トラウマにふれる

出版社: 金剛出版
著者:
発行日: 2020-09-10
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784772417709
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

3,740 円(税込)

商品紹介

心は震え、身体はささやき、そして人は生きていく。
薬物依存、摂食障害、解離性同一性障害、女性への性暴力、男児への性虐待をはじめとした臨床現場の経験知から、中井久夫、エイミー・ベンダー、島尾ミホ・敏雄との対話からなる人文知へ。傷を語ることは、そして傷に触れることはできるのか? 問われる治療者のポジショナリティとはいかなるものか? 
傷ついた心と身体はどのように連動しているのか? ジェンダー・センシティビティはいかにして臨床の質を左右するのか?――傷ついた心と癒されゆく身体、その波打ち際でトラウマと向き合う精神科医の、思索の軌跡と実践の道標。

目次

  • I-傷を語る・傷に触れる
    1-トラウマの皮膚に触れる
    2-トラウマの味と匂い
    3-文化とトラウマ

    II-臨床の知
    1-治療者のジェンダー・センシティビティ
    2-性暴力とPTSD
    3-親密的領域での暴力は被害者から何を奪うのか

    間奏曲-中井先生に会いに、神戸へ

    III-傷に寄り添う
    1-薬物依存とトラウマ――女性の依存症者を中心に
    2-災厄のもたらす身体――被災地から性産業へ
    3-食べることの調律もしくは食べることの失調――複雑性トラウマと摂食障害

    間奏曲-passing on=手渡す・伝える――エイミー・ベンダーとの対話

    IV-傷と男性性
    1-男児への性的虐待――気づきとケア
    2-男性の性被害――被害と加害の「連鎖」をめぐって
    3-解離性同一性障害とジェンダー

    間奏曲-生き延びるということ――島尾ミホと敏雄

    V-知は飛翔する
    1-学問のクレオール――もしくは亡き友への手紙
    2-宙づりを生きる知のありかた

最近チェックした商品履歴

Loading...