本書の構成は大きく(1)理論の解説、(2)家族アセスメントの実際、(3)家族ケアの実際、の3つに分れています。基礎から学ぼうという場合には、最初からの通読をお勧めしますが、多忙な業務の合間に次分の援助をふと降りかえってみたくなった時、また実際の家族との関わりで困った時には、第5章の「家族ケアの実際」から呼んでみてください。きっと何かの品とが得られるものと思います。また、改めて事例を客観的に見つめ、ケアの根拠を明確にしたい時、仲間で事例を検討するときなどには、第4章「家族アセスメント」をお読みになることをお勧めします。全編事例を用いた解説になっているので、きっとイメージしやすく、楽に理解していただけるのではないかと思います。また、各章末にはチェックポイントのリストがついています。自分の理解を確かめるために活用していただければ幸いです。(「はじめに」より)