多職種連携を支える「発達障害」理解

出版社: 北大路書房
著者:
発行日: 2021-03-20
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784762831508
書籍・雑誌
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2,640 円(税込)

商品紹介

自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症を中心に,様々な分野での発達障害支援の現在を俯瞰して学べる書。臨床・支援・研究分野で活躍する執筆陣が,基礎から最新情報までをイラスト付で平易に解説する。各章に練習問題やグループワークを配し,コラムでは執筆者の体験談や当事者の声も紹介。初学者や分野間連携を志す人に。

目次

  • 第1部 ASD・ADHD 臨床の基礎知識

    第1章 発達障害とは  
     1.はじめに
     (1)発達障害を学ぶ前に
     (2)発達障害の子どもは普通になるのだろうか?
     2.おもな発達障害
     (1) 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)
     (2) 注意欠如・多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)
     (3)その他の発達障害
     3.発達障害の特徴
     (1)発達障害の原因
     (2)発達障害は重なり合う
     (3)発達障害児・者の認知特性
     まとめ
     グループワーク
     コラム1  保護者支援
    第2章 ASD・ADHD の心理アセスメント: 行動と認知プロファイル
     1.はじめに
     2.ASD のアセスメント
     (1)ASD のスクリーニング検査
     (2)ASD の診断・評価のアセスメント
     3.ADHD のアセスメント
     (1)ADHD のスクリーニング検査
     (2)ADHD の診断・評価のアセスメント
     4.支援に役立つ他のアセスメント・ツール
     まとめ
     練習問題
     コラム2  発達障害の人を理解しよう その①

    第2部 ASD・ADHD 支援の基礎知識

    第3章 幼児期のASD・ADHD 児の保育支援
     1.はじめに
     2.幼児期における特別支援教育とは
     3.幼児期における保育支援の形態の変遷
     (1)ノーマライゼーションと統合保育
     (2)統合保育の課題とむずかしさ
     (3)インクルーシブ保育
     4.幼児期における保育支援の方法
     (1)支援方法の基本的な考え方
     (2)具体的な保育法の考え方
     (3)具体的エピソードを通した保育支援方法の考察
     5.幼児期における保育支援と関係機関との連携
     (1)関係機関との連携の基本的な考え方
     (2)園内での連携を生かした保育支援
     (3)個別の支援指導計画
     まとめ
     グループワーク
     コラム3  連携しているつもりの落とし穴
    第4章 学齢期のASD・ADHD 児の教育支援
     1.はじめに
     2.学齢期のASD・ADHD 児の教育支援に関連する法制度
     (1)障害者の権利に関する条約
     (2)発達障害者支援法(平成16年制定,平成28年最終改正)
     (3)特別支援教育制度(平成19年 )
     3.教育課程の編成と個別の指導計画
     (1)通常学級+通級による指導の教育課程と個別の指導計画
     (2)特別支援学級に在籍するASD・ADHD 児の教育支援
     (3)知的障害特別支援学校に在籍するASD・ADHD 児の教育支援
     4.ASD・ADHD 児が在籍する学級経営,学級全体へのアプローチ 
     まとめ
     グループワーク
     コラム4  感覚過敏(偏食)への対応
    第5章 ASD・ADHD 児の特別支援教育における“医教”連携
     1.はじめに
     2.多職種連携の必要性
     (1)発達障害児のライフステージにおけるさまざまな連携
     (2)教育側から見た連携
     (3)医療の側から見た連携
     3.相互の知識・情報を修得する必要性
     4.学校への巡回相談を通した関わり
     (1)巡回相談とは
     (2)筆者が行ってきた巡回相談
     (3)医療従事者が巡回相談を行うこと
     5.外部専門家活用事業
     6.長崎大学子どもの心の医療・教育センターについて
     (1)設置の目的と職員について
     (2)子どもの心の医療・教育センターの取り組み
     (3)これまでの取り組みから
     まとめ
     グループワーク
     コラム5  巡回相談における親御さんの受け入れがむずかしかった一事例
    第6章 成人期ASD・ADHD 者の就労・職場適応支援
     1.はじめに
     2.成人期のASD・ADHD の特徴
     (1)ASD
     (2)ADHD
     (3)ASDとADHDの併存
     3.成人期ASD・ADHD 者の就労・職場適応支援
     (1)概要
     (2)ASD
     (3)ADHD
     (4)発達障害の就労に関する公的支援
     4.成人期ASD・ADHD 者に対するデイケア・ショートケアプログラム
     まとめ
     グループワーク
     コラム6  成人期発達診療の現状と課題

    第3部 ASD・ADHD 研究の拡がり

    序説 脳科学の基礎
     1.はじめに
     2.神経系の構造
     3.神経系の機能
     4.脳の機能局在
     5.脳の解剖学的構造
     6.薬剤の作用
    第7章 ASD・ADHD の脳科学:脳の特徴
     1.はじめに
     2.ASD の脳の特徴
     (1)メタ解析の結果
     (2)ASD における脳形態の非定型性の発達過程
     (3)ASDにおける脳形態の非定型性の成因
     (4)ASDにおける対人相互反応の障害とオキシトシン
     (5)脳画像解析のASD 臨床への応用
     3.ADHD の脳の特徴
     (1)ADHD の脳形態の特徴
     (2)ADHD の脳機能の特徴
     まとめ
     練習問題
     コラム7  発達障害の人を理解しよう その②
    第8章 ASD・ADHD の薬物治療の現状
     1.はじめに
     2.治療薬が承認されるまで
     3.ADHD の薬物治療
     (1)リタリン ,コンサータ 〔メチルフェニデート徐放剤〕
     (2)アトモキセチン,ストラテラ
     (3)インチュニブ
     (4)ビバンセ
     4.ASD の薬物治療の現状と展望
     (1)社会的行動・認知とオキシトシンの効果検証
     (2)易刺激性への薬物治療の試み
     5.薬物治療の問題点,その他の療法
     (1)薬物治療の問題点
     (2)薬物療法を補完する療法
     まとめ
     練習問題
     コラム8  発達障害の人を理解しよう その③
    第9章 ICTによるASD・ADHD支援
     1.はじめに
     2.ASD・ADHDリスク評価・予測のためのツール
     (1)バイオマーカー
     (2)デジタル・フェノタイピング
     3.ICT を用いたASD・ADHD への療育的介入
     (1)ASD・ADHD 向けの教材・生活支援
     (2)ニューロフィードバック・トレーニング
     まとめ
     練習問題
     コラム9  発達障害のニセ科学

    練習問題の解答とグループワークの考えるヒント

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