目次
- 基本編 ─膠原病診療の考え方
その1 「膠原病」を知る
基本1 「膠原病」で思考を止めない
I:鑑別は膠原病?
II:診断は膠原病じゃだめ?
III:膠原病だけで止まってしまうことも……
基本2 「膠原病っぽい」から次のステップにいこう
I:そもそも膠原病って何?
II:膠原病を疑うコツ
III:それぞれの膠原病には特徴がある
その2 関節診療の基本を知る
基本3 病歴と診察で全体像をつかもう
I:関節痛と関節炎の違いは説明できますか?
II:関節のパターンをつかもう
III:腱付着部炎を理解しよう
IV:関節の診察での限界を忘れずに
基本4 画像検査で診察を補おう
I:単純X線検査の診察特異的所見を探そう
II:超音波検査とMRIを使いこなそう
基本5 関節液が教えてくれることを理解しよう
I:関節穿刺はいつ行うの?
II:関節液はどんな検査を出したらいいの? 検査が返ってくるまでにわかること
III:関節液はどのように評価したらいいの?
その3 膠原病の「らしさ」と「らしくなさ」を知る
基本6 膠原病の診断過程を把握しよう
I:膠原病を考えるときの頭のなか
II:分類基準の成り立ち
III:実際に診断をするという意味
基本7 病歴から「らしさ」と「らしくなさ」を探っていこう
I:患者背景からある程度「らしさ」がわかる
II:患者は全部話してはくれない.自分から探りにいこう
III:「らしくなさ」を探るのも大事
基本8 普段みない身体所見からヒントを探そう
I:関節炎をみるときに注意する身体所見
II:ANA関連疾患をみるときに注意する身体所見
III:血管炎をみるときに注意する身体所見
IV:そのほかの膠原病
基本9 検査をうまく活用しよう
I:ルーチン検査からヒントが見つかることもある
II:抗体検査の正しい使い方を学ぼう
III:画像検査 ─臓器特異的な診断をつけにいくツール
IV:侵襲的検査はどんなときに必要?
その4 膠原病治療のストラテジーを知る
基本10 治療のストラテジーについて理解しよう
I:治療をするには疾患の活動性を評価するところからはじまる
II:実際の治療はどのように考えるか
基本11 治療のオプションを知ろう
I:ステロイド
II:抗リウマチ薬と免疫抑制薬
III:生物学的製剤
その5 診断のあとに起こることを知る
基本12 合併症に備えておこう
基本13 治療中の増悪に対処できるようになろう
I:原疾患の増悪かそれともそれ以外? 既往があるからといって増悪と決めつけない
II:気をつけるべきは感染症? 免疫抑制状態にあれば普段と鑑別する感染症は異なる
実践編 ─症状別アプローチ
実践1 関節が痛みます
I:Logical Thinking ─関節の痛みを系統立てて評価する
II:Minimal Review ─関節リウマチ
実践2 踵が痛いです
I:Logical Thinking ─踵の痛みを内科的疾患も考慮しながら鑑別する
II:Minimal Review ─脊椎関節炎
実践3 全身が痛くて動けません
I:Logical Thinking ─高齢者の痛みを「正確」に分析する
II:Minimal Review ─リウマチ性多発筋痛症
実践4 指が白くなってしまいました
I:Logical Thinking ─指が白くなる原因を探り疾患を見つける
II:Minimal Review ─全身性強皮症
実践5 もうろうとします
I:Logical Thinking ─意識障害はタイムリーに対応する
II:Minimal Review ─全身性エリテマトーデス
実践6 皮疹が出ました
I:Logical Thinking ─皮疹という診断で止まらず一歩先まで評価を行う
II:Minimal Review ─血管炎
実践7 力が入りません
I:Logical Thinking ─「力が入らない」をより深く追求する
II:Minimal Review ─多発性筋炎/皮膚筋炎
実践8 歩きにくいです
I:Logical Thinking ─「歩きにくい」で止まらず,なぜ歩きにくいかを追求する
II:Minimal Review ─シェーグレン症候群
実践9 抗核抗体(ANA)が陽性といわれました
I:Logical Thinking ─「ANA陽性」だからといって膠原病と決めつけない
II:Minimal Review ─膠原病抗体検査
実践10 高熱がおさまりません
I:Logical Thinking ─発熱は必要以上に恐れず,基本に忠実に考える
II:Minimal Review ─発熱