類
a) 必要条件
b) 利用方法
c) 試用経験
V. ICの確立と発展に向けて
1. 放射線治療患者とのコミュニケーション
2. 過渡期的措置
3. 患者にとって快適なICの条件
4. 信頼されるに足る腫瘍医の条件
a) 患者の求める医師
b) 時代の求める医師
c) 患者対応
d) 人として
e) 他科医師からの信頼
f) その病院で必要とされる医師
g) Clinical Oncologistとして
VI. ICの普及と充実を支援するもの
1. 根拠に基づく医療 ( evidence - based medicine / EBM )
2. 医療の質的保証 ( quality assurance / QA )
3. クリティカルパス ( critical path / CP )
4. セカンド・オピニオン ( second opinion / SO )
VII. まとめ
[14] 放射線治療とQOL
I. はじめに
II. QOLの評価法と問題点
III. 放射線治療分野におけるQOLの評価
1. QOLの評価法
2. QOLの解析方法
[15] 放射線治療と効果判定
I. はじめに
II. 臨床試験におけるendpoint
1. 第I相試験におけるendpoint
2. 第II相試験におけるendpoint
3. 第III相試験におけるendpoint
III. 放射線治療による腫瘍縮小効果
IV. 臨床的効果判定
V. 直接効果判定基準
1. 測定可能病巣の計測
2. 測定可能病巣における照射効果
VI. 組織学的効果判定基準
VII. 自覚的改善度の評価基準
VIII. 他覚的改善度の評価
IX. 効果増強のための判定基準
X. おわりに
V. 放射線治療各論
[1] 脳
I. はじめに
II. 脳腫瘍に対する放射線療法の特殊性
III. 病理分類と頻度
IV. 進展様式
V. 放射線治療の実際
1. 照射野
a) 全脳・全中枢神経系照射
b) 拡大局所照射
c) 局所照射
d) 限局小照射野
2. 線量と分割照射様式
3. 特殊な照射法
a) 定位放射線照射
b) 術中照射
c) 小線源組織内照射
d) 硼素中性子捕捉療法 ( boron neutron capture therapy : BNCT )
4. 化学療法との併用
VI. 脳腫瘍の放射線治療 : 各論
1. 神経膠芽腫 ( glioblastoma multiforme ) , 悪性星状細胞腫 ( anaplastic astrocytoma )
2. 星状細胞腫 ( astrocytoma, low grade astrocytoma )
3. 乏突起膠腫 ( oligodendroglioma )
4. 脳室上衣腫 ( ependymoma )
5. 脳幹部腫瘍 ( brain stem tumor )
6. 胚芽腫 ( germinoma )
7. 頭蓋咽頭腫 ( craniopharyngioma )
8. 下垂体腫瘍 ( pituitary adenoma )
9. 髄膜腫 ( meningioma )
10. 髄芽腫 ( medulloblastoma )
11. 悪性リンパ腫
VII. 局所大線量照射に伴う放射線脳壊死と広範囲照射に伴う神経機能障害
VIII. まとめ
[2] 脊髄
I. はじめに
II. 脊髄腫瘍の頻度と種類
III. 治療方針
1. 髄内腫瘍
a) 上衣腫
b) 星細胞腫
2. 硬膜内髄外腫瘍
3. 硬膜外腫瘍
IV. 放射線治療法の実際
V. 治療成績
a) 上衣腫
b) 星細胞腫
[3] 眼および眼窩
I. はじめに
II. 良性疾患
1. 翼状片
2. 加齢性黄斑変性症 ( 老人性円板状黄斑変性 )
3. 甲状腺眼症
4. 炎症性偽腫症
III. 悪性腫瘍
1. 網膜芽細胞腫
a) 治療方針
b) 放射線治療法
c) 経過観察
2. 脈絡膜悪性黒色腫
a) 治療方針
b) 放射線治療法および治療成績
3. 悪性リンパ腫
4. 眼および眼窩領域の転移性腫瘍
5. その他
IV. 放射線合併症
1. 水晶体
2. 網膜, 視神経
3. 涙腺, 結膜, 角膜
V. まとめ
[4] 皮膚および口唇
I. はじめに
1. 局所解剖
2. 腫瘍浸潤形式
a) 基底細胞癌
b) 有棘細胞癌
3. 症状と診断
II. 治療方針
a) 眼瞼癌
b) 口唇癌
c) 皮膚癌
III. 照射法の実際
a) 皮膚の1回耐容線量
b) 眼瞼癌
c) 口唇癌
d) 皮膚癌
IV. 治療成績
a) 眼瞼癌
b) 口唇癌
c) 皮膚癌
V. 有害事象
a) 眼瞼癌
b) 口唇癌
c) 皮膚癌
[5] 舌
I. はじめに
II. 舌の解剖
III. 初発症状および進展形式
IV. TNM分類
V. 治療方法
VI. 外科的治療
VII. 標準的治療方針
1. T1とT2症例
2. T3症例
3. T4症例
VIII. 放射線の反応と有害事象
IX. 頸部リンパ節転移
X. 治療成績
XI. おわりに
[6] 口腔
I. はじめに
II. 口腔扁平上皮癌の治療方針
III. 口腔扁平上皮癌の照射法
1. 外部照射
2. 腔内照射
3. 小線源治療
4. モールド治療
5. 頸部リンパ節転移
IV. 口腔扁平上皮癌の治療効果
1. 治療成績
2. 頸部リンパ節転移
3. 重複癌, 放射線誘発癌
V. 口腔非扁平上皮癌
1. 悪性リンパ腫
2. 口腔悪性黒色腫
3. 粘表皮癌, 腺様嚢胞癌
VI. 有害事象対策
[7] 上咽頭
I. はじめに
II. 診断と初発症状
III. 治療方針
1. 外照射
a) 治療計画
b) 照射野の設定
c) 照射装置
d) 照射線量
2. 腔内照射 / 小線源治療
IV. 治療成績と有害事象対策
1. 治療成績
2. 有害事象とその処置
V. まとめ
[8] 中咽頭
I. はじめに
1. 解剖
2. 疫学
II. 症状と診断
III. 治療方針
IV. 照射法
1. 概説
2. 部位別照射法
a) 側壁型
b) 上壁型
c) 前壁型
d) 後壁型
3. 原発巣へのブースト照射
a) 電子線照射
b) 小線源治療
c) 定位照射
4. 術前照射
5. 術後照射
6. 加速過分割照射
V. 治療成績と有害事象の対策
1. 放射線治療成績
2. 有害事象対策
VI. おわりに
[9] 下咽頭
I. はじめに
II. 病期分類と治療方針
III. 照射法の実際
IV. 治療成績と有害事象対策
V. おわりに
[10] 頸部食道
I. はじめに
II. 臨床症状
III. 病期分類
1. TNM分類
2. 食道癌取扱い規約
IV. 転移, 進展様式
1. リンパ節転移
2. 局所進展
V. 放射線治療の適応
VI. 照射野
1. 肉眼的腫瘍体積 ( gross tumor volume )
2. 臨床標的体積 ( clinical target volume )
VII. 通常分割照射
VIII. 加速過分割照射
IX. 化学放射線療法
X. 腔内照射
XI. 頸部食道癌の放射線治療成績 ( 自験例 )
XII. 放射線の合併症
1. 急性反応
2. 晩期食道合併症
3. 脊髄合併症
4. 肺合併症
XIII. まとめ
[11] 喉頭
I. はじめに
1. 疫学
2. 癌の発生部位・病理
3. 症状と診断
4. 病期分類
II. 治療方針
III. 照射法の実際
1. 従来の照射法 ( 1日1回法 )
2. 1日多分割照射法
IV. 治療成績および有害反応とその処置
1. 早期癌
2. 進行癌に対する1日多分割照射法の成績
3. 有害事象とその対策
V. おわりに
[12] 上顎洞
I. はじめに
II. 治療方針
III. 照射法の実際
IV. 治療成績および有害事象対策
1. 5年生存率
2. 局所制御率
3. 有害事象
a) 急性反応
b) 晩期合併症
V. おわりに
[13] 唾液腺
I. はじめに
II. 解剖学的特徴
III. 臨床的特徴
IV. TNM分類
V. 病理分類
VI. 診断
VII. 治療方針
VIII. 治療法の実際
1. 主病巣
2. リンパ節領域
IX. 治療成績
X. その他の放射線治療
1. 速中性子線治療
2. 小線源治療
3. サイバーナイフ
XI. 晩期合併症
XII. おわりに
[14] 甲状腺
I. はじめに
II. 病期分類
III. 治療方針
1. 乳頭癌, 濾胞癌
2. 髄様癌
3. 未分化癌
4. 悪性リンパ腫
IV. 照射法の実際
1. 外部照射
2. 内部照射
a) 131I治療の利点
b) 131I治療の適応
c) 131I治療の方法
V. 治療成績
1. 乳頭癌, 濾胞癌
2. 髄様癌
3. 未分化癌
4. 悪性リンパ腫
VI. 有害事象と対策
VII. おわりに
[15] 耳
I. はじめに
1. 疫学
2. 癌の発生部位・病理
3. 症状と診断
4. 病期分類
II. 治療方針
III. 治療法の実際
IV. 治療成績および有害事象対策
V. おわりに
[16] 頸部リンパ節
I. はじめに
II. 頸部リンパ節の解剖
III. 病期分類
IV. 頸部リンパ節転移をきたしやすい因子
1. 原発巣の局在
2. 組織所見
3. 原発巣の大きさ
V. 頸部リンパ節転移巣の照射効果
VI. 照射技術
VII. リンパ節転移の治療
1. N ( 0 ) の予防照射
2. N ( + ) の治療
a) 手術を併用しない場合
b) 手術との組み合せ
c) 切除の困難なリンパ節転移の治療
VIII. 頸部の放射線治療の合併症
[17] 肺・縦隔
a. 術前・術後照射
肺癌
I. はじめに
II. 非小細胞肺癌に対する術前放射線療法
III. 非小細胞肺癌に対する術後放射線療法
1. 腫瘍が完全切除された場合
2. 腫瘍が完全に切除されなかった場合
IV. 小細胞肺癌の術前術後放射線療法
V. まとめ
縦隔腫瘍
I. はじめに
II. 胸腺腫
III. 胸腺癌
IV. 胚細胞性腫瘍
V. まとめ
[17] 肺・縦隔
b. 根治的照射
I. はじめに
II. 非小細胞肺癌の根治的放射線治療
III. 腫瘍サイズと局所制御率
IV. 腫瘍の拡がりと予後因子
V. 放射線治療効果を高める工夫
1. 空間的線量配分の工夫
2. 時間的線量配分の工夫
3. 化学薬剤による照射効果の修飾
4. 化学放射線療法
5. 温熱療法との併用
VI. 組織型からみた照射法の実際
1. 扁平上皮癌 ( squamous cell carcinoma )
2. 腺癌 ( adenocarcinoma )
3. 大細胞癌 ( large cell carcinoma )
4. その他の組織型
a) 腺扁平上皮癌
b) カルチノイド ( carcinoid )
c) 腺様嚢胞癌 ( adenoid cystic carcinoma )
d) 粘表皮癌 ( mucoepidermoid carcinoma )
e) 癌肉腫 ( carcinosarcoma )
VII. 小細胞肺癌
VIII. 漿膜の腫瘍
IX. 治療に伴う有害事象とその対策
X. まとめ
[18] 乳
a. 術前・術後照射
I. はじめに
II. 治療方針
1. 術前照射
2. 術後照射
III. 術後照射方法の実際
1. 内胸リンパ節のみの照射野
2. 鎖骨上および鎖骨下リンパ節に対する照射野
3. 鎖骨上窩, 鎖骨下窩および腋窩全体を含めた照射野
4. 胸壁照射
IV. 治療成績
1. 手術単独とそれに術後照射を加えた場合の効果
2. 術後照射に化学療法を併用した場合の効果
V. 有害事象
1. 肺
2. 心臓
3. 食道
4. その他の組織
5. 2次発癌
VI. おわりに
[18] 乳
b. 乳房温存療法
I. はじめに
II. 乳房温存療法の概要とその適応
III. 照射の必要性と治療方針
IV. 照射法の実際
1. 乳房に対する接線2門照射
2. 腫瘍床に対する電子線追加照射 ( ブースト )
3. 照射計画における注意点
a) 乳房に対する接線照射の注意点
b) 腫瘍床に対する追加照射の注意点
V. 治療成績
VI. 乳房内再発と今後の問題点
VII. おわりに
[18] 乳
c. 再発進行癌
I. はじめに
II. 局所進行乳癌
1. 定義
2. 治療方針
3. 放射線治療法
a) 術後照射
b) 切除不能例で初回の局所治療としての放射線治療の場合
4. 治療成績
III. 局所再発
1. 定義, 臨床症状
2. 治療方針
3. 放射線治療
a) 照射野
b) 線量
4. 治療成績
a) 局所効果
b) 遠隔成績
IV. 遠隔転移
V. おわりに
[19] 食道
a. 術前・術後照射
I. はじめに
II. 化学療法を併用しない術前放射線治療
III. 術後放射線治療
IV. 術前化学放射線併用療法
V. まとめ
[19] 食道
b. 根治的照射
I. はじめに
II. 疫学
III. 臨床症状
IV. 病理
V. 解剖
VI. 病期分類
VII. 食道癌の進展様式と自然経過
VIII. 診断法
IX. 放射線治療
1. 治療方針
2. 外部照射の方法
3. 腔内照射の方法
4. 照射線量
X. 治療成績
1. 表在癌の治療成績
2. 進行癌の治療成績
XI. chemoradiation
XII. 放射線治療の有害事象
XIII. 今後の問題
XIV. おわりに
[20] 胃
I. はじめに
II. 手術との併用
1. 術前照射
a) 治療方針
b) 照射方法
c) 治療成績
2. 術中照射
a) 治療方針
b) 照射方法
c) 治療成績および有害事象
3. 術後照射
a) 治療方針
b) 照射方法
c) 治療成績および有害事象
III. 放射線単独照射
a) 治療方針
b) 照射方法
c) 治療成績および有害事象
IV. おわりに
[21] 肝
I. はじめに
II. 治療方針
1. 肝癌の特徴と治療目標
2. 肝の放射線耐容
III. 照射法と治療成績
1. 外部照射
a) 全肝照射と照射効果の増強
b) 部分肝照射
c) 外部照射治療成績
2. 内部照射
a) 密封小線源治療
b) 非密封線源治療
c) 内部照射治療成績
IV. おわりに
[22] 胆道
I. はじめに
II. 治療方針
1. 胆管癌
2. 胆嚢癌
III. 治療法の実際
1. 外部照射
2. 腔内照射
a) 線源
b) 実際
3. 術中照射
4. 照射後効果判定
5. 放射線治療と動注化学療法の併用
6. 放射線治療後メタリックステント留置による胆道内瘻術の併用
IV. 治療成績および有害事象対策
1. 治療成績
2. 有害事象対策
a) 外部照射
b) 腔内照射
c) 術中照射
d) 動注化学療法
V. おわりに
[23] 膵
I. はじめに
1. 疫学
2. 解剖および病理
3. 臨床症状
4. 病期分類
5. 腫瘍マーカ
II. 治療方針
III. 照射法の実際と治療成績
1. 外部照射単独療法
2. 術前, 術後放射線療法
3. 術中照射療法
4. 組織内照射および重粒子線治療
5. 除痛効果
IV. おわりに
[24] 大腸・肛門
a. 大腸
I. はじめに
II. 解剖学的特徴
III. 病期分類
IV. 治療方針
1. 手術と放射線
2. 再発症例
V. 照射法の実際
1. 術前照射
2. 術中照射
3. 術後照射
4. 骨盤内再発に対する放射線治療
5. 小線源治療
VI. 治療成績および有害事象
1. 病理学的効果
2. 治療効果の画像評価
3. 治療成績
4. 有害事象
VII. おわりに
[24] 大腸・肛門
b. 肛門
I. 解剖
II. 病理
III. 病期
IV. 治療方針
1. 肛門周囲皮膚癌
2. 肛門管癌
V. 照射法の実際とその成績
VI. おわりに
[25] 腎・尿管
腎細胞癌
I. 病理および臨床像
II. 病期分類
III. 治療方針
IV. 照射法の実際
a) 術前照射
b) 術後照射
c) 姑息的治療
腎盂・尿管腫瘍
I. 病理および臨床像
II. 病期分類
III. 治療方針
IV. 照射法の実際
V. おわりに
[26] 膀胱
I. はじめに
II. 病理組織
III. 臨床病期と病期決定
IV. 治療方針
V. 照射方法
VI. 治療成績
1. 放射線治療単独
2. 集学的治療による膀胱温存療法
3. 組織内照射
4. 術前照射
VII. 有害事象とその対処法
VIII. まとめ
[27] 前立腺
I. はじめに
1. 疫学
2. 解剖および病理
3. 予後因子
4. 臨床症状
5. 進展様式
6. 診断および病期決定
7. 病期分類
8. 再発の定義
II. 治療方針
1. 治療法の選択
2. 手術 ( 前立腺全摘出術 )
3. 放射線治療
a) 外部照射法
b) 小線源治療
4. 手術 + 放射線治療 ( 術後照射 )
5. ホルモン療法
6. 化学療法
III. 照射法の実際
1. 標的体積の評価
2. シミュレーション
3. 局所照射野の治療計画
4. 小線源治療
a) 手技
5. 特殊な放射線治療
a) 粒子線治療
b) IMRT ( intensity modulated radiotherapy )
6. 転移に対する放射線治療
IV. 放射線治療成績と有害事象対策
1. 放射線治療成績
2. 治療による有害事象
a) 外部照射による有害事象
b) 小線源治療による有害事象
c) インポテンスについて
V. おわりに
[28] 睾丸
I. はじめに
II. 病理学的分類
III. 病期分類
IV. 腫瘍マーカ
1. AFP
2. hCG
3. LDH ( lactic dehydrogenase )
V. 治療
1. 治療方針
a) セミノーマの治療
b) 非セミノーマの治療
c) 放射線治療
d) 化学療法
VI. 治療成績
1. セミノーマ
2. 非セミノーマ
VII. まとめ
[29] 陰茎, 尿道
陰茎癌
I. 病理と解剖
II. 疫学
III. 病期分類と予後因子
IV. 原発巣の治療
V. リンパ節の治療
VI. 陰茎癌に対する化学療法
男性尿道癌
女性尿道癌
[30] 子宮頸
a. 根治的照射
I. はじめに
II. 治療方針
1. 骨盤内病変 ( FIGO分類I - IV期 ) に対する根治的放射線治療
2. 断端癌
3. 腹部リンパ節に対する予防的放射線治療
III. 照射法の実際
1. 腔内照射
a) 線源配置・線量分布と基準点
b) 低線量率腔内照射, 中線量率腔内照射と高線量率腔内照射
c) アプリケータ
d) 腔内照射の手技
2. 外部照射
a) 全骨盤照射
b) 腹部リンパ節
IV. 治療成績と有害事象対策
1. 治療成績
a) 全体の成績
b) 傍大動脈リンパ節に対する治療成績
2. 有害事象とその対策
a) 急性反応
b) 晩期合併症
V. おわりに
[30] 子宮頸
b. 術後照射
I. はじめに
1. 術後照射の定義
II. 治療方針
III. 照射法の実際
1. 腟断端陽性症例の治療
2. 腹部傍大動脈リンパ節の予防照射
IV. 治療成績と有害事象対策
V. まとめ
[31] 子宮体
I. はじめに
II. 病期分類別の治療方針
1. 根治的放射線治療
2. 術前・術後照射
a) 術前照射
b) 術後照射
c) 傍大動脈リンパ節照射
d) 全腹部照射
III. 照射法の実際
1. 腔内照射
a) 腔内照射法の歴史
b) 腔内照射法の実際
c) 腔内照射の線量評価
2. 外部照射
IV. 治療成績および有害事象対策
1. 治療成績
a) 根治的放射線治療
b) 術前・術後照射
c) 傍大動脈リンパ節照射
d) 化学療法
2. 有害事象とその処置
a) 早期反応
b) 晩期合併症
V. おわりに
[32] 卵巣
I. はじめに
II. わが国における卵巣癌治療放射線療法の現状
III. 放射線治療の問題点
1. 根治的外照射療法の照射法
2. 全腹部照射と化学療法の併用
3. 全腹部照射と有害事象
4. 腹腔内32P治療
IV. 放射線治療の適応
1. 根治的治療
a) 外照射 ( 全腹部照射 )
b) 32P腹腔内投与
2. 再発腫瘍に対する全腹部照射
3. 姑息的治療
V. 治療法
1. 上皮性腫瘍
a) 全腹部照射
b) 骨盤部照射
c) 大動脈リンパ節照射
d) 姑息的照射
e) ラジオアイソトープ治療
2. 未分化胚細胞腫
VI. まとめ
[33] 腟・外陰
腟癌
I. はじめに
II. 治療方針
1. 0期の治療方針
2. I期の治療方針
3. II期の治療方針
4. III, IV期の治療方針
III. 照射法の実際
1. 0期の放射線治療
2. I期の放射線治療
3. II期の放射線治療
4. III, IV期の放射線治療
IV. 治療成績および有害事象対策
V. おわりに
外陰癌
I. はじめに
II. 治療方針
1. 原発巣の治療方針
a) T1, T2の治療方針
b) T3, T4の治療方針
2. リンパ節への治療方針
a) 予防照射
b) 根治照射
c) 術後照射
III. 照射法の実際
1. I, II期症例の放射線治療
2. III, IV期症例の放射線治療
IV. 治療成績および有害事象対策
V. おわりに
[34] 悪性リンパ腫
a. ホジキン病
I. はじめに
II. 治療方針
1. 病期の決定
2. 放射線単独で治療を行う場合
3. 多剤併用化学療法と放射線治療の両方が必要な場合
III. 照射法の実際
IV. 治療成績および有害事象対策
V. おわりに
[34] 悪性リンパ腫
b. 非ホジキンリンパ腫
I. はじめに
II. リンパ腫の疫学
III. 遺伝子異常やウイルス感染とリンパ腫
IV. REAL分類と予後
1. 一般的な病期診断と特殊な病期診断
2. 非ホジキンリンパ腫の予後因子
V. 放射線治療の照射野の定義
1. involved field irradiation ( IFRT )
2. local field irradiation
3. extended field irradiation ( EFRT )
VI. DL ( B細胞性 ) の治療
1. 放射線単独治療の適応となるDL
2. その他のI, II期のDLの治療
3. III, IV期のDLの治療
VII. FLの治療
1. I, II期のFLの治療
2. III, IV期のFLの治療
3. FLに対する新たな治療戦略
VIII. MCLの治療
IX. 未分化大細胞性リンパ腫の治療
X. 節外性リンパ腫の治療
1. 胃のNHL
2. 縦隔のNHL
3. 眼窩のNHL
4. 中枢神経系のリンパ腫
5. 睾丸のリンパ腫
6. 甲状腺や唾液腺のリンパ腫
7. 鼻腔のNHL
8. 末梢性T細胞性リンパ腫と菌状息肉腫
9. 膿胸続発のNHL
[35] 多発性骨髄腫・形質細胞腫
I. はじめに
II. 概説
III. 多発性骨髄腫
1. 化学療法
2. 放射線療法
a) 骨病変による局所疼痛の緩和
b) 全身照射・半身照射
c) 病的骨折の予防
d) 脊髄圧迫・神経根圧迫の緩和
IV. 孤立性形質細胞腫
1. 放射線治療
2. 骨髄腫への移行
3. 予後
V. まとめ
[36] 骨・軟部
I. はじめに
II. 治療方針
1. 局所への根治的放射線療法
2. 局所への補助的放射線療法
3. 局所再発・転移巣への緩和的放射線療法
III. 治療法の実際
1. 骨・軟部正常組織の耐容線量
2. 外部照射 ( X線, ガンマ線 , 電子線 )
3. 小線源治療
4. 術中照射
5. 粒子線治療
IV. 治療成績
1. 悪性骨腫瘍
2. 悪性軟部腫瘍
V. 有害事象とその処置
1. 急性反応
2. 晩期合併症
VI. おわりに
[37] 小児
a. 小児脳腫瘍
I. はじめに
1. 発生部位および組織別頻度
2. 放射線による小児脳への影響
3. 放射線治療計画の原則
II. 治療方針および成績
1. 神経膠腫
a) テント上
b) テント下
2. 松果体部腫瘍
3. 頭蓋咽頭腫
4. 上衣腫
5. 脳幹部腫瘍
6. 髄芽腫
7. primitive neuro - ectodermal tumor
8. 視神経膠腫
[37] 小児
b. Wilms腫瘍
I. はじめに
II. 治療方針
III. 照射法の実際
IV. 予後, 有害事象対策
V. おわりに
[37] 小児
c. 神経芽細胞腫瘍
I. はじめに
II. 病理組織学的分類
III. 細胞生物学的特性
IV. 病期分類
V. 治療方針
VI. 放射線治療
VII. 予後
[37] 小児
d. 白血病 ( 悪性リンパ腫を含む )
I. 白血病
1. 急性リンパ性白血病 ( ALL )
a) 放射線治療の歴史的背景
b) 予防的頭蓋照射方法
c) 髄外再発時の放射線治療
2. 急性骨髄性白血病
3. 全身照射 ( TBI )
II. 悪性リンパ腫
1. ホジキン病 ( Hodgkin' s disease )
a) 治療方針
2. 非ホジキンリンパ腫
a) 治療方針
[38] 原発不明癌
I. はじめに
II. 病理組織型による原発巣の考え方
1. 未分化癌
2. 高分化～中分化腺癌
a) 女性の腋窩リンパ節腫大
b) 女性の腺癌による腹水貯留
c) 男性の腺癌
3. 扁平上皮癌
a) 頸部リンパ節腫大
b) 鼡径部扁平上皮癌
III. その他の原発不明癌
IV. まとめ
[39] 高齢者の放射線治療
I. 高齢者の定義
II. 高齢者に関する統計
III. 基礎疾患の合併
1. 高齢癌患者の治療上での特徴
2. 病期別・部位別の対応
a) 皮膚癌
b) 頭頸部癌
c) 食道癌
d) 肺癌
e) 乳癌
f) 子宮頸癌
g) 前立腺癌
3. 治療手段としての放射線治療とその反応
IV. 卒寿癌患者の放射線治療成績
V. 家族のサポート
VI. 高齢癌患者の医療への対応の特徴
VII. 高齢癌患者に対する対処法
VIII. おわりに
[40] 良性疾患の放射線治療
I. はじめに
II. 良性疾患放射線治療の特殊性, 問題点およびその対策
III. 非腫瘍性疾患放射線治療の作用機序と至適線量
IV. 適応疾患の分類
V. 各種適応疾患の概念と実際の治療法
1. 良性脳腫瘍, 頭蓋内動静脈奇形
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
2. 翼状片
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
3. 加齢黄斑変性症
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
4. 甲状腺眼症
5. ケロイド ( 過形成瘢痕を含む )
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
d) その他の参考事項
6. 有痛性整形外科疾患 ( 関節炎, 関節包炎, 腱付着部炎, 強直性脊椎症など )
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
7. 血管腫 ( 特に脊椎血管腫と巨大肝血管腫 )
a) 治療のオプション
b) 放射線治療の実際
8. 急性炎症 ( 膿傷を含む )
a) 治療のオプションと放射線治療の実際
9. 木村病 ( 頸部軟部組織肉芽腫症 )
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
10. 血管内治療後の再狭窄
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
11. 脾腫
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
12. 卵巣照射 ( 去勢 )
a) 目的
b) 治療のオプション
c) 放射線治療の実際
13. 血液照射 ( 移植片対宿主病GVHD予防 )
a) 疾患の概念
b) 治療のオプション
c) 放射線照射の実際
14. 移植医学への応用
VI. おわりに
[41] 放射線治療と緩和医療
I. 癌患者および癌医療の動向
II. 緩和的放射線治療
[42] 対症療法
a. SVC症候群と神経圧迫症状
SVC症候群
1. はじめに
2. 臨床像
3. 診断
4. 治療
5. おわりに
神経圧迫症状
脊髄圧迫症候群
1. はじめに
2. 臨床像
3. 診断
4. 治療
a) 放射線治療
b) 手術
c) 補助療法
脳神経圧迫症状
末梢神経圧迫症状
[42] 対症療法
b. 脳転移
I. はじめに
II. 転移性脳腫瘍の特徴
III. 治療方針と照射法
1. 照射野の設定
2. 線量
IV. 治療効果
1. 症状の改善
2. 生存率
3. 予後因子
V. 手術と定位放射線照射
VI. 全頭蓋予防照射 ( prophylactic cranial irradiation, PCI )
VII. 再発時の再照射と診断
VIII. 放射線治療による有害事象
1. 急性反応
2. 亜急性反応
3. 晩発性合併症
IX. まとめ
[42] 対症療法
c. 骨転移の放射線治療
I. はじめに
II. 骨転移の基礎
1. 骨と腫瘍細胞のかかわり
2. 転移の成立と進行
III. 骨転移の診断
1. 骨転移のスクリーニング
2. 鑑別診断と浸潤範囲の把握
3. 骨転移の画像診断上の主な鑑別点・留意点
4. 疼痛・QOLの評価方法
IV. 骨転移の治療
1. 骨転移の放射線治療
a) 骨転移の外照射療法
2. 全身療法
a) 骨吸収抑制薬
b) 化学療法
c) 内分泌療法
d) 高カルシウム血症に対する治療
3. 整形外科的手術
4. 緩和医療
5. 脊髄圧迫症候群に対する治療
V. 諸腫瘍の骨転移の放射線治療
1. 乳癌骨転移
2. 前立腺癌骨転移
3. 肝癌骨転移
4. 腎癌骨転移
5. 子宮癌骨転移
6. 肺癌骨転移
VI. おわりに
奥付

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I. 序説

P.10 掲載の参考文献

館野之男 : 放射線医学史, 岩波書店, 東京, 1973

尾内能夫 : ラジウム物語-放射線とがん治療, 日本出版サービス, 東京, 1998

梅垣洋一郎 : 放射線治療の歴史. 癌・放射線療法, 癌の臨別冊 (柄川順編), 篠原出版, 東京 : 1-8, 1987

阿部光幸 : 放射線治療の歴史. 癌・放射線療法'95 (大川智彦編), 篠原出版, 東京 : 3-11, 1995

森田皓三 : 原体照射法 (conformation radiotherapy) とConformal Radiotherapy (CRT). 日放腫会誌 10 : 281-291, 1998

阿部光幸 : 日本の放射線腫瘍学の歩み-黎明期, 日本放射線腫瘍学会の誕生, 国際放射線腫瘍学会の開催. 日放腫会誌 11 : 13-20, 1999

Bugno TJ : Radiation Oncology-100 Years of Therapy and Research. A Century of Radiology, Radiology Centennial Inc, VA, 1995

Rose CM : Physical Methods to Improve Dose Distribution and Therapeutic Gain-or-How I Learned to Stop Worrying and Love Conformal Radiation Therapy. Proc. "President's Categorical Course" (Rose CM ed), 41st Annual Meeting of the American Society for Therapeutic Radiology and Oncology, San Antonio, Tx, October 31, 1999

P.20 掲載の参考文献

1) Shimosato Y : Histopathological studies on irradiated lung tumors. Gann 55 : 521-565, 1964

癌・放射線療法 2002

商品紹介

目次

この書籍の参考文献

I. 序説

II. 放射線物理学の基礎

III. 放射線生物学の基礎

IV. 放射線治療概論

V. 放射線治療各論

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