美容皮膚科はじめの一歩

出版社: 文光堂
著者:
発行日: 2019-04-25
分野: 臨床医学:内科  >  皮膚科
ISBN: 9784830634673
電子書籍版: 2019-04-25 (第1版第1刷)
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商品紹介

これから美容皮膚科を始めようと考えている皮膚科開業医を主な読者対象とした,美容皮膚科の入門書.大学病院に勤めていた著者が,開業し,実際に美容皮膚科診療を始める中で,困ったことや,必要な手技,知識などを具体的に解説する.敷居の高くない,開業医でも手が出しやすい「ケミカルピーリング」,「ボトックス注射」,「レーザー治療」,「ニキビ治療」などの治療法や,「美白剤の処方,化粧品・スキンケア用品の販売」などで章立てし,実践的な内容が惜しみなく紹介されている.在庫管理の仕方など,開業医にとって気になる話題や,クレームを持った様々な患者さんへの具体的な対応が書かれており,読み物としても楽しめる工夫がなされている.

目次

  • I 序章
     1 美容皮膚科興隆の社会的背景
     2 私が美容皮膚科をはじめたわけ

    II 美容皮膚科をはじめようとする先生へ~これまで受けてきた質問にお答えします
     1「美容皮膚科はもうかりますか?」
     2「美容皮膚科中心のクリニック開業を考えています.
       立地条件,治療メニュー,導入機器など教えてください」
     3「皮膚科クリニックを開業予定/一般皮膚科開業10年目ですが,
       美容皮膚科もある程度取り入れたいと考えています.
       どんなことに注意すればいいでしょう?」
     4「ホームページ作成の注意点を教えてください」
     5「美容皮膚科をはじめ,自由診療の価格設定に悩んでいます」
     6「美容皮膚科に関する知識・技術の習得はどのようにしていますか?」
     7 リスクマネジメント~最も確実で効果のあるリスクマネジメントは
       患者と良好な人間関係を構築することです~
     8 インフォームド・コンセントの上手な取り方
     9「美容皮膚科診療において,『こんな人は危ない』と
       患者を見分けるポイントがあったら教えてください」

    III ケミカルピーリング
     1 ケミカルピーリングとは
     2 ケミカルピーリングの剝離深度による分類と使用薬剤
     3 ケミカルピーリングの適応疾患と至適剝離深度
     4 当院での実際の手技~ごく簡単なマニュアルを作成しています~
     5 ケミカルピーリング禁忌・不適の患者とはどんな人でしょう?
     6「ケミカルピーリングは医師の負担を増やさずに収益増につながる」と言われました.
        本当でしょうか?
     7 実際にケミカルピーリングで困ったケースを教えてください
     8 ビタミンC のイオン導入の理論と手技

    IV ボツリヌス毒素による表情じわの治療
     1 しわの種類と治療法
     2 ボツリヌス毒素によるしわ治療の理論
     3 ボツリヌス毒素によるしわ治療の基本手技
     4 ボツリヌス毒素によるしわ治療の際に患者から受ける質問・クレームとその対応

    V レーザーによるシミの治療
     1 シミのレーザー治療の理論~理論を理解すると患者への説明の説得力が増します~
     2 シミの種類と使用するレーザー~どのシミにどのレーザーを使う?
       「皮膚のどこに色素が存在するか」に着目します~
     3 肝斑に対するレーザー治療
       ~肝斑があるからレーザーが照射できないということはありません~
     4 Qスイッチレーザーのしわ取り効果とその限界
       ~1例のADMの治療経験から読み解く患者心理~
     5 レーザー治療の実際・私の工夫6
     6 レーザー治療後のアフターケアの指導
       ~アフターケアをしっかり指導することは皮膚科医としての責任です~
     7 レーザー脱毛について~シミのレーザー治療の理論の延長上にあります~
     8 レーザー治療,こんな患者にどう対応する?
       ~一筋縄ではいかないいろいろな患者さんがいらっしゃいます~

    VI 炭酸ガスレーザーによる顔面の小腫瘍の治療
     1 顔面の小腫瘍の治療上の問題点
     2 顔面の小腫瘍(隆起性病変)の鑑別
       ~炭酸ガスレーザーの蒸散術の適応になるもの・ならないもの~
     3 基底細胞癌とその他の腫瘍との鑑別
       ~顔面の小腫瘍の診療で最も重要なことは基底細胞癌を見逃さないことです~
     4 炭酸ガスレーザーによる蒸散術の実際

    VII にきびの治療
     1 にきびの原因とメカニズム
     2 本邦におけるにきび治療の変遷
     3 私のにきび治療方針(1)~大切な問診・触診・視診~
     4 私のにきび治療方針(2)~外用薬の使い方~
     5 私のにきび治療方針(3)~内服薬の使い方~
     6 にきび患者へのスキンケア指導
     7 にきび患者への生活指導
     8 にきび治療,こんな患者にどう対応する?

    VIII 化粧品・スキンケア用品の指導・販売,美白剤などの処方
     1 皮膚科クリニックでのスキンケア指導の実際~私はこうしています~
     2 スキンケア教室での指導の実際~私はこうしています~
     3 皮膚科クリニックでの化粧品・スキンケア用品の販売~私はこうしています~
     4 スキンケア指導のトラブル,化粧品・スキンケア用品販売のトラブル
     5 化粧品・スキンケア用品を院内販売するための基礎知識
     6 美白剤の種類と作用機序
     7 美白剤によるシミ治療の実際

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I 序章

P.10 掲載の参考文献
1) 川端康浩 : 美容皮膚科の現状と実際. 日臨皮会誌 31 : 608-612, 2014
2) 川端康浩 : アンチエイジングにおける美容皮膚科の功罪. 日医雑誌 137 : 2426, 2009
3) 根本治 : 皮膚科経営への提言-開業医の立場. 日臨皮会誌 23 : 544-546, 2006
4) 川端康浩 : 美容皮膚科の光と影. 皮膚臨床 46 : 1166-1169, 2004

II 美容皮膚科をはじめようとする先生へ~これまで受けてきた質問にお答えします

P.43 掲載の参考文献
1) 高路修 : 平成22年度日本臨床皮膚科医会医療制度検討委員会会長諮問答申「美容皮膚科の実態と今後の展望」. 日臨皮会誌 29 : 544-569, 2012
2) 川端康浩 : アンチエイジングにおける美容皮膚科の功罪. 日医雑誌 137 : 2426, 2009
3) 川端康浩 : 美容皮膚科の光と影. 皮膚臨床 46 : 1166-1169, 2004
4) 田代ひろし : 混合診療の現状と今後の方向. 皮膚科医がはじめるCosmetic Dermatology, 南江堂, 27-36, 2003
5) 折原俊夫他 : 「美容皮膚科の現状と今後の対応-皮膚科医による美容皮膚科への取り組み実態の調査-」に対する答申. 日臨皮会誌 25 : 250-268, 2008
6) 宮崎孝夫 : 医事紛争から身を守る最低限の知識-疾患別治療別インフォームドコンセントのポイント. Visual Dermatol 12 : 681-683, 2013

III ケミカルピーリング

P.72 掲載の参考文献
1) 古川福実他 : 日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン (改訂第3版). 日皮会誌 118 : 347-355, 2008
2) 山本有紀他 : ケミカルピーリングガイドラインの解説. 皮膚科医がはじめるCosmetic Dermatology, 南江堂, 37-42, 2003
3) 上田説子 : 日常診療における美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ ケミカルピーリング. MB Derma 118 : 162-171, 2006
4) 山本有紀 : ケミカルピーリングの新常識! 5年前とどう違うの? 教えてください!. J Visual Dermatol 12 : 676-677, 2013
5) 須賀康他 : ニキビ瘢痕に効果的な治療法とは? フラクショナルレーザーの威力. J Visual Dermatol 12 : 670-672, 2013
7) 河野太郎他 : 日常診療における美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ フラクセルレーザーによるskin rejuvenation. MB Derma 118 : 153-156, 2006
8) 河野太郎他 : 光老化 しわの診断と治療. 皮膚臨床 60 : 929-935, 2018
9) 今山修平他 : Chemical peeling : 作用機序の理解とその実際. 日皮会誌 110 : 2001-2002, 2000
10) 三宅明子 : 美容医療領域におけるイオントフォレーシスの活用と今後の展望. 薬剤学 70 : 202-207, 2010

IV ボツリヌス毒素による表情じわの治療

P.91 掲載の参考文献
1) 今山修平 : シワの組織学. 日皮会誌 126 : 2069-2075, 2016
2) 須賀康 : 機器を用いたシワの改善. 日皮会誌 126 : 2077-2083, 2016
3) 村上義之 : ボツリヌス毒素. MB Derma 118 : 145-152, 2006
5) 今泉明子他 : 日常診療におけるシワ治療について. 日皮会誌 126 : 2085-2093, 2016

V レーザーによるシミの治療

P.128 掲載の参考文献
3) Murphy GF, et al : Organelle-specific injury to melanin-containing cells in human skin by pulsed laser irradiation. Lab invest 49 : 680-685, 1983
5) 大原國章 : 後天性真皮メラノサイトーシスacquired dermal melanocytosis (ADM). Visual Dermatol 15 : 1006-1007, 2016
6) 相馬良直 : 老人性という病名は今の時代にそぐわない. 皮膚臨床 60 : 1014-1015, 2018
7) 岸陽子 : 扁平母斑に対するレーザー治療有効例の特徴. Visual Dermatol 10 : 938-939, 2011
8) 大原國章 : 扁平母斑. Visual Dermatol 15 : 1026-1029, 2016
9) 大原國章 : 唇紅のmelanosis. Visual Dermatol 15 : 1054-1056, 2016
10) 川端康浩 : レーザー治療が適応となる疾患・ならない疾患. MB Derma 160 : 41-47, 2009
11) 根岸圭 : 顔面の色素斑に対するレーザー・光治療の有効な用い方. Visual Dermatol 12 : 656-660, 2013
12) 佐藤典子他 : QスイッチNd : YAGレーザーによるトーニング治療. Visual Dermatol 12 : 666-668, 2013
13) 川端康浩他 : 遅発性両側性太田母斑様色素斑のレーザー治療. Visual Dermatol 10 : 942-943, 2011
14) 川端康浩 : 美容皮膚科の光と影. 皮膚臨床 46 : 1166-1169, 2004
17) 川端康浩 : 素人だからわからない. 臨皮 56 : 154, 2002

VI 炭酸ガスレーザーによる顔面の小腫瘍の治療

P.143 掲載の参考文献
1) 川端康浩 : レーザー治療が適応となる皮膚疾患・ならない皮膚疾患. MB Derma 160 : 41-47, 2009
2) 川端康浩 : 皮膚疾患のchronology日光角化症. Visual Dermatol 1 : 448-449, 2002
3) 川端康浩 : 日常診療における美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ 顔面の小腫瘍の診断. MB Derma 118 : 68-73, 2006
5) 橋本透 : 日常診療における美容皮膚科・美容皮膚外科のコツ 炭酸ガスレーザー. MB Derma 118 : 127-136, 2006
6) 松下哲也他 : レーザー治療 手技の実際. 皮膚科医がはじめるCosmetic Dermatology, 南江堂, 131-143, 2003

VII にきびの治療

P.202 掲載の参考文献
1) 清水宏 : あたらしい皮膚科学 第3版. 中山書店, 24-25, 2018
2) 川島眞, 宮地良樹 : 一般人を対象とした, ざ瘡ざ瘡とその対処方法に関するインターネット調査. 日臨皮会誌 34 : 732-741, 2017
3) 赤松浩彦 (編) : たかがニキビ, されどニキビ. Visual Dermatology 2, 2003
4) 林伸和他 : 尋常性ざ瘡治療ガイドライン. 日皮会誌 118 : 1893-1923, 2008
5) 林伸和他 : 尋常性ざ瘡治療ガイドライン 2016. 日皮会誌 126 : 1045-1086, 2016
6) 林伸和他 : 尋常性ざ瘡治療ガイドライン 2017. 日皮会誌 127 : 1261-1302, 2017
7) 林伸和 : 尋常性ざ瘡治療ガイドライン 2017の要点. 日皮会誌 128 : 1643-1648, 2018
8) 野村有子 : 当院でベピオゲル(R) を使用した尋常性ざ瘡608例の副作用発現について. 臨皮 72 : 83-88, 2018
9) 野本真由美 : 過酸化ベンゾイルと十味敗毒湯の併用投与による効果の検討, phil漢方 57 : 18-21, 2015
10) 野村有子 : 化粧品. 皮膚臨床 55 : 1775-1783, 2013
11) 野村有子 : 大人ニキビの原因・メカニズムと求められるスキンケア製品. COSMETIC STAGE 12 : 48-54, 2018

VIII 化粧品・スキンケア用品の指導・販売, 美白剤などの処方

P.249 掲載の参考文献
1) 有馬八重野 : 化粧品・医薬部外品の知識. 皮膚科医がはじめるCosmetic Dermatology, 南江堂, 20-26, 2003
2) 富田靖他 : 美白剤 基礎知識. 皮膚科医がはじめるCosmetic Dermatology, 南江堂, 166-174, 2003
3) 菊地克子 : トレチノインと美白剤の外用療法. Visual Dermatol 12 : 650-652, 2013

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