極めに・究める・脳卒中

出版社: 丸善出版
著者:
発行日: 2018-10-30
分野: 臨床医学:外科  >  リハビリ医学
ISBN: 9784621303368
電子書籍版: 2019-09-30 (電子書籍版)
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商品紹介

ズバリ,本シリーズのコンセプトは,もうガチガチの教科書はいらない 本当に役立つ臨床の「知恵(Wisdom)」がほしい!です.実際,本書を読んで,こんな戸惑いを 抱かれた方もいることでしょう教科書ではない.試験対策としての網羅性は… いきなり脳卒中リハの臨床の話をされても… でもそこが狙いなのです.国試対策の本はほかにも山ほどあります.本書はその先の未知の臨床に進む際,額に汗して,焦って,わからないことばかりの,そんな,未来の卒後の皆さんをすこしでも 後押しするために書かれた先輩からのレターなのです.脳卒中リハのエキスパートである著者が体得した「臨床知」や「経験則」が本音ベースで紹介されています.今,読んでおけば,将来役に立つ! あなただけの「極めに,究める」施術をいつか実現してみてください.

目次

  • 第1部 評 価
     1章 まずはコミュニケーション能力を確認しろ!
      極める1 コミュニケーション能力はすべての評価に影響する
      極める2 「意識障害の評価」をあなどらない
      極める3 言葉を理解する能力と話す能力を確認すべし
      極める4 認知機能との向き合いかた
     2章 運動麻痺の評価=BRSは間違い
      極める1 Brunnstrom Recovery Stageの回復過程は絶対ではない
      極める2 「量」と「質」の「評価」の壁という前提条件を知る
      極める3 運動麻痺の神経路は1種類ではない
      極める4 患者状態や評価法の特徴を踏まえ,評価を使い分ける
     3章 「バランス」という言葉は使わない
      極める1 「便利な言葉」は使うべからず
      極める2 動くことは「不安定な状態」をつくり出す
      極める3 バランス尺度の要諦は「ものごとの本質」を捉えるべし
      極める4 リハビリテーション専門職たるもの,機能回復にこだわるべし

    第2部 治 療
     4章 「起き上がり動作」は側臥位を経由すべきではない
      極める1 決まりきった「型」は忘れるべし
      極める2 片麻痺患者の多くはやっぱり「非麻痺側」から起き上がる
      極める3 2つの作戦を知っていれば治療できる ―「目には目を,歯には歯を」作戦
      極める4 2つの作戦を知っていれば治療できる ―「もちつもたれつ」作戦
     5章 「体幹が弱いから座れない」は間違い
      極める1 脳卒中患者は,座れないが「立つこと」ができる
      極める2 人間の体は,座るための仕様になっていない
      極める3 座るためには骨盤を「垂直」に立てる
      極める4 麻痺側の体幹・股関節機能を高めなければならない
     6章 なにがなんでも麻痺側の下肢に体重をかけるべきということはない
      極める1 麻痺側下肢に荷重する意義を考える(が,しかし…)
      極める2 麻痺側下肢への荷重のカギは「非麻痺側」である
      極める3 荷重できるかどうかは非麻痺側のアソコをみる
      極める4 うまく歩くためには装具を使い,たくさん歩け
     7章 千本ノックは必要か  ―量より質? 質より量?
      極める1 ガイドラインは「絶対」ではない
      極める2 身体に叩き込む ―量をこなし,「体が覚えてらっ」とさせる
      極める3 専門職としての真価は,オーダーメイド治療にあり
      極める4 重力環境に身を置かねば「本末転倒」

    第3部 日常生活活動
     8章 リハビリテーションの環境は「日常」ではない ―日常生活活動:総論編
      極める1 「特殊な環境」である,と知る
      極める2 機能障害と生活動作をリンクさせる
      極める3 「想定外」を想定する
      極める4 リアルな生活環境は刺激がいっぱい
     9章 理屈だけでは生活できない  ―日常生活活動:実践編
      極める1 実用的なADLとは「セルフケア+αの動作」と心得る
      極める2 麻痺側方向への移乗動作を練習すべし
      極める3 移動手段は「歩行」だけではない
      極める4 洋式生活と和式生活を区別すべきではない

    第4部 リスク管理
     10章 「胃が痛い」は要注意 ―重複障害のリスクマネジメント
      極める1  超高齢社会(=「重複障害」増)では,3つの心づもりが大切
      極める2 見えないリスクを診る
      極める3 リスク管理は数字をみることではない
      極める4 既往歴をあなどるなかれ

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第1部 評価

P.15 掲載の参考文献
1) 太田富雄, 和賀志郎, 他 : 意識障害の新しい分類法試案-数量的表現 (III群3段階方式) の可能性について. 脳神経外科 1974 ; 2 : 623?7.
2) Jennett B, Teasdale G : Aspects of coma after severe head injury. Lancet 1977 ; 1 : 878-81.
P.30 掲載の参考文献
1) 高草木薫 : 大脳基底核による運動の制御. 臨床神経 200 ; 49 : 325-34.
2) 千野直一, 椿原彰夫, 他 : 脳卒中の機能評価-SIASとFIM [基礎編] -. 第1版第1刷, 金原出版, 2012.
P.42 掲載の参考文献
1) Shumway-Cook A, Brauer S, et al : Predicting the probability for falls in community-dwelling older adults using the Timed Up & Go Test. Phys Ther. 2000 Sep ; 80 (9) : 896-903.
2) 島田裕之, 内山靖, 他 : 姿勢バランス機能の因子構造 : 臨床的バランス機能検査による検討. 理学療法学 2006 ; 33 : 283-8.

第2部 治療

P.66 掲載の参考文献
1) 吉尾雅春 : セラピストのための解剖学-根本から治療に携わるために必要な知識 (Feb-Mar Special解剖の真実 : セラピストの治療を変える解剖学). Sportsmedicine 25 (2), 4-16, 25-6, 2013-02.
2) Fujino Y, Amimoto K, et al : Does training sitting balance on a platform tilted 10°to the weak side improve trunk control in the acute phase after stroke? A randomized, controlled trial. Topics in Stroke Rehabilitation. 2016 Feb ; 23 (1) : 43-9.
3) Rossetti Y, Rode G, et al : Prism adaptation to a rightward optical deviation rehabilitates left hemispatial neglect. Nature. 1998 Sep 10 ; 395 (6698) : 166-9.
4) Fujino Y, Amimoto K,et al : Prone Positioning Reduces Severe Pushing Behavior : Three case studies. J Phys Ther Sci. 2016 Sep ; 28 (9) : 2690-3.
P.79 掲載の参考文献
1) 丹羽義明, 半田一登, 他 : 脳卒中片麻痺患者の最大歩行速度に影響を与える因子の検討-患側立ち直り開始時間との関係-. 理学療法学 12巻 (1997) 2号 p. 63-7.
2) 糸谷圭介, 永井厚志, 他 : 片麻痺患者における歩行自立度と下肢荷重率の関係. 総合リハビリテーション 43 (4), 359-62, 2015-04.
3) Nudo RJ, Wise BM, et al : Neural substrates for the effects of rehabilitative training on motor recovery after ischemic infarct. Science. 1996 Jun 21 ; 272 (5269) : 1791-4.
4) Langhorne P, Coupar F, et al : Motor recovery after stroke : a systematic review. Lancet Neurol. 2009 Aug ; 8 (8) : 741-54.
P.89 掲載の参考文献
1) 日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会 : 脳卒中治療ガイドライン 2015〔追補 2017 対応〕. 協和企画, 2017.
2) 市橋則明, 吉田正樹 : 大腿四頭筋の廃用性筋萎縮を防止するために必要な下肢の運動量について. 体力科学 1993 ; 42 : 461-4.

第3部 日常生活活動

P.101 掲載の参考文献
1) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002ksqi-att/2r9852000002kswh.pdf.
P.112 掲載の参考文献
1) 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 (訳) : FIM-医学的リハビリテーションのための統一データセット利用の手引き. 第3版, 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室, 1991.
2) van de Port IG, Wood-Dauphinee S, et al : Effects of exercise training programs on walking competency after stroke : a systematic review. Am J Phys Med Rehabil. 2007 Nov ; 86 (11) : 935-51.

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