青年期のデプレッションへの短期精神分析療法

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商品紹介

精神科を受診する青年期のデプレッションの人は多く,一般的な精神科診療の枠組みで改善することもあるが,20~30%は改善の兆候もなく,症状は遷延化し,ひきこもりなどのように長期化する。一方,デプレッションは認知行動療法のみが有効であり,精神分析には適応がないかのような偏見が臨床現場に流布されているが,本当だろうか。
本書は,精神分析の回数制限によって認知行動療法と精神分析の比較検討を行い,青年期のデプレッションに関して精神分析が有効な介入であることを実証したマニュアルである。
28回という回数制限以外には従来の精神分析的心理療法と設定は異ならず,大きく技法の修正を求めるものではない。また本書には青年期の特有の精神分析的介入も記載され,臨床活動にも大きく役立つ。
精神分析は,フロイトと患者たちの試行錯誤の末に成立した臨床実践そのものである。その精神分析がもう一度,患者の治療にどれだけ役立つかを原点に立って問い直すのが本書である。

目次

  • まえがき

    序論
    青年期のデプレッション
    青年のデプレッションの治療
    STPPとIMPACTトライアル
    STPPの実践:そのマニュアル

    第1章 青年期のデプレッションに関する精神分析的見解
    デプレッションの精神分析的理論
    発達上考慮すべき事柄
    青年のデプレッションの精神分析的な定式化に向けて

    第2章 子どもの精神分析的心理療法:原理とエビデンス
    子どもおよび青年との精神分析的心理療法
    子どもと青年の精神分析的心理療法のエビデンス

    第3章 青年のデプレッションへの短期精神分析的心理療法:枠組とプロセス
    STPPの原則,目的,技法
    ケースマネージメント,連携作業,そして精神医学的諸問題
    STPPへの紹介

    第4章 短期精神分析的心理療法における治療の各段階
    STPPの初期段階
    STPPの中間段階
    STPPの終結段階
    治療後の連絡

    第5章 親・養育者とのワーク
    親・養育者との精神分析的ワークの原則
    STPPにおける親のワーク
    設定・振り返り・コミュニケーション・定期的な結果のモニタリング
    STPPにおける親のワークの過程
    一般的な課題,困難,バリエーション
    養子・社会的養護下にある子どもの養育者とのワーク

    第6章 短期精神分析的心理療法のスーパーヴィジョン
    精神分析的スーパーヴィジョンの原則と目的
    STPPのスーパーヴィジョン:その枠組みとプロセス
    リスクへの対処
    STPPのスーパーヴィジョンにおけるマネージメントの諸問題
    セラピストの逆転移のマネージメントに対するサポート
    スーパーヴィジョンにおけるパラレル・プロセス
    親とのワークのスーパーヴィジョン

    第7章 臨床実践における短期精神分析的心理療法
    精神医学的な困難とリスクの管理
    いくつかの共通した問題点

    あとがき
    子どもの心理療法士協会について

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