プロッパー細胞生物学 (第3版)

出版社: 化学同人
著者:
発行日: 2013-03-31
分野: 基礎・関連科学  >  細胞/細胞工学
ISBN: 9784759821581
電子書籍版: 2013-03-31 (第3版第1刷)
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7,480 円(税込)

商品紹介

教育的配慮が行き届いた学部生向けテキストの9年振りの改訂。細胞生物学の基本原理(各章タイトルの前半に提示)を身につけることに重点を置き、細部の知識に留まらず、細胞の総合的な理解を促す。第3版では、この分野の研究の進展が反映され、進化の視点も取り入れられている。また、教育経験豊富な共著者が加わり、本書の特長がより強化された。コラムの各種BOXは充実し、章末問題は大幅に追加されている(解答は巻末に掲載)。本来の細胞生物学の魅力を学生に伝える好著。

目次

  • 表紙
  • 序文
  • 監訳者序文
  • 翻訳者一覧
  • 主要目次
  • 目次
  • 学生のみなさんへ
  • 第1章 生命とはチームスポーツである 細胞の多様性の進化
  • 1.1 本章の全体構成
  • BOX 1-1 著者からの助言
  • 1.2 生命は単純な成分から生じる
  • BOX 1-2 よくある質問 ウイルスは生きているのでしょうか ?
  • 無生物的な物質が合わさって生命を形成する
  • 膜の形成には水が必要である
  • BOX 1-3 著者からの助言 インターネットを賢く利用しよう
  • 暗号生物学は生命の多様性を説明するのに役立つ
  • BOX 1-4 著者からの助言 ダーウィン進化論の復習
  • BOX 1-5 著者からの助言 暗号の世界
  • BOX 1-6 「細胞とにぎやかな街」の類似性
  • BOX 1-7 よくある質問 生物学的暗号は「インテリジェント・デザイン」 ( 知的設計 ) の産物ですか ?
  • 地球外生命の可能性に関する証拠
  • 1.3 すべての細胞は共通の分子構成単位からなる
  • 細胞の化学に関する研究は, 炭素原子について調べることから始まる
  • BOX 1-8 著者からの助言 専門用語の壁を乗り越えよう
  • BOX 1-9 よくある質問 この教科書に出てくるテーマを理解するためには, 化学についていったいどの程度理解する必要があるのでしょうか ?
  • 複雑な生物学的分子は大部分が官能基という化学的構成単位からなる
  • 脂質は炭素に富み, 水に不溶性のポリマーである
  • BOX 1-10 生物における炭素の有力な代替物としてのケイ素
  • BOX 1-11 著者からの助言 分子構造図を理解しよう
  • 糖は単純な炭水化物である
  • アミノ酸は, アミノ基とカルボキシ基を含む炭素に富んだ分子を形成する
  • BOX 1-12 事例研究 なぜ大人はミルクを飲むことができるのか ?
  • アミノ酸の化学修飾はタンパク質機能の制御に役立つ
  • ヌクレオチドは糖, リン酸基および塩基を含む複雑な構造体である
  • 1.4 細胞は存続するために協力しなければならない
  • 原核生物はもっとも単純な細胞である
  • 真核生物は多細胞生物を形成できる複雑な細胞である
  • BOX 1-13 よくある質問 進化の機構における不確実性は, それが真実ではないという証拠なのでしょうか ?
  • バイオフィルムは原核生物と真核生物の共生を支える
  • BOX 1-14 近い将来にありうる真核生物のような人工細胞
  • 微生物宿主がマイクロバイオームと共進化して新たなホロビオントをつくり出す
  • BOX 1-15 応用細胞生物学 原核生物の移植によるヒトのホロビオントの治療法
  • 1.5 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第2章 DNA は生命の教則本である 核酸の構造と組織化
  • 2.1 本章の全体構成
  • 2.2 細胞が外部環境に応答するために必要な情報のすべては DNA に保管されている
  • BOX 2-1 著者からの助言
  • 細胞の DNA は受け継がれる
  • BOX 2-2 議会図書館との類似性 ( その1 )
  • DNA は読まれなければ役に立たない
  • BOX 2-3 議会図書館との類似性 ( その2 )
  • BOX 2-4 よくある質問 がんは遺伝しますか, 遺伝しませんか ?
  • 2.3 DNA は五つの組織化レベルで慎重にパッケージングされている
  • DNA はデオキシリボヌクレオチドの直鎖状ポリマーである
  • BOX 2-5 議会図書館との類似性 ( その3 )
  • BOX 2-6 著者からの助言 専門用語よりもまず構造
  • BOX 2-7 著者からの助言 リボース構造の覚え方
  • BOX 2-8 著者からの助言 「塩基」に注意
  • BOX 2-9 著者からの助言 ヌクレオシド名の覚え方
  • BOX 2-10 著者からの助言 ヌクレオシドとヌクレオチド - s と t の一文字違い
  • BOX 2-11 著者からの助言 化学物質の命名法
  • BOX 2-12 イルミネーションライトとの類似性
  • BOX 2-13 DNA シークエンシング技術
  • BOX 2-14 議会図書館との類似性 ( その4 )
  • レベル1 : DNA は逆平行二重らせんを形成する
  • レベル2 : DNA はタンパク質 - RNA の足場に結合している
  • BOX 2-15 よくある質問 ヌクレオソームとクロマトソームの違いは何ですか ?
  • レベル3 : DNA はねじれて繊維を形成する
  • レベル4 : DNA 繊維はタンパク質 - RNA の足場に結合する
  • レベル5 : クロマチンはパッケージングされて, 高度に凝縮された染色体になる
  • BOX 2-16 事例研究 女性患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィー
  • 2.4 細胞が DNA とその足場を化学的に修飾してパッケージングを制御する
  • レベル1 とレベル2 の化学修飾は DNA 組織化のすべてのレベルで DNA のパッケージングに影響を及ぼす
  • 2.5 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第3章 タンパク質は進化の原動力である ポリペプチドの構造と機能
  • 3.1 本章の全体構成
  • 3.2 アミノ酸は直鎖状のポリマーを形成する
  • BOX 3-1 著者からの助言
  • ペプチド結合によって二つのアミノ酸が連結される
  • 用語の定義 - タンパク質, ポリペプチド, ペプチド, サブユニット
  • BOX 3-2 著者からの助言 タンパク質に関する用語について調べよう
  • BOX 3-3 よくある質問 タンパク質の描写法がこれほどたくさんあるのはなぜでしょうか ?
  • BOX 3-4 よくある質問 タンパク質の結合はどのように定義されるのでしょうか ?
  • BOX 3-5 著者からの助言 擬人化による類似性の表現
  • BOX 3-6 著者からの助言 タンパク質の名称を理解しよう
  • 3.3 タンパク質の構造は四つのカテゴリーに分類される
  • 一次構造はアミノ酸の直鎖状配列によって規定される
  • 二次構造は一次構造における予測可能な反復性の構造領域によって規定される
  • 三次構造は三次元空間における二次構造の配置によって規定される
  • BOX 3-7 タンパク質に見られる多くの「天然変性」ランダムコイルは機能を持つ
  • BOX 3-8 パーソナルトレーナーとの類似性
  • 多くのタンパク質が三次構造の三つのカテゴリーのうちのどれかに分類される
  • BOX 3-9 著者からの助言 タンパク質構造における「ドメイン」の定義を過大に解釈しないよう気をつけよう
  • 四次構造は多量体タンパク質におけるポリペプチドサブユニットの三次元的な配置によって規定される
  • 五つのクラスの化学結合がタンパク質の構造を安定化する
  • 3.4 タンパク質の構造と機能の変化
  • BOX 3-10 「細胞とにぎやかな街」の類似性 ( その2 )
  • すべてのタンパク質は少なくとも二つの異なる形状をとる
  • 細胞はタンパク質を化学的に修飾して, その形と機能を制御する
  • BOX 3-11 著者からの助言
  • BOX 3-12 著者からの助言
  • タンパク質の分類
  • BOX 3-13 生物工学における「オミックス」の登場
  • BOX 3-14 「細胞とにぎやかな街」の類似性 ( その3 )
  • BOX 3-15 実用的なタンパク質技術 - 家庭用妊娠検査薬
  • BOX 3-16 よくある質問 蛍光タンパク質の機能は何でしょうか ?
  • 3.5 タンパク質はどこで分解されるのか
  • サイトゾルと核のタンパク質はプロテアソームの内部で分解される
  • 細胞小器官のタンパク質はリソソームにおいて消化される
  • 細胞外空間においてプロテアーゼはタンパク質を消化する
  • BOX 3-17 焼却炉との類似性
  • 3.6 本章のまとめ
  • BOX 3-18 よくある質問 タンパク質は進化するのでしょうか ?
  • BOX 3-19 事例研究 インフルエンザワクチンと抗ウイルス薬の設計
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第4章 膜は区画の境界を定める複雑な流動体である リン脂質と膜構造
  • 4.1 本章の全体構成
  • 4.2 リン脂質は生体膜の基本構成単位である
  • リン脂質には四つの構造要素がある
  • BOX 4-1 著者からの助言 専門用語に捕われすぎないように気をつけよう
  • BOX 4-2 著者からの助言 リン脂質の描き方
  • リン脂質の両親媒性は水溶液中での脂質二重層の形成を可能にする
  • BOX 4-3 シャボン玉による実証
  • リン脂質二重層は半透過性の障壁である
  • 4.3 流動モザイクモデルは, 生体膜内でリン脂質とタンパク質がどのように相互作用するのかを説明する
  • BOX 4-4 著者からの助言
  • 膜タンパク質は三つの異なる方法で膜に結合する
  • BOX 4-5 食べられる膜を想像しよう
  • BOX 4-6 プールとの類似性
  • BOX 4-7 著者からの助言
  • 生体膜は流動的かつ静的である
  • BOX 4-8 達者な金魚
  • BOX 4-9 ダンスフロアとの類似性
  • 4.4 生体膜は区画間の化学的非平衡状態を維持する
  • チャネル, キャリヤー, およびポンプタンパク質は, ほとんどの小分子の膜を横切る輸送を調節する
  • BOX 4-10 合わせた手との類似性
  • BOX 4-11 さらなる命名ゲーム
  • BOX 4-12 よくある質問 能動輸送体, 受動輸送体, 共役輸送体の違いは何でしょうか ?
  • BOX 4-13 事例研究 バランスのとれた非平衡の維持
  • 4.5 滑面小胞体とゴルジ体は真核細胞の生体膜成分のほとんどをつくり出す
  • グリセロールと脂肪酸はサイトゾルで合成される
  • グリセロリン脂質の合成は滑面小胞体膜のサイトゾル側で始まる
  • 他の膜脂質は小胞体とゴルジ体で合成される
  • ほとんどの膜の組立ては滑面小胞体で開始され, 標的細胞小器官で完了する
  • BOX 4-14 よくある質問 「タンパク質ファミリー」とは何でしょうか ?
  • BOX 4-15 研究室のテクノロジー - 人工膜
  • BOX 4-16 著者からの助言 オンラインでの生体膜の探索
  • 4.6 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第5章 細胞骨格は生命の構造的複雑性のための構築基盤を形成する 中間径フィラメント, 微小管, アクチンフィラメント
  • 5.1 本章の全体構成
  • 5.2 細胞骨格を代表する機能の異なる三つのクラスのタンパク質
  • 5.3 中間径フィラメントはもっとも強固で安定な細胞骨格成分である
  • BOX 5-1 鋼線と高層建築との類似性
  • 中間径フィラメントは同類のタンパク質のファミリーからなる
  • 中間径フィラメントの主要な構成単位は繊維状のサブユニットである
  • 中間径フィラメントのサブユニットはコイルドコイル二量体を形成する
  • ヘテロ二量体が重なって繊維状の四量体が形成される
  • BOX 5-2 著者からの助言 タンパク質とサブユニットについての再考
  • BOX 5-3 テトリスとの類似性
  • 四量体からの成熟中間径フィラメントの形成は 3 段階で起こる
  • 翻訳後修飾によって中間径フィラメントの形状が制御される
  • 5.4 微小管は細胞内の動きを組織化する
  • BOX 5-4 幹線道路網との類似性
  • 微小管の構築は微小管形成中心から始まる
  • BOX 5-5 著者からの助言 中心体 対 MTOC
  • 微小管の伸長と短縮は動的不安定性と呼ばれる
  • BOX 5-6 釣りとの類似性
  • BOX 5-7 事例研究 微小管はがん患者の治療標的である
  • 微小管結合タンパク質は微小管の安定性と機能を調節する
  • 繊毛と鞭毛は微小管を基盤とする特殊な構造であり, ある種の細胞の運動にとって必要である
  • BOX 5-8 著者からの助言 「極性」という用語の定義
  • BOX 5-9 よくある質問 原核生物の鞭毛や繊毛は真核生物のものと同じでしょうか ?
  • 5.5 アクチンフィラメントは細胞の運動を制御する
  • アクチンフィラメントの構成単位はアクチン単量体である
  • アクチン重合は 3 段階で起こる
  • アクチンフィラメントは構造的極性を有する
  • BOX 5-10 握手との類似性
  • 5.6 七つのクラスのタンパク質がアクチンに結合して, その重合と組織化を制御する
  • アクチン単量体結合タンパク質はアクチンの重合を調節する
  • 重合核形成タンパク質はアクチン重合を調節する
  • キャップタンパク質, 脱重合タンパク質, および切断タンパク質はアクチンフィラメントの長さと安定性に影響を及ぼす
  • 架橋タンパク質はアクチンフィラメントを組織化して束やネットワークにする
  • 膜アンカータンパク質や細胞骨格架橋タンパク質は, 中間径フィラメントや微小管などの構造タンパク質とアクチンフィラメントをつなぐ
  • ミオシンは細胞運動を誘導するためにアクチンフィラメント上で力を発生する
  • 細胞移動とは細胞全体の複雑で動的な再編成である
  • BOX 5-11 「足」対「手」の比較を検証する
  • BOX 5-12 応用細胞生物学 血圧治療
  • 5.7 真核生物の細胞骨格タンパク質は原核生物の祖先型から生じた
  • BOX 5-13 オンラインで細胞骨格について探究する
  • 5.8 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第6章 多細胞性の台頭 進化上の重大な転機
  • 6.1 本章の全体構成
  • 6.2 多細胞性の確立は選択圧に対する進化上の応答である
  • 6.3 細胞外マトリックスは, 多細胞生物における細胞間の空間を満たす分子の複雑なネットワークである
  • 糖タンパク質は細胞間で繊維状のネットワークを形成する
  • BOX 6-1 組立てラインとの類似性
  • BOX 6-2 著者からの助言
  • BOX 6-3 応用細胞生物学 人工 ECM
  • プロテオグリカンは組織に保水性を付与する
  • BOX 6-4 細胞の壁は環境からの脅威に対する進化的な「盾」である
  • マトリックス細胞タンパク質は細胞外マトリックスタンパク質の機能を調節する非接着性タンパク質である
  • 基底膜は特殊な細胞外マトリックスである
  • ほとんどのインテグリンは細胞外マトリックスタンパク質に対する受容体である
  • BOX 6-5 著者からの助言
  • BOX 6-6 事例研究 遺伝子治療で表皮水疱症は治せるのか
  • 6.4 細胞は特殊なタンパク質や接着複合体を介して互いに接着する
  • 密着結合は細胞間の選択的透過障壁を形成する
  • 接着結合は隣接する細胞を結びつける
  • デスモソームは中間径フィラメントが関与する細胞接着複合体である
  • ギャップ結合は隣接する細胞間での分子の直接輸送を可能にする
  • BOX 6-7 著者からの助言
  • カドヘリンはカルシウム依存的に細胞間の接着を媒介する
  • NCAM ファミリーはカルシウム非依存的に神経細胞間の接着を媒介する
  • セレクチンは血液中を循環する免疫細胞の接着を制御する
  • BOX 6-8 カヤックとの類似性
  • 6.5 本章のまとめ
  • BOX 6-9 ECM と細胞接着装置をオンラインで調べる
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第7章 核は細胞の頭脳部である 核の構造と DNA 複製
  • 7.1 本章の全体構成
  • BOX 7-1 核の類似性 ( 続き )
  • 7.2 核は真核細胞の DNA を大切に保護する
  • 核膜は二重膜構造である
  • BOX 7-2 著者からの助言 ラミンとラミニンとラミナ
  • 核膜孔複合体は核内外への分子の輸送を調節する
  • 核の内部は高度に組織化され, 多くの区画を含む
  • BOX 7-3 細胞生物学は顕微鏡に依存している
  • BOX 7-4 著者からの助言 サブユニットに関する論点
  • 7.3 DNA 複製は, 複雑で厳密な調節を受ける過程である
  • DNA ポリメラーゼは DNA を複製する酵素である
  • BOX 7-5 著者からの助言
  • DNA 複製は半不連続である
  • BOX 7-6 よくある質問 動物実験は倫理的でしょうか ?
  • BOX 7-7 議会図書館との類似性 ( その5 )
  • 細胞は二つの主要な DNA 修復機構を有する
  • 除去修復系は, 損傷を受けた DNA の一本鎖を取り除いて置換する
  • BOX 7-8 事例研究 色素性乾皮症
  • 7.4 有糸分裂は複製された染色体を分離する
  • 有糸分裂期はいくつかのステージに分けられる
  • 細胞は前期に分裂のための準備を行う
  • BOX 7-9 セントロメア
  • 染色体は前中期に紡錘体に付着する
  • 紡錘体赤道面への染色体の到達は中期開始の合図となる
  • 中期板における染色分体の分離は後期に起こる
  • 前期で起こった構造的再編成が終期に回復し始める
  • 細胞質分裂は細胞質を分割することで有糸分裂を完了させ, 二つの新しい娘細胞をつくる
  • BOX 7-10 オンラインでもっと詳しく調べる
  • 7.5 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第8章 RNA は DNA の情報をタンパク質の活動に結びつける 転写, 翻訳, タンパク質の選別
  • 8.1 本章の全体構成
  • 8.2 転写によって DNA の遺伝暗号が RNA に変換される
  • RNA ポリメラーゼは一本鎖 DNA の「バブル」領域において遺伝子を転写する
  • BOX 8-1 著者からの助言 転写と翻訳
  • 転写は三つのステージを経て進行する
  • BOX 8-2 著者からの助言
  • BOX 8-3 ロープとの類似性
  • 真核生物では, メッセンジャー RNA は核から出る前にプロセシングを受ける
  • BOX 8-4 医学における RNA スプライシング
  • 8.3 タンパク質は mRNA を鋳型にしてリボソームにより合成される
  • 翻訳は三つのステージを経て進行する
  • BOX 8-5 ( 本当にあった ) 細胞生物学のジョーク
  • BOX 8-6 応用細胞生物学 次世代シークエンシングと薬理ゲノミクス
  • 8.4 真核細胞におけるタンパク質の適切なターゲッティングには, 少なくとも五つの機構が必要である
  • シグナル配列はタンパク質の適切なターゲッティングを暗号化している
  • BOX 8-7 「細胞とにぎやかな街」の類似性 ( その4 )
  • 核内輸送系と核外輸送系は核膜孔を介する高分子の輸送を調節する
  • BOX 8-8 チケットとの類似性
  • ペルオキシソームに輸送されるタンパク質はペルオキシソーム移行シグナルを有する
  • BOX 8-9 事例研究 がんの治療標的としての核外輸送
  • BOX 8-10 著者からの助言 モノユビキチンとポリユビキチン
  • 分泌タンパク質および内膜系に輸送されるタンパク質は小胞体シグナル配列を有する
  • BOX 8-11 GTP は多目的分子である
  • 膜貫通タンパク質の膜への挿入には特別なアミノ酸配列が必要である
  • BOX 8-12 オンラインでもっと調べよう
  • 8.5 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第9章 内膜系はほとんどの高分子の搬入と搬出のための装置として働く 膜交通
  • 9.1 本章の全体構成
  • 9.2 内膜系は真核細胞における細胞小器官のネットワークである
  • 内膜系は細胞内外への分子の輸送を制御する
  • 小胞は内膜系の細胞小器官どうしの間で物質を往来させる
  • 9.3 エキソサイトーシスは小胞体から始まる
  • 新たに合成されたタンパク質は, 小胞体局在タンパク質の補助によって正しくフォールディングしながら翻訳後修飾を受け始める
  • COP II 被覆小胞は小胞体からゴルジ体へタンパク質を搬送する
  • 小胞体局在タンパク質はゴルジ体から回収される
  • 9.4 ゴルジ体はエキソサイトーシス経路においてタンパク質を修飾して選別する
  • ゴルジ体は, シス, メディアルおよびトランス槽に分割される
  • BOX 9-1 風船との類似性
  • BOX 9-2 車のエンジンとの類似性
  • トランスゴルジ網はゴルジ体から出ていくタンパク質を選別する
  • 9.5 エキソサイトーシスは細胞膜で終結する
  • 細胞はエキソサイトーシスの最終ステップを制御するために二つの機構を利用する
  • 9.6 エンドサイトーシスは細胞膜から始まる
  • クラスリンはエンドサイトーシス小胞の形成を安定化する
  • 9.7 エンドサイトーシス経路ではエンドソームがタンパク質を選別する
  • エンドソームは初期と後期の区画に細分される
  • プロトンポンプタンパク質はエンドソーム内容物の選別と活性化において中心的な役割を果たす
  • 9.8 エンドサイトーシスはリソソームで終結する
  • リソソームへと輸送される内在性タンパク質はゴルジ体で標識されて選別される
  • BOX 9-3 著者からの助言 N 結合型グリコシル化が持つ重要な意味
  • 分解された物質はサイトゾルに輸送される
  • リソソームはその細胞自体の細胞小器官を消化することもある
  • ペルオキシソームは分類にはなじまない
  • BOX 9-4 応用細胞生物学 抗体の威力
  • BOX 9-5 事例研究 希少疾患
  • BOX 9-6 発展学習
  • 9.9 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第10章 化学結合とイオンの勾配は細胞の燃料である 細胞の代謝とエネルギー貯蔵
  • 10.1 本章の全体構成
  • BOX 10-1 著者からの助言
  • 10.2 細胞は多くの形態でエネルギーを蓄える
  • 熱力学の法則はエネルギー転移の規則を定義する
  • BOX 10-2 よくある質問 深海底の噴出孔はどうでしょうか ?
  • 脂肪と多糖は細胞における長期の貯蔵用エネルギーの例である
  • 高エネルギー電子とイオン勾配は細胞における短期のポテンシャルエネルギーの例である
  • BOX 10-3 著者からの助言
  • BOX 10-4 落下しつつある水との類似性
  • ヌクレオシド三リン酸は直接利用のためのエネルギーを貯蔵する
  • 細胞はエネルギー的に有利な反応と不利な反応を共役させる
  • イオン勾配に蓄えられたポテンシャルエネルギーの量は電位として表される
  • 10.3 光エネルギーの貯蔵は葉緑体で起こる
  • 葉緑体は膜によって囲まれた三つの区画を有する
  • 葉緑体は太陽光を細胞の最初のエネルギー形態に変換する
  • 10.4 細胞は小分子の膜透過のためにチャネル, キャリヤー, ポンプタンパク質を組み合わせて利用する
  • Na + , K + - ATP アーゼは細胞膜を隔てる静止電位を維持する
  • 脊椎動物の消化管では, 漏出性 K + チャネル, Na + / グルコース共輸送体およびグルコースの受動輸送キャリヤーが一緒になって働き, グルコースを消化管内腔から血流へと移動させる
  • 10.5 グルコース代謝の第一相はサイトゾルで起こる
  • グルコースの代謝にはなぜ段階的な方法が必要なのか
  • 解糖の 10 ステップの化学反応は, グルコース分子を 2 個の三炭素化合物, 2 個の NADH 分子および 2 個の ATP 分子へと変換する
  • ピルビン酸はグルコース代謝の終点ではない
  • 10.6 好気的な呼吸によってグルコースは完全に酸化される
  • 好気的呼吸は四つのステージを経て起こる
  • BOX 10-5 著者からの助言
  • BOX 10-6 著者からの助言
  • BOX 10-7 応用細胞生物学 代謝機能のモバイルセンサー
  • BOX 10-8 事例研究 ミトコンドリアゲノムの操作
  • BOX 10-9 オンライン検索
  • 10.7 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第11章 シグナル伝達のネットワークは細胞における神経系である シグナル伝達と細胞のコミュニケーション
  • 11.1 本章の全体構成
  • BOX 11-1 豊富な類似性
  • 11.2 シグナル伝達分子はコミュニケーションネットワークを形成する
  • シグナル伝達ネットワークは, シグナル分子, 受容体, シグナル伝達タンパク質, およびセカンドメッセンジャー分子からなる
  • BOX 11-2 よくある質問 シグナル分子として機能するタンパク質とシグナル伝達タンパク質との違いは何でしょうか
  • BOX 11-3 記憶に関する警鐘
  • 11.3 細胞のシグナル分子は細胞間で情報を伝達する
  • 細胞間シグナル分子は細胞外空間へと分泌される
  • おびただしい数の環境刺激を検出するためには六つのクラスの受容体で十分である
  • 11.4 細胞内シグナル伝達タンパク質は細胞内でシグナルを伝達する
  • G タンパク質は二つのクラスからなる分子スイッチである
  • BOX 11-4 よくある質問 どのようにしてリン酸基が GDP に戻るのでしょうか
  • プロテインキナーゼは下流のシグナル伝達タンパク質をリン酸化する
  • 脂質キナーゼはリン脂質をリン酸化する
  • イオンチャネルはイオンを急激に遊離させる
  • カルシウムの流動はカルシウム結合タンパク質を制御する
  • アデニル酸シクラーゼはサイクリック AMP を産生する
  • アダプターは複数のシグナル伝達タンパク質の結合を促進する
  • シグナル伝達ネットワークにおける突然変異は, がん細胞で頻繁に見られる
  • 11.5 いくつかの一般的なシグナル伝達経路の概要
  • BOX 11-5 著者からの助言 シグナル伝達タンパク質の名称ではなく, その機能を覚えよう
  • プロテインチロシンキナーゼのシグナル伝達経路は細胞増殖と細胞移動を制御する
  • BOX 11-6 著者からの助言 シグナル伝達における名称の大文字表記とイタリック体表記
  • ヘテロ三量体 G タンパク質のシグナル伝達経路は, 極めて多様な細胞の挙動を調節する
  • リン脂質キナーゼ経路はプロテインキナーゼ経路や G タンパク質経路と協調して働く
  • ステロイドホルモンは遺伝子発現を変化させることによって長期的な細胞の挙動を制御する
  • BOX 11-7 応用細胞生物学 タンパク質活性の研究
  • BOX 11-8 オンラインでさらに詳しく調べよう
  • BOX 11-9 事例研究 シグナル伝達を介するがん細胞の拡大との闘い
  • 11.6 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第12章 タンパク質複合体は細胞の意志決定装置である 遺伝子発現の制御
  • 12.1 本章の全体構成
  • BOX 12-1 著者からの助言
  • 12.2 多くのシグナル伝達タンパク質は核内に入る
  • 核内受容体はシグナル伝達の際にサイトゾルから核へと移行する
  • Notch は核に入る膜貫通型の足場受容体である
  • G タンパク質共役受容体と GPCR 断片は核内にシグナルを送る
  • ヘテロ三量体 G タンパク質は, 核を含む多くの細胞内区画を標的とする
  • ホスファチジルイノシトールシグナル伝達経路のいくつかの要素は核内に存在する
  • 受容体チロシンキナーゼは核内でシグナルを送る
  • いくつかのプロテインキナーゼは核タンパク質をリン酸化する
  • PTEN は核内ホスファターゼである
  • ATP 結合性カルシウムイオンチャネルがいくつかのニューロンの細胞膜と核膜に存在する
  • アデニル酸シクラーゼは核内にも存在する
  • 12.3 核内のエフェクタータンパク質は三つのクラスに分類される
  • コヒーシンとコンデンシンはクロマチンのパッケージング状態の制御を補助する
  • ヒストン修飾因子はヌクレオソーム構造を制御する
  • 転写因子は遺伝子の発現を促進する
  • エピジェネティック機構は DNA 配列を修飾せずに遺伝子発現を変化させる
  • 12.4 シグナル伝達経路と遺伝子発現プログラムはフィードバックループを形成する
  • BOX 12-2 事例研究 幹細胞と驚異的な再生肝
  • BOX 12-3 応用細胞生物学 私たちの未来に個別化された組織や臓器の移植はあるのか ?
  • BOX 12-4 オンラインでさらに詳しく調べよう
  • 12.5 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第13章 細胞周期の進行時は細胞の一生のなかでもっとも傷つきやすい時期である 細胞の誕生と死
  • 13.1 本章の全体構成
  • 13.2 新たな細胞は細胞周期を完了した親細胞から生まれる
  • BOX 13-1 よくある質問 科学者たちはすでに人工生命をつくり出してはいないでしょうか ?
  • 細胞周期は五つの期間に分けられる
  • G1 / S チェックポイントは後戻りできない
  • BOX 13-2 著者からの助言
  • G2 / M チェックポイントは細胞の構築の大規模な再編成の引き金となる
  • サイクリン - CDK 複合体の活性化は G1 期に始まる
  • BOX 13-3 著者からの助言
  • BOX 13-4 著者からの助言 複雑なシグナル伝達経路図を克服しよう
  • DNA 複製は S 期に起こる
  • G2 期に細胞は有糸分裂の準備をする
  • 有糸分裂と細胞質分裂は M 期に起こる
  • BOX 13-5 著者からの助言
  • 13.3 多細胞生物は, 健全な状態を保つために細胞の自己破壊プログラムを有する
  • 二つのタイプの細胞死 - ネクローシスとアポトーシス
  • BOX 13-6 よくある質問 英語でアポトーシスをどのように発音するのでしょうか ?
  • BOX 13-7 事例研究 早老症
  • BOX 13-8 応用細胞生物学 フローサイトメトリーと細胞のソーティング
  • BOX 13-9 オンラインでさらに詳しく調べる
  • 13.4 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 第14章 人間の活動は進化におけるパラダイムシフトを誘発する バイオエンジニアリングと人為的な選択の探求
  • 14.1 本章 ( そして本書 ) の全体構成 - 第 1 章から第 13 章のまとめ
  • BOX 14-1 著者からの助言
  • 14.2 神経筋肉系は人為的な介入と選択の対象となりつつある
  • ニューロンは活動電位によってシグナルを伝達する
  • 筋細胞は神経シグナルのエフェクターである
  • 骨格筋細胞は多核で高度に特殊化した細胞である
  • 筋萎縮性側索硬化症は多様な神経筋疾患である
  • BOX 14-2 困難に打ち勝つ
  • BOX 14-3 著者からの助言
  • BOX 14-4 事例研究 脳の可塑性と裂脳症
  • 14.3 ゲノム編集は人為的な選択を実現するうえで革命的な進歩である
  • CRISPR / Cas9 は, 従来の抗 HIV 治療に加えて有望で効果的な治療法である
  • BOX 14-5 人間による人為的選択は深刻な倫理的問題を引き起こす
  • 14.4 人為的な介入の対象となる複雑な発生のプログラムは, 配偶子形成, 受精, 胚形成の過程からなる
  • 減数分裂は, 二倍体生命の二つの重要な前駆体である配偶子をつくり出す
  • BOX 14-6 医療倫理に関する免責事項
  • BOX 14-7 著者からの助言 常染色体と性染色体の比較
  • BOX 14-8 実際に行われている人為的選択 - 避妊法
  • BOX 14-9 応用細胞生物学 体外受精は生命の誕生を人為的に選択して補助する
  • 14.5 本章のまとめ
  • 章末練習問題
  • 多肢選択問題
  • 参考文献
  • 用語解説
  • 解答
  • 欧文索引
  • 和文索引
  • 奥付

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第1章 生命とはチームスポーツである 細胞の多様性の進化

P.35 掲載の参考文献

第2章 DNA は生命の教則本である 核酸の構造と組織化

P.71 掲載の参考文献

第3章 タンパク質は進化の原動力である ポリペプチドの構造と機能

P.111 掲載の参考文献

第4章 膜は区画の境界を定める複雑な流動体である リン脂質と膜構造

P.147 掲載の参考文献

第5章 細胞骨格は生命の構造的複雑性のための構築基盤を形成する 中間径フィラメント, 微小管, アクチンフィラメント

P.187 掲載の参考文献

第6章 多細胞性の台頭 進化上の重大な転機

P.232 掲載の参考文献

第7章 核は細胞の頭脳部である 核の構造と DNA 複製

P.266 掲載の参考文献

第8章 RNA は DNA の情報をタンパク質の活動に結びつける 転写, 翻訳, タンパク質の選別

P.310 掲載の参考文献

第9章 内膜系はほとんどの高分子の搬入と搬出のための装置として働く 膜交通

P.347 掲載の参考文献

第10章 化学結合とイオンの勾配は細胞の燃料である 細胞の代謝とエネルギー貯蔵

P.383 掲載の参考文献

第11章 シグナル伝達のネットワークは細胞における神経系である シグナル伝達と細胞のコミュニケーション

P.414 掲載の参考文献

第12章 タンパク質複合体は細胞の意志決定装置である 遺伝子発現の制御

P.442 掲載の参考文献

第13章 細胞周期の進行時は細胞の一生のなかでもっとも傷つきやすい時期である 細胞の誕生と死

P.478 掲載の参考文献

第14章 人間の活動は進化におけるパラダイムシフトを誘発する バイオエンジニアリングと人為的な選択の探求

P.506 掲載の参考文献

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