「いつもと違う」と感じ、思わず行う行為は実践の知なのか

出版社： 日本看護協会出版会
著者：
発行日： 2020-06-01
分野： 看護学  >  看護教育/研究
ISBN： 9784818022645
電子書籍版： 2022-11-30 （電子版）
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商品紹介

看護師ならば誰もが、患者の様子になんとなく「いつもと違う」と感じ、それと同時に、状況を詳細に精査し判断するまでもなく、最善を目指して思わず行動したことがあるだろう。その行為には「その看護師固有の知が埋め込まれている」と考えた著者は、実践の「知」をめぐる探究を始め、確信を得た──看護の知はEBNだけではない。日々の実践の中に、自分でも気づかないようなたくさんの小さな知が集積しているのだと。

目次

  • 1　プロローグ──「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為を探究する
    2　6人の看護師の「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為の記述
    3　日常の看護行為に内在する実践の知
    4 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する実践の知を読み解く
    5 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する実践の知に特徴的な要素
    6 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する実践の知の発展

    Appendix［付記］
    1　研究の具体的な方法
    2　データ解釈における「行為的直観」の援用

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I プロローグ - 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為を探究する

P.13 掲載の参考文献
1) 廣松渉ほか編 : 岩波哲学・思想事典, 岩波書店, 1998.
 
2) 東由紀子 : 脳卒中リハビリテーション看護の援助過程における看護師の気づきの特性, 日本慢性看護学会誌, 5 (1) : 2-9, 2011.
 
3) 小村三千代 : 進行性筋ジストロフィー症の子どもの意思と欲求への看護師の気づきと関わり, 日本看護科学会誌, 26 (2) : 31-38, 2006.
 
4) 米花紫乃ほか : 精神科看護師の臨床における気づき-気づきを生み出す力に焦点を当てて, 高知女子大学看護学会誌, 35 (1) : 54-60, 2010.
 
5) 柳田邦男ほか編 : その先の看護を変える気づき-学びつづけるナースたち, p.42-44, 医学書院, 2011.
 
6) 柳田邦男ほか編 : その先の看護を変える気づき-学びつづけるナースたち, p.44, 医学書院, 2011.
 
7) 新村出編 : 広辞苑, 第6版, 岩波書店, 2008.
 
8) 伊藤祐紀子 : 患者への気がかりをもとに看護していくプロセスの探究-看護師の身体のあり様に着目して, 日本看護科学学会誌, 31 (3) : 50-60, 2011.
 
9) 堀井湖浪 : 精神科に勤務する看護師のリフレクションのプロセスに関する研究, 日本赤十字看護大学紀要, 25 : 32-42, 2011.
Medical*Online
10) 伊藤祐紀子 : 患者への気がかりをもとに看護していくプロセスの探究-看護師の身体のあり様に着目して, 日本看護科学学会誌, 31 (3) : 50-60, 2011.
 
11) 西村ユミ : 交流する身体- <ケア> を捉えなおす, p.185-199, 日本放送出版協会, 2007.
 
12) Benner, P., Tanner, C. : Clinical judgement : How expert nurses use intuition, Am J Nurs, 87 (1) : 23-31, 1987.
 
13) 新村出編 : 広辞苑, 第6版, 岩波書店, 2008.
 
14) 新村出編 : 広辞苑, 第6版, 岩波書店, 2008.
 
15) 畑村洋太郎 : 続 直観でわかる数学, 岩波書店, 2005.
 
16) 西田幾多郎 : 哲学論文集第一 2 行為的直観の立場. 西田幾多郎全集 第7巻, p.101, 岩波書店, 2003.
 
17) 西田幾多郎 : 哲学論文集第一 2 行為的直観の立場. 西田幾多郎全集 第7巻, p.143, 岩波書店, 2003.
 
18) 佐藤郁哉 : フィールドワークの技法-問いを育てる, 仮説をきたえる, p.66-72, 新曜社, 2002.
 

II 6人の看護師の「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為の記述

P.19 掲載の参考文献
1) 佐藤紀子 : 看護師の臨床の『知』-看護職生涯発達学の視点から, p.100-113, 医学書院, 2007.
 
2) Kwant, R.C. : The Phenomenological Philosophy of Merleau-Ponty, Duquesne University Press, 1963.
 
滝浦静雄ほか訳 : メルロー=ポンティの現象学的哲学, p.73-74, 国文社, 1976.
 

III 日常の看護行為に内在する実践の知

P.100 掲載の参考文献
1) Polanyi, M. : Tacit Dimention, Peter Smith, 1983.
 
2) Polanyi, M. : Tacit Dimention, Peter Smith, 1983.
 
3) Polanyi, M. : Tacit Dimention, Peter Smith, 1983.
 
4) Polanyi, M. : Tacit Dimention, Peter Smith, 1983.
 
5) Kwant, R.C. : The Phenomenological Philosophy of Merleau-Ponty, Duquesne University Press, 1963.
 
6) Paterson, J.G., Zderad, L.T. : Humanistic Nursing, John Wiley & Sons, 1976.
 
7) 谷津裕子 : 看護のアートにおける表現-熟練助産師のケア実践に基づいて, p.16-31, 風間書房, 2002.
 
8) Dewey, J. : Art as Experience, Minton, Balch & Company, 1934.
 
9) Dewey, J. : Art as Experience, Minton, Balch & Company, 1934.
 
10) Benner, P.E., Wrubel, J. : The Primacy of Caring ; Stress and Coping in Health and Illness, Addison-Wesley, 1989.
 
11) 中村雄二郎 : 臨床の知とは何か, p.133-135, 岩波書店, 1992.
 
12) 中村雄二郎 : 臨床の知とは何か, p.135, 岩波書店, 1992.
 
13) 中村雄二郎 : 臨床の知とは何か, p.136, 岩波書店, 1992.
 
14) 佐藤紀子 : 看護師の臨床の『知』-看護職生涯発達学の視点から, p.100-113, 医学書院, 2007.
 
15) 佐藤紀子 : 看護師が臨床で用いる『知』に関する文献検討, 東京女子医科大学看護学会誌, 2 (1) : 11-17, 2007.
 
16) 佐藤紀子 : 看護師が臨床で用いる『知』に関する文献検討, 東京女子医科大学看護学会誌, 2 (1) : 11-17, 2007.
 
17) 池川清子 : 看護における癒しの技術 (わざ) とは何か-実践知としての癒しの諸相, 看護, 53 (3) : 36-43, 2001.
 
18) 池川清子 : 看護における癒しの技術 (わざ) とは何か-実践知としての癒しの諸相, 看護, 53 (3) : 36-43, 2001.
 
高橋勇夫訳 : 暗黙知の次元, p.18, 筑摩書房, 2003.
 
高橋勇夫訳 : 暗黙知の次元, p.22, 筑摩書房, 2003.
 
高橋勇夫訳 : 暗黙知の次元, p.22, 筑摩書房, 2003.
 
高橋勇夫訳 : 暗黙知の次元, p.38-39, 筑摩書房, 2003.
 
滝浦静雄ほか訳 : メルロー=ポンティの現象学的哲学, p.73-74, 国文社, 1976.
 
長谷川浩, 川野雅資訳 : ヒューマニスティックナーシング, p.147, 医学書院, 1983.
 
河村望訳 : 経験としての芸術, p.81, 人間の科学新社, 2003.
 
河村望訳 : 経験としての芸術, p.92, 人間の科学新社, 2003.
 
難波卓志訳 : 現象学的人間論と看護, p.48-52, 医学書院, 1999.
 

V 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する実践の知に特徴的な要素

P.139 掲載の参考文献
1) Benner, P. et al. : Clinical Wisdom and Interventions in Acute and Critical Care ; A Thinking-in-Action Approach, 2nd Edition, Springer Publishing, 2011.
 
2) Benner, P.E., Wrubel, J. : The Primacy of Caring ; Stress and Coping in Health and Illness, Addison-Wesley, 1989.
 
3) 草間朋子 : EBN (Evidence-Based Nursing) を考える, 大分看護科学研究, 4 (1) : 12-15, 2003.
Medical*Online
4) 佐藤紀子 : 看護師の臨床の『知』-看護職生涯発達学の視点から, p.100-113, 医学書院, 2007.
 
井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.876, 医学書院, 2012.
 
難波卓志訳 : 現象学的人間論と看護, p.48-52, 医学書院, 1999.
 

VI 「いつもと違う」と感じ、思わず行う看護行為に内在する実践の知の発展

P.144 掲載の参考文献
1) 草間朋子 : EBN (Evidence-Based Nursing) を考える, 大分看護科学研究, 4 (1) : 12-15, 2003.
Medical*Online
2) Cranton, P. : Working with Adult Learners, Wall & Emerson, 1992.
 
3) Benner, P. et al. : Clinical Wisdom and Interventions in Acute and Critical Care ; A Thinking-in-Action Approach, 2nd Edition, Springer Publishing, 2011.
 
4) 井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.872, 医学書院, 2012.
 
5) 井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.872-873, 医学書院, 2012.
 
6) 井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.871, 医学書院, 2012.
 
7) 井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.873, 医学書院, 2012.
 
8) 入江直子ほか訳 : おとなの学びを拓く-自己決定と意識変容をめざして, p.21-23, 鳳書房, 1999.
 
9) 井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.875-876, 医学書院, 2012.
 
入江直子ほか訳 : おとなの学びを拓く-自己決定と意識変容をめざして, p.18-22, 鳳書房, 1999.
 
井上智子監訳 : ベナー看護ケアの臨床知-行動しつつ考えること, 第2版, p.876, 医学書院, 2012.
 
P.153 掲載の参考文献
1) 西田幾多郎 : 西田幾多郎全集 第7巻, p.101, 岩波書店, 2003.
 
2) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.313, 岩波文庫, 1988.
 
3) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.309, 岩波文庫, 1988.
 
4) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.309, 岩波文庫, 1988.
 
5) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.307, 岩波文庫, 1988.
 
6) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.307, 岩波文庫, 1988.
 
7) Merleau-Ponty, M. : Le primat de la perception et ses consequences philosophiques, p.70, Verdier, 1996.
 
8) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.303, 岩波文庫, 1988.
 
9) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.303, 岩波文庫, 1988.
 
10) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.307, 岩波文庫, 1988.
 
11) 上田閑照編 : 西田幾多郎哲学論集 II, p.303, 岩波文庫, 1988.
 

Appendix [ 付記 ]

P.161 掲載の参考文献
1) Holloway, I., Wheeler, S. : Qualitative Research for Nurses, 2nd Edition, Wiley-Blackwell, 2002.
 
2) 佐藤郁哉 : フィールドワークの技法-問いを育てる, 仮説をきたえる, 新曜社, 2002.
 
3) 鷲田清一 : 悲鳴をあげる身体, PHP研究所, 1998.
 
4) Kwant, R.C. : The Phenomenological Philosophy of Merleau-Ponty, Duquesne University Press, 1963.
 
5) 谷津裕子 : 看護のアートにおける表現-熟練助産師のケア実践に基づいて, 医学書院, 2002.
 
6) 佐藤郁哉 : フィールドワークの技法-問いを育てる, 仮説をきたえる, 新曜社, 2002.
 
野口美和子監訳 : ナースのための質的研究入門-研究方法から論文作成まで, 第2版, 医学書院, 2006.
 
滝浦静雄ほか訳 : メルロー=ポンティの現象学的哲学, 国文社, 1976.
 
P.166 掲載の参考文献
1) 新村出編 : 広辞苑, 第6版, 岩波書店, 2008.
 
2) 新村出編 : 広辞苑, 第6版, 岩波書店, 2008.
 
3) 畑村洋太郎 : 続 直観でわかる数学, 岩波書店, 2005.
 
4) 西田幾多郎 : 哲学論文集第一 2 行為的直観の立場. 西田幾多郎全集 第7巻, p.101, 岩波書店, 2003.
 
5) 西田幾多郎 : 哲学論文集第二 1 論理と生命. 西田幾多郎全集 第8巻, p.62-63, 岩波書店, 2003.
 
6) 西田幾多郎 : 哲学論文集第一 2 行為的直観の立場. 西田幾多郎全集 第7巻, p.143, 岩波書店, 2003.
 
7) 西田幾多郎 : 哲学論文集第二 4 行為的直観. 西田幾多郎全集 第8巻, p.222, 岩波書店, 2003.
 
8) 西田幾多郎 : 哲学論文集第二 4 行為的直観. 西田幾多郎全集 第8巻, p.229, 岩波書店, 2003.
 
9) 西田幾多郎 : 哲学論文集第二 2 実践と対象認識-歴史的世界に於ての認識の立場. 西田幾多郎全集 第8巻, p.122, 岩波書店, 2003.
 
10) 西田幾多郎 : 哲学論文集第二 4 行為的直観. 西田幾多郎全集 第8巻, p.228, 岩波書店, 2003.
 
11) 西田幾多郎 : 哲学論文集第二 4 行為的直観. 西田幾多郎全集 第8巻, p.232, 岩波書店, 2003.
 
12) 西田幾多郎 : 叡智的世界. 上山春平責任編集 : 西田幾多郎, 中公バックス 日本の名著 47, p.285, 中央公論社, 1984.
 

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