疼痛の認知神経リハビリテーション

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商品紹介

生きられ,身体化された「経験」としての痛みを治療する,ペイン・リハビリテーションの新しいパラダイム!
医学的問題としての「疼痛」の背景には,「痛み」という,人間の生存に不可欠な複雑な仕組みがある.遷延化する「痛み」はまさにその複雑な仕組みの,複雑な様相をもつ破綻である.
本書は疼痛治療に対する医学の歴史の延長線上で,今日まさに展開しつつあるリハビリテーション治療の最新の方法を提供する.
理論書であるとともに充実した実践書でもあり,特に疼痛治療の訓練を紹介したパートは本書でも大部なボリュームを占め,具体的な治療の経過とその臨床思考を丁寧に解説している.

目次

  • 第1章 疼痛の解釈〜その歴史(古代から現代まで)と認知神経理論の仮説
     1.1 はじめに
     1.2 古代ギリシャからデカルトまで
     1.3 デカルトからメルザックまで
     1.4 リハビリテーションにどのように影響したのか?
     1.5 疼痛の神経科学研究における新たな展開
     1.6 ニューロマトリックス理論
     1.7 慢性痛と幻肢痛における中枢神経系の可塑的変化
     1.8 疼痛とリハビリテーション文化

    第2章 回復の科学へ〜リハビリテーション認識論
     2.1 リハビリテーションの問題としての疼痛
     2.2 疼痛の分類とリハビリテーション
     2.3 神経障害性疼痛の新たな仮説
     2.4 認知神経リハビリテーションにおける疼痛の解釈仮説
     2.5 疼痛システム
     2.6 結論

    第3章 疼痛と認知神経リハビリテーション
     3.1 新しい仮説、新しい介入方法
     3.2 身体‐精神の関係と疼痛
     3.3 情報の不整合の結果としての疼痛
     3.4 疼痛症候群における情報の構築と統合:感覚的、認知的、情動的側面
     3.5 意識経験、言語、そして疼痛
     3.6 イメージと疼痛
     3.7 認知神経リハビリテーションの基本原理と疼痛の病態解釈
     3.8 認知神経リハビリテーションにおける訓練の道具立て

    第4章 疼痛患者の病態の認知神経的な解釈
     4.1 疼痛患者のプロフィール(評価)
     4.2 疼痛を伴わない行為の選択から、テーマと関連性に着目して適切な訓練を導き出す
     4.3 まとめ
     4.4 ある臨床例への応用にみる「プロフィール」の例

    第5章 疼痛のための訓練
     5.1 疼痛のための認知神経リハビリテーション
     5.2 現実との関係性を踏まえた疼痛のための訓練
     5.3 疼痛のための訓練とその特殊性
     5.4 疼痛のための訓練のグループ分類
     5.5 疼痛のための訓練
     5.6 訓練の構造
     5.7 訓練の構造に沿って実施された訓練例

    第6章 臨床症例
     6.1 はじめに
     6.2 症例
      [症例1]線維筋痛症が疑われる症例
       ~痛みのある身体があるだけ。
        この痛みがすべてを支配し、その他のすべては消滅したかのようでした
      [症例2]外傷による右上肢切断(肩甲上腕間離断)後の幻肢痛
       ~痛みのある固まった右手が、左手を追いかけようとしている
      [症例3]中枢神経疾患(右片麻痺)の疼痛
       ~ここが痛みます
      [症例4]中枢神経疾患(左片麻痺)の疼痛
       ~激しい痛み
      [症例5]脊髄損傷で発症した神経障害性疼痛
       ~焼けつくような強烈な痛み………まるで万力
      [症例6]脊髄腫瘍の手術後の神経障害性疼痛
       ~裸足で歩くのが嫌い………、友達に抱きしめられるのも嫌い
      [症例7]軽微な整形外科疾患に続いて出現した神経障害性疼痛
       ~単なる小さな不快感や軽い痛みでした
      [症例8]炎症性の整形外科疾患に由来する神経障害性疼痛
       ~………すべては、馬鹿げたことから始まったのです

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