「抜け殻家族」が生む児童虐待

出版社: ミネルヴァ書房
著者:
発行日: 2020-11-30
分野: 医療技術  >  介護/福祉
ISBN: 9784623089888
書籍・雑誌
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商品紹介

少子化のなかで生まれた子どもが、理不尽にも実親から虐待される。小家族化の時代、家族内コミュニケーションが乏しく、子育てを放棄する「抜け殻家族」が増えてきた。地域の支援力も低下したなかで、次世代を育て上げる社会システムとは何か。本書では、札幌と全国の事例比較を通じて、「早母」「早父」などの構造的要因を解明し、解決と予防の方策を示す。「子ども交番」をはじめ、著者独自の「子育て共同参画社会」に向けた提言を行う。

目次

  • はじめに

    第1章 児童虐待をどうとらえるか
     1 社会学の力量が試される
     2 先行的児童虐待研究の成果
     3 家族研究成果を活用する
     4 虐待事例の検討と考察
     5 児童虐待家族モデル

    第2章 児童虐待問題と抜け殻家族
     1 児童虐待の現実をゆがめる統計手法の改変
     2 児童虐待加害者のプロフィール
     3 自らの参与観察経験から
     4 社会的ネットワークの機能

    第3章 アパシー論とアノミー論から見た家族規範の衰退
     1 児童虐待の背景としての脆弱化した家族規範
     2 エンパワーメントの条件を探す
     3 政治への無関心とアパシー論
     4 アノミー論とその指標
     5 アノミー指標で測定する

    第4章 児童虐待の大都市比較
     1 児童虐待の趨勢
     2 増加する児童虐待
     3 児童虐待の都市比較分析
     4 児童虐待の通告経路

    第5章 児童虐待解決の補助線
     1 児童虐待死の無念さと無策を超える視点
     2 行政改革は定員問題ではない
     3 児童相談所の定員未満問題
     4 児童相談所への通告と介入

    第6章 児童虐待防止策と「子育て共同参画社会」
     1 児童虐待防止対策の強化に向けた政府の「緊急総合対策」
     2 科学の力で虐待防止の「特効薬」成分を見つける
     3 児童虐待の背景に家族機能の消滅
     4 虐待死を防ぐための提案と「子育て共同参画社会」づくり

    第7章 少子社会における児童虐待
     1 研究方法と先行研究の成果
     2 日本の少子化の動向
     3 少子化と小家族化
     4 都市の児童虐待に見る共通因子
     5 家族支援の方法と課題

    おわりに

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