「集中治療室(ICU)」や「重症患者」が新型コロナの流行によりずっと身近になった現代、ICUサバイバーの抱える問題に警鐘を鳴らし、対応策を提示するのが本書です。
集中治療のトップランナーであるE. ウェズリー・イリー医師がそれまでの集中治療室(鎮静や長期間にわたる安静)で問題となる集中治療後症候群(PICS)の発見、対策の検討の歴史や、救命絶対視からICUサバイバーの退院後の生活まで考慮した全人的な集中治療室を築くまでの歴史をエッセイで提示します。
ICUに携わる医療従事者、またICUサバイバーやその家族などすべての人に、より良いICUとはなにか?
全人的医療とは何か?を問いかけます。