理学療法士が知っておきたい 認知能力のアセスメントとアプローチ

出版社: 三輪書店
著者:
発行日: 2021-06-25
分野: 医療技術  >  リハビリ技術
ISBN: 9784895907194
書籍・雑誌
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3,960 円(税込)

商品紹介

本書では、認知機能・認知能力を理解するために、難解とも感じやすい高次脳機能障害をわかりやすく捉える評価法である認知関連行動アセスメント(CBA)を用いつつ、言語聴覚士と理学療法士のエキスパートによる即実践可能な評価アプローチとしてまとめあげています。回復期(入院回復期/在宅回復期)から生活期にわたって、患者さん利用者さんの置かれる場面ごとに応用も可能ですので、簡単なポイントさえ掴めれば、従来の評価アプローチにCBAをプラスするだけで、どのような臨床現場にも導入できます。

目次

  • 第1章 理学療法士はなぜ認知能力を理解する必要があるか
    A チームにおける理学療法士の役割
      1 理学療法士の専門性とは
      2 参加志向で生活機能を考える
        Memo 「分析」するということ
    B 生活行為と認知能力
      1 生活行為の流れを理解する
      2 認知は,生活行為の鍵となる
      3 生活行為はシステムである
    C 認知能力の活用
      1 学習には認知が欠かせない
      2 環境に適応する

    第2章 理学療法士が知っておくべき認知能力の理解
    A 高次脳機能障害の捉え方
      1 認知機能と高次脳機能
      2 運動機能と認知機能
      3 認知機能と認知能力
      4 「認知能力」の重症度
        Memo 認知能力の定義
    B 神経心理ピラミッド
      1 神経心理ピラミッドとは
      2 神経心理ピラミッドからわかること
        Memo 神経心理ピラミッド新バージョン
    C 行動・認知のモデル(山鳥モデル)
      1 行動・認知のモデルとは
      2 基盤的認知能力
      3 統合的認知能力
    D 全般症状の理解
     基盤的認知能力
      1 意 識
      2 感 情
      3 注 意
      4 記 憶
     統合的認知能力
      1 判 断
      2 病 識
    E 個別症状の理解
     左半球病変で生じるもの
      1 失語症
      2 失 行
      3 その他
      4 理学療法士へのすすめ
     右半球病変で生じるもの
      1 左半側空間無視
      2 左半側身体失認
      3 その他
      4 理学療法士へのすすめ
     後頭葉病変で生じるもの
      1 視覚認知障害
      2 理学療法士へのすすめ
     前頭葉病変で生じるもの
      1 遂行機能障害
      2 前頭葉損傷における行為の障害
      3 その他
      4 理学療法士へのすすめ
    F 認知関連行動アセスメント(CBA)
     成り立ちと特徴
      1 CBAの概要
      2 CBAの評価の視点
      3 CBAの重症度の基準
      4 理学療法士とCBA
     フローチャート
     点数のつけ方
      1 初学者
      2 経験者
    G 重症度別患者像の理解
    重症度別の各群の特徴
      1 CBAの点数から導き出す重症度分類
      2 各群の特徴
    H 重症度別患者像の理解
    CBA重症度別のADL項目の特徴
      1 退院時CBA重症度別のFIM運動項目別得点
      2 入院時CBA重症度別のFIM運動項目別得点:入院時と退院時の比較
    I 重症度別患者像の理解
    CBA重症度別の理学療法介入の考え方
      1 高次脳機能障害に関わる場合のポイントとCBA活用の意義
      2 CBA重症度分類ごとの理学療法介入のポイント

    第3章 事例で学ぶ認知能力の重症度別アプローチ
    A 紹介事例の概説
      1 事例の見方
      2 事例の概要
    B 事例に基づく具体的アプローチ:最重度の事例(左半球損傷)
    重い運動・認知能力低下のある患者さんの在宅復帰に向けて
      1 要 約
      2 患者プロフィール
      3 入院時の状態
      4 中間時の状態(入院1か月後)
      5 退院時の状態(入院4か月後)
      6 臨床上のアドバイス
    C 事例に基づく具体的アプローチ:重度の事例 (1)(右半球損傷)
    夫の介助でもできる実用的なADLの獲得に向けて
      1 要 約
      2 患者プロフィール
      3 入院時の状態
      4 中間時の状態(入院2か月後)
      5 退院時の状態(入院4か月後)
      6 臨床上のアドバイス
    D 事例に基づく具体的アプローチ:重度の事例 (2)(左半球損傷)
    重度失語症の右片麻痺患者さんの歩行自立に向けて
      1 要 約
      2 患者プロフィール
      3 入院時の状態
      4 中間時の状態(入院3か月後)
      5 退院時の状態(入院6か月後)
      6 臨床上のアドバイス
    E 事例に基づく具体的アプローチ:中等度の事例 (1)(左半球損傷)
    コミュニケーションが困難な失行患者さんの自宅復帰に向けて
      1 要 約
      2 患者プロフィール
      3 入院時の状態
      4 中間時の状態(入院1.5か月後)
      5 退院時の状態(入院3か月後)
      6 臨床上のアドバイス
    F 事例に基づく具体的アプローチ:中等度の事例 (2)(右半球損傷)
    半側空間無視のある患者さんの歩行能力改善に向けて
      1 要 約
      2 患者プロフィール
      3 入院時の状態
      4 中間時の状態(入院3か月後)
      5 退院時の状態(入院5か月後)
      6 臨床上のアドバイス
    G 事例に基づく具体的アプローチ:中等度の事例 (3)(右半球損傷)
    認知能力の障害を主とした患者さんの社会生活の再建に向けて
      1 要 約
      2 患者プロフィール
      3 入院時の状態
      4 中間時の状態(入院1か月後)
      5 退院時の状態(入院3か月後)
      6 臨床上のアドバイス
    H 協働と連携・・・後藤伸介
      1 多職種で協働する
      2 地域で連携する

    第4章 地域で働く理学療法士に求められる認知能力の理解
    A 退院後や在宅における認知能力の理解
      1 生活期において認知機能を生活機能の一部として捉える重要性
      2 脳卒中後遺症者における認知機能の長期予後
      3 脳卒中後遺症者の生活の質に関する要因と対応の視点
      4 身体活動が認知機能に及ぼす効果
    B 地域での認知能力の理解:訪問リハビリテーション
      1 訪問リハビリテーションの役割
      2 事例1
      3 理学療法士へのすすめ
      4 事例2
      5 理学療法士へのすすめ
        Memo CBAを用いて振り返る訪問リハビリテーションの事例
    C 地域での認知能力の理解:通所リハビリテーション
      1 通所リハビリテーションの役割
      2 事 例
      3 集団における利用者間の相互作用
      4 理学療法士へのすすめ
        Memo CBAを用いて振り返る通所リハビリテーションの事例
    D 地域での認知能力の理解:就労支援 (1)
      1 障害者の就労支援
      2 障害福祉サービスを利用した就労支援
      3 理学療法士へのすすめ
    E 地域での認知能力の理解:就労支援 (2)
      1 要 約
      2 基本情報
      3 退院時の状態
      4 退院6か月時の状態
      5 退院12か月時の状態
      6 振り返り
    F 地域高齢者の認知能力と予防戦略・・・牧迫飛雄馬
      1 地域高齢者における認知能力の理解
      2 介護予防やフレイル予防の対策としての認知能力
        Column 認知症カフェ
    G これからの在宅に求められる理学療法士
      1 在宅理学療法士の課題
      2 これからの理学療法士に求められるもの
      3 療法士の現状
      4 これからの在宅理学療法士
      5 認知能力と理学療法士

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