神経・生理心理学

出版社: ミネルヴァ書房
著者:
発行日: 2022-12-01
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784623087112
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商品紹介

公認心理師カリキュラムにおける必修科目「神経・生理心理学」では、「脳神経系の構造及び機能」「記憶、感情等の生理学的反応の機序」「高次脳機能障害の概要」を学ぶこととされている。本書ではこのカリキュラムに対応して、ヒトの脳や神経系の基本的な構造・機能と、それらが引き起こす生理学的反応のメカニズムを概説する。また、脳機能が障害された際には何が起こり、どのような心理的支援が必要とされるかについて解説する。

目次

  • 序 章 神経・生理心理学とは
     1 神経心理学とは
     2 生理心理学とは
     3 本書の構成


     第I部 脳神経の構造と機能

    第1章 脳の構造と役割──脳の各部位の働き
     1 脳の発達と構造
     2 終  脳
     3 間  脳
     4 中脳・後脳・髄脳
     コラム1 化学物質と脳の発達
     コラム2 ストレスと脳の発達

    第2章 神経系──心の生物学的基盤
     1 中枢神経系
     2 体性神経
     3 自律神経
     4 今後の学びについて
     コラム バイオフィードバック

    第3章 神経伝達物質──ニューロンの興奮伝導とシナプス伝達
     1 シナプス間の情報伝達
     2 主な神経伝達物質
     3 神経伝達物質の異常が関連する主な疾患
     コラム 恋愛中の脳内では一体どんな変化が起こっている?

    第4章 精神疾患と脳──主な精神疾患の医学的メカニズム
     1 主な精神疾患の概要
     2 主な精神疾患の脳科学的理解
     3 精神疾患への医学的アプローチ
     コラム パーソナリティ障害

    第5章 ストレス反応をとらえる──心と身体のクロストーク
     1 精神神経内分泌免疫学とストレス
     2 ストレス反応による認知機能への影響
     3 ストレス反応を測定する
     コラム ストレスのよい働き

    トピックス 睡 眠


     第II部 記憶,感情等の生理学的反応の機序

    第6章 生理学的反応を探ることの意味──心の変化を生理学的反応からとらえる
     1 生理学的反応の理解
     2 生理学的機能と心身の健康
     3 生理学的反応の研究
     4 まとめ
     コラム 心理学における動物実験と倫理的配慮

    第7章 注意と記憶──注意・記憶研究の臨床的意義
     1 注意と臨床
     2 記憶と脳神経系
     3 記憶と臨床
     コラム 注意バイアス修正法

    第8章 感情,意識,学習──神経・生理心理学的理解と臨床
     1 感  情
     2 意  識
     3 学  習

    第9章 神経・生理学的指標の使い方──生理データからみえてくるもの
     1 生命維持に関する指標
     2 電気的活動の指標
     3 心臓血管系反応
     コラム1 fMRIの紹介
     コラム2 アロスタティック負荷とその評価法


     第III部 高次脳機能障害と必要な支援

    第10章 高次脳機能障害とは──神経心理学的症候の理解
     1 高次脳機能障害とは
     2 高次脳機能障害をもたらす原因疾患
     3 高次脳機能障害にはどのような障害があるか
     4 公認心理師の取り組み
     コラム 高次脳機能障害と自動車運転

    第11章 脳障害による心身への影響──みえない障害を理解するために
     1 当事者への影響
     2 家族への影響
     3 まとめ──支援に向けて
     コラム オーセンティック認知リハビリテーションを考える

    第12章 神経心理学的アセスメント──神経心理学的検査の意義
     1 神経心理学的検査とは
     2 脳機能からみる基本的視点
     3 神経心理学的検査法
     コラム ヒトだけがエピソードを記憶できる

    第13章 リハビリテーション──高次脳機能障害の回復に向けての支援
     1 脳損傷後に生じる可塑的変化
     2 高次脳機能障害のリハビリテーション
     3 地域社会への復帰を目指して

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