治療・援助における二つのコミュニケーション 新版
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目次
- 新版プロローグ―臨床の知のエビデンスを求めて
序章 1
その一:うひ山ぶみの
・「いつ帰ってきますか」とNさんは言った
・両親の死で忘れられた時間と人生
・Nさんとの出会い, かかわり, そして別れ
・「帰ってきましたか」「長い出張でしたね」
・治療や援助, 支援における二つのコミュニケーション
・うひ山ぶみの
その二:おかしいもんやねぇ
・Aさんのエピソード : 一瞬の気のゆるみが奪った匠の人生
・失われた身体との関係性
・生活の回復は身体を通して
・わたし自身の体験
・外傷性脳障害 : 崩れたジグソーパズルのような
・作業療法のアプローチ
・かかわりの糸口
・作業療法の治療機序
・作業の平凡で豊かな日常性の力
・二つのコミュニケーションという視点
その三:治療や援助, 支援は中動の中に拡がる世界
・中動態とは
・臨床体験は中動の中に拡がる
I章 コミュニケーションとしての身体・作業
1 身体と作業
1・1 身体における意識の違い
1・2 身体観の違い
1・3 身体と作業
1・4 作業という脳内現象
2 作業をもちいる療法と身体・作業
2・1 ひとと作業
2・2 病いや障害による関係性の喪失
2・3 失われた現実を取りもどす―関係性の回復
2・4 心身の乖離と作業をもちいる療法のアプローチ
II章 治療や援助,支援関係におけるコミュニケーション
1 コミュニケーションとは
1・1 ひととコミュニケーション
1・2 コミュニケーションのしくみ
1・3 コミュニケーションの手段・方法
2 治療や援助, 支援関係とコミュニケーション
2・1 治療や援助, 支援における対象関係
2・2 治療や援助, 支援における対象関係とコミュニケーション
2・3 治療や援助, 支援関係におけるコミュニケーションの障害
3 治療や援助, 支援におけるコミュニケーションのコツ
3・1 治療や援助, 支援におけるコミュニケーションとは
3・2 整える
3・3 まなざす―気持ちの伝え
3・4 共にある
3・5 待つ―関係の成りたち
3・6 知る―評価の原点
3・7 伝える―非言語メッセージ
3・8 話す―言語メッセージ
III章 臨床で体感されていることのエビデンスを示す試み
1 作業をもちいる療法の治療機序
1・1 学習性不使用と脳の可塑性
1・2 どのような環境でAさんの作業療法はおこなわれたのか
1・3 運動のイメージ(内部モデル)の再構築
1・4 運動をイメージする課題の特性 : なじみの課題
1・5 運動イメージとワーキングメモリ
1・6 強化学習 : 適切な報酬
1・7 作業の没我性とフロー体験
1・8 Aさんの治療機序のまとめ
2 作業をもちいる療法の治療関係の構築
2・1 自己の治療的利用(therapeutic use of self)
日々の章 出会いとコミュニケーション
1 出会い, かかわり, そして展開
事例1 : お腹に金魚飼ってます―統合失調症(慢性)
事例2 : おニャン子クラブ知ってますか ? ―反応のない少年(不明)
事例3 : かまわないでください―合併症にともなううつ状態
事例4 : 歩けないの何もできないの―転換性障害
事例5 : どうして話さないの ? ―緘黙症
事例6 : 人形を抱いて過ごす―アルツハイマー型認知症
事例7 : 枯れ枝のような身体―神経性無食欲症
事例8 : モモちゃんを治して―知的障害をともなう統合失調症
事例9 : 止まらない悪言―トゥレット障害
事例10 : 見えてるのに, さわってもわからへん―高次脳機能障害
2 何がコミュニケーションのきっかけだったのか ?
2・1 コミュニケーションのきっかけ
2・2 コミュニケーションの共通事項
終章
付表 ICFに基づいたカンファレンスシート
新版エピローグ―二つのコミュニケーションという視点