医学 歴史と未来

出版社: 羊土社
著者:
発行日: 2021-01-01
分野: 医学一般  >  医学随想
ISBN: 9784758121118
電子書籍版: 2021-01-01 (第1刷)
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商品紹介

科学と共に進化を続ける医学.人生100年時代を迎える一方,パンデミックの脅威にも曝される人類.これからわれわれは何をなすべきか.長年医学の振興に携わってきた著者が全ての医学者へ贈る,変化の時代の羅針盤

目次

  • 第1部 医学の歴史
     第1章 観察と経験に基づく医学
      「観察がすべてである」
      薬とさじ加減
      名医の条件
      もっともっとフィジカル
     第2章 病因・病態に基づく医学
      病理医は裁判官
      感染症との戦い ――細菌学、免疫学の勃興
      ラボラトリー検査と画像診断の発展
      病因あるいは病態に基づく医学への転換
      薬の開発 ――その成功と障壁

    第2部 医学の現在 ――新しい医学の登場
     第1章 証拠(エビデンス)に基づく医療(EBM)
      臨床疫学からEBMへ
      EBMの誕生
      診療ガイドラインの普及と弊害
      トランスレーショナル・リサーチの登場
     第2章 ゲノム情報に基づく医学 そしてprecision medicineへ
      ヒトゲノムの解読 ――神の言語の理解へ向けた挑戦
      新しい千年紀(ミレニアム)の科学政策
      次世代シークエンサーの登場とがんゲノム医学の進歩
      がんの免疫療法とゲノム医学
      大統領の演説で有名になったprecision medicine
      先天異常へのゲノム・ファースト・アプローチ
      人種によるゲノムの相違と医学 ――集団遺伝学の重要性
      遺伝子変異はどのようにして起こるのか
     第3章 ゲノム医学からみた多因子疾患
      多因子疾患の成因 ――人は生まれか育ちか
      見つからない遺伝率(missing heritability)
      飢餓に学ぶ ――早期環境の重要性
      遺伝子か、それとも環境適応か ――バーカーの貢献
      育ちの重要性 ――エピジェネティクスを中心に
      複雑かつ変化の激しい環境因子 ――exposome という概念
      ライフコース・データとは何か、なぜ重要か
      体内の仲間との共生 ――マイクロビオータと健康影響
      人種による病気の違い

    第3部 医学の未来
     第1章 がんゲノム医学の確立 がん制圧の日をめざして
      がん、その発生機構の解明と予防
      注目を集める免疫療法
     第2章 先天異常の治療の確立 ゲノム編集はどこまで許されるか
      最近の治療法
      遺伝子治療への期待と重い課題
     第3章 多因子疾患へのアプローチ 残された最大の課題
      ゲノムと環境の複雑な相互作用
      重要なライフコース・データ
     第4章 治療から予防へ、そして先制医療へ
      重要な公衆衛生(パブリック・ヘルス)の視点
      医療の最終目標 ――先制医療
     第5章 果てしなき感染症との戦い 常に備えを
      常にあるパンデミックの脅威
      われわれがなすべきこととは ――重要な感染症への備え
     第6章 脳と心の研究 残された最大のフロンティア
      脳研究の発展と障壁
      臨床的に重要な脳研究の課題
     第7章 再生医学 古くて新しい分野
      組織工学から幹細胞医療へ
      再生医療 ――残された領域
     第8章 情報と医学の融合 医学の未来を拓くフロンティア
      ビッグ・データ
      人工知能とIoMT

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第1部 医学の歴史

P.15 掲載の参考文献
(1) "Joslin's Diabetes Mellitus, 19th edition" Kahn CR, Weir G, eds. Lea and Febiger, 1994
(2) 『糖尿病物語』垂井誠一郎著, 中山書店, 2001年
(3) 『医のフィリア』井村裕夫著, 中山書店, 2001年
(4) "Charcot, the Clinician" Goetz CG. Lippincott-Raven Publishers, 1987 (邦訳『シャルコー 神経学講義』, 加我牧子 鈴木文晴監訳, 白楊社, 1999年)
(5) 『モルフィンと人類の歴史』天木嘉清著, 青山ライフ出版株式会社, 2013年
(7) 『細菌学の歴史』ウイリアム・ブロック著, 天城和暢訳, 医学書院, 2006年
(8) 『医の心』井村裕夫著, 京都通信社, 2018年
(9) 「特集 もっともっとフィジカル」徳田安春企画, medicina, 55 : 1307-1473, 2018
P.26 掲載の参考文献
(1) Adams EW : Founders of Modern Medicine : Giovanni Battista Morgagni. Med Library Hist J, 1 : 270-277, 1903
(2) 『医のフィリア』井村裕夫著, 中山書店, 2001年
(3) Harris NL, Scully RE : Chapter 24, The clinicopathological Conference (CPCs). in "Keen Minds to Explore the Dark Continents of Disease" Louis DN, Young RH, eds. Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School, 2011 (https://www.massgeneral.org/assets/MGH/pdf/pathology/pathology_chap24.pdf)
(4) 『ペストからエイズまで』ジャック・リュフィエ ジャン=シャルル・スールニア著, 仲沢紀雄訳, 国文社, 1988年
(5) 宮井潔 : わが国における臨床検査医学の歩みと展望. 生体資料分析, 33 : 93-102, 2010
(6) 『新薬スタチンの発見』遠藤章著, 岩波書店, 2006年
(8) "Principles and Practice of Clinical Research, 3rd edition" Gallin JI, Ognibene FP, eds. Academic Press, 2012 (邦訳『NIH臨床研究の基本と実際 原書3版』井村裕夫監修, 竹内正弘 他訳, 丸善出版, 2016年)

第2部 医学の現在 - 新しい医学の登場

P.45 掲載の参考文献
(1) 『疫学』木原正博 他訳, メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2010年
(2) "Clinical Epidemiology : The Essentials" Fletcher RH, et al. Williams and Wilkins, 1996 (邦訳『臨床疫学』福井次矢監訳, 医学書院, 1996年)
(3) "Principles and Practice of Clinical Research, 3rd edition" Gallin JI, Ognibene FP, eds. Academic Press, 2012 (邦訳『NIH臨床研究の基本と実際 原書3版』井村裕夫監修, 竹内正弘 他訳, 丸善出版, 2016年)
(5) 『世界の心臓を救った町-フラミンガム研究の55年』嶋康晃著, ライフサイエンス出版, 2004年
(6) "The Life Project" Pearson, H. Counter Print, 2016
(11) "Users' Guides to the Medical Literature" Guyatt. G, Rennie. D, eds. American Medical Association, 2001 (邦訳『臨床医のためのEBM入門』古川壽亮 山崎力監訳, 医学書院, 2003年)
(12) 『臨床研究イノベーション』井村裕夫著, 中山書店, 2006年
(14) 『戦略イニシアティブ 統合的迅速臨床研究 (ICR) の推進』科学技術振興機構研究開発戦略センター著, 科学技術振興機構, 2007年
(15) 『戦略イニシアティブ 医薬品, 医療機器等の審査・承認体制のあるべき姿』科学技術振興機構研究開発戦略センター著, 科学技術振興機構, 2008年
(16) 『疾病制圧への道 (下) 医療イノベーション実践編』福島雅典著, 創英社, 2019年
P.57 掲載の参考文献
(1) "DNA : The Secret of Life" Watson JD, Berry A. Knopf, 2003 (邦訳『DNA』青木薫訳, 講談社, 2003年)
(2) 『ゲノム敗北』岸宣仁著, ダイアモンド社, 2004年
(3) 「ミレニアムプロジェクト (新しい千年紀プロジェクト) について」 (首相官邸, https://www.kantei.go.jp/jp/mille/)
(4) 『21世紀を支える科学と教育』井村裕夫著, 日本経済新聞社, 2005年
(5) 井村裕夫 : ミレニアムプロジェクトから始まった医学の重要課題. ここまで来たミレニアム先端医療 (第41回シスメックス学術セミナー), 2018年
(12) 曽田学, 間野博行 : EML4-ALK融合型遺伝子 : 発見から診断, 治療へ. 肺癌, 52 : 136-141, 2012
(14) Yokoyama A, et al : Age-related remodeling of esophageal epithelia by mutated cancer drivers. Nature, 565 : 312-317, 2019
(20) "One in a billion" Johnson M, Gallagher K. Simon & Schuster, 2017 (邦訳『10億分の1を乗りこえた少年と科学者たち』梶山あゆみ訳, 井元清哉解説, 紀伊國屋書店, 2018年)
(23) 森屋友宏 : 分類不能型免疫不全症 (CVID) の多彩な病像と分子基盤. 臨床血液, 54 : 1983-1991, 2013
(27) "Who we are and how we get here" Reich D. Oxford University Press, 2018 (邦訳『交雑する人類』日向やよい訳, NHK出版, 2018年)
(37) 『進化医学 人への進化が生んだ疾患』井村裕夫著, 羊土社, 2012年
P.89 掲載の参考文献
(1) "Joslin's Diabetes Mellitus, 13th ed" Kahn R, Weir GC, eds. Lea & Fabiger, 1994
(2) 葛谷健, 他 : 日本人における双生児糖尿病の調査成績. 糖尿病, 30 : 1047-0163, 1987
(3) Fuchsberger C, et al : The genetic architecture of type 2 diabetes mellitus. Nature, 536 : 41-48, 2016
(4) Mahajan A, et al : Fine mapping type 2 diabetes loci to single-variant resolution using high-density imputation and islet-specific epigenomic maps. Nat Genet, 30 : 503-513, 2018
(5) Giri A, et al : Trans-ethnic association study of blood pressure determinants in over 750,000 individuals. Nat Genet, 51 : 51-62, 2019
(6) Evangelou E, et al : Genetic analysis over 1 million people identifies 535 new loci associated with blood pressure traits. Nat Genet, 50 : 1412-1425, 2018
(11) Neel JV : Diabetes mellitus : a "thrifty" genotype rendered detrimental by progress. Am J Human Genet, 14 : 353-362, 1962
(15) "Developmental Origin of Health and Disease" Gluckman P, Hanson M, eds. Cambridge University Press, 2007
(23) 「特集 HLAと疾患感受性」荒瀬尚企画, 実験医学, 37 : 2246-2289, 2019
(24) Yabe D, et al : β cell dysfunction versus insulin resistance in the pathogenesis of type 2 diabetes in East Asians. Curr Diab Rep, 15 : 602, 2015
(25) Imamura M, et al : Genome-wide association studies in the Japanese population identify seven novel loci for type 2 diabetes diabetes. Nature Commun, 7 : 10531, 2016

第3部 医学の未来

P.123 掲載の参考文献
P.130 掲載の参考文献
P.135 掲載の参考文献
P.139 掲載の参考文献
(1) 丸井英二 : Public Healthと公衆衛生学. 医学教育, 43 : 147-151, 2012
(2) 『健康格差社会への処方箋』近藤克則著, 医学書院, 東京, 2017年
(4) 『世界の心臓を救った町-フラミンガム研究の55条』嶋康晃著, ライフサイエンス出版, 2004年
(5) 『日本の未来を拓く医療-治療医学から先制医療へ』井村裕夫全体編集, 科学技術振興機構研究開発戦略センター (JST-CRDS) 企画, 診断と治療社, 2012年
(6) 『先制医療 実現のための医学研究 (実験医学増刊, 33) 』井村裕夫 稲垣暢也編, 羊土社, 2015年
P.145 掲載の参考文献
P.150 掲載の参考文献
P.155 掲載の参考文献
P.158 掲載の参考文献

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