生命倫理への招待 改訂6版
出版社: |
南山堂 |
著者: |
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発行日: |
2021-04-01 |
分野: |
医学一般
>
医学一般
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ISBN: |
9784525520168 |
書籍・雑誌
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目次
- はじめに
A 生命倫理の流れ
B 医師の倫理
C 看護の倫理
診療の補助/療養上の世話
D 医療倫理の必要性
E 現代の医療倫理
F 医療倫理の今後
第1章 生命への医学の介入
A 生命への介入の歴史と問題点―医学的進歩(生殖技術,再生医療)と課題―
生命倫理と法
B 生殖医療―生殖補助医療と私たち―
生殖補助医療
1.人工授精
歴史と現状/人工授精の適応/非配偶者間人工授精(AID)/人工授精と倫理
2.体外受精
卵子の提供,受精卵(胚)の提供
3.顕微授精
顕微授精の倫理
4.代理出産
代理母/日本産科婦人科学会の見解/国の対応/代理出産を禁止している国と
容認する国/日本における代理出産の現状と問題点
5.生殖補助医療の倫理的問題点
借り腹および貸し腹/精子提供によって起こる問題/障がい児が生まれたとき/
閉経後の出産/男女の産み分け
C 生体臓器移植と家族
生体からの臓器摘出の問題
D クローン技術―クローン人間は許されるのか?―
クローン羊ドリーの誕生/クローニングの有用性/
ヒトへのクローニング技術に関する倫理的問題/クローン人間に関する規制
E ES細胞とiPS細胞―幹細胞研究と人間の未来―
ES細胞/iPS細胞
第2章 生を絶つことへの医学の介入
A 胎児と人
生命の発生/堕 胎/どこから「人」なのか
B 人工妊娠中絶
女性の自己決定権と胎児の生命権/生命の質による選択/
日本における人工妊娠中絶の論争/欧米における人工妊娠中絶の論争/
社会問題としての人工妊娠中絶
C 選別出産と減数手術 —医学技術の進歩と課題—
選別出産(出生前診断)/着床前診断/減数手術
D 赤ちゃんポスト —希望への扉—
第3章 死への医学の介入
A 死とは何か —死と法的手続き—
心臓死と脳死/死と法律/死亡時刻/死亡診断書,死体検案書
B 脳死と臓器移植
脳死判定/臓器移植のための脳死判定/臓器移植の歴史/臓器移植の実績/
本人の意思と家族の意思/脳死からの臓器移植のための社会的条件―アメリカと日本―/
移植患者の心理的問題点/脳死と植物状態/脳死と死亡時刻
C 安楽死・尊厳死
1.安楽死
安楽死の歴史/現代の安楽死/安楽死と尊厳死/安楽死容認の動き/
対応能力が欠けている患者の安楽死/日本での安楽死の取り扱い/
日本の裁判例/外国の裁判例/慈悲殺
2.尊厳死
リビング・ウィル/尊厳死に関わる事件
D 医療と宗教
輸血・手術拒否に関する主な事件/輸血拒否への医療機関の対応/
輸血療法とインフォームド・コンセント/医療側がなすべき課題/
患者の自己決定権と医師の裁量権
E 人殺しの死
嬰児殺の法的取り扱い/殺人/自殺/自殺関与・同意殺人/遺体と死体/
日本人の遺体へのこだわり
F 長寿社会と健康寿命―望ましい生とその終焉―
G 死亡確認と死因究明
第4章 生と死のケア
A ターミナルケアからエンド・オブ・ライフケアへ —QOLの重要性—
エンド・オブ・ライフケア/病いの軌道/アドバンス・ケア・プランニング(ACP)/
人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン/
ホスピス・緩和ケアとは/スウェーデンのホスピス・緩和ケア/
在宅緩和ケアの基準/在宅ホスピスでの家族支援
B 看護からみた生と死のケア―コ・メディカルによるケア―
看護の基本/過去・現在・未来/看護師と患者の関係/
医師と違う看護師と患者の関係
C 死の臨床 —患者の心理と援助の条件—
がんの告知/死と患者の心理/死に向かう患者への援助/死のパターン分類/
死の恐怖と不安/平安に死ねることへの援助の条件
第5章 インフォームド・コンセント
A インフォームド・コンセントとは—歴史とその意義—
B 医の倫理とインフォームド・コンセント
インフォームド・コンセントが生まれた背景/インフォームド・コンセントの
日本での普及/セカンド・オピニオン
C 臨床研究と倫理的問題
臨床研究におけるインフォームド・コンセント/臨床研究における
インフォームド・コンセントの実際
D パターナリズムと医師の裁量権―倫理観の変遷―
医師の裁量権と患者の自己決定権/診療情報の提供
E 告知と終末期医療―問題点と望ましい援助―
最高裁判例(2002年9月24日判決)/さいたま地裁川越支部判例(2003年10月30日判決)/
札幌地裁判例(1998年3月13日判決)/東京地裁判例(1971年5月19日判決)/
最高裁判例(2001年11月27日判決)/最高裁判例(2009年12月判決)
F インフォームド・コンセントの実際
G インフォームド・コンセントの要件を満たすことが免除される場合
患者の生命に関わるような緊急事態/法律による強制措置/
患者自身が医療情報の開示や同意を放棄している場合/
患者に同意能力がない場合/危険性の極めて低い医療行為
H インフォームド・コンセントの倫理
医療における倫理4原則/医療倫理の4原則の対立
I インフォームド・コンセントと看護
看護師に求められるインフォームド・コンセント/看護師の役割
J 遺伝子診断と倫理的問題―遺伝子解析とDNA鑑定―
遺伝性疾患における倫理的問題/遺伝学的検査と診断
第6章 医療と法と倫理
A 医療行為と倫理
B 医の倫理と法
C 守秘義務と個人情報の保護,通報義務
守秘義務/守秘義務の例外/個人情報の保護
D 看護の倫理と法
看護業務
E 医療事故と看護
医療事故の防止/看護と医療事故防止/医療事故防止体制/
事故発生時の対応/看護師自身の向上心/看護と裁判事例
付 録
1 ヒポクラテスの誓い
2 WMAジュネーブ宣言
3 ICN看護師の倫理綱領
4 看護者の倫理綱領
5 ヘルシンキ宣言
6 患者の権利に関するWMAリスボン宣言
7 母体保護法(抄)
8 法的脳死判定マニュアル
9 宗教的輸血拒否に関するガイドライン
10 人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
11 在宅緩和ケアの基準
12 医療法(抄)